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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 ギャップスタート後も需給要因が底堅さに繋がる可能性


大阪6月限ナイトセッション
日経225先物 29440 +340 (+1.16%)
TOPIX先物 1996.0 +23.0 (+1.16%)
シカゴ先物 29415 +315
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 26日の米国市場はNYダウ、S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。前日にバイデン大統領が就任後100日間のワクチン接種目標を従来の1億回から2億回に引き上げたことを受けて、リスク選好の流れとなった。また、3月のミシガン大学消費者マインド指数(確定値)が1年ぶりの高水準となったことも買い安心感に繋がっている。長期金利の上昇がハイテク株の上値を抑制する局面もあったものの、引けにかけて強含む相場展開となった。

 シカゴ先物清算値は大阪比315円高の2万9415円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比30円安の2万9070円で始まり、その後は2万9050円を挟んだ狭いレンジでの推移が続いた。しかし、米国市場の取引開始後に2万9200円にレンジを切り上げ、同水準での保ち合いを経て、引け間際に一時2万9460円まで上昇幅を広げており、2万9440円で取引を終えた。

 本日はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、ギャップスタートとなろう。米国市場の上昇を受けてインデックスに絡んだ商いが集中しやすく、上値抵抗線として意識されていた25日移動平均線を突破してきたこともあり、上昇幅を広げやすい。VIX指数は一時18.68まで低下しており、直近ボトム水準での安値を下回ったことも買い安心感に繋がろう。また、本日は3月権利付き最終売買日となる。

 そのため、本日の引けおよび明日にかけて配当再投資に伴う買い需要が先物市場に入る。金額ベースでは8000億円から1兆円程度とされていることもあり、需給面での大きな下支え要因となることは間違いないだろう。さらに、長期金利の上昇を受けたハイテク株の動向は、日経平均の重荷として気がかりな面はあるものの、ナスダックの上昇に加え、SOX指数構成銘柄が全て上昇しているため、日経平均型のショートカバーも意識されやすいと考えられる。

 そのほか、バイデン米大統領は31日に米経済の長期的な再生計画を発表する方針であり、新年度相場への期待感が高まりそうだ。米国および欧州市場は週末にグッドフライデー(聖金曜日)の祝日を控えていることもあり、前倒しによる買いオーダーも意識されやすく、底堅さにも繋がる展開が見込めよう。


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