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【市況】26日の米国市場ダイジェスト:米国株式市場は続伸、経済の強い回復期待が支援

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:米国株式市場は続伸、経済の強い回復期待が支援

ダウ平均は453.40ドル高の33072.88ドル、ナスダックは161.05ポイント高の13138.73で取引を終了した。

バイデン大統領がワクチン接種目標を従来の2倍に引き上げたほか、3月ミシガン大学消費者信頼感指数がパンデミック前の水準に戻したため、強い回復期待が広がり寄り付き後、上昇した。長期金利の上昇がハイテク株の上値を抑制する局面もあったが、引けにかけて、主要株式数は上げ幅を拡大。セクター別では半導体・同製造装置、耐久消費財・アパレルが上昇した一方、自動車・自動車部品が下落した。

銀行のJPモルガン(JPM)、バンク・オブ・アメリカ(BAC)は、連邦準備制度理事会(FRB)が本年下半期から大手銀による配当、自社株買いの再開を承認する計画を発表したことが好感され、上昇。石油会社のエクソン・モービル(XOM)やシェブロン(CVX)は原油価格の反発を好感し、上昇した。一方で、メディアのバイアコムCBS(VIACA)やディスカバリー(DISCA)は株価が過大評価されているとの見方や、アナリストによる投資判断引き下げが影響し、軒並み下落。イベントやコンサートホールを運営するマディソン・スクエア・ガーデン・エンターテインメント(MSGE)はメディアのMSGネットワーク(MSGN)の買収を発表したが、両社とも株価は下落した。

民主党のサンダース上院議員は、オンライン小売アマゾン(AMZN)のアラバマ物流倉庫で働く従業員による労働組合結成の動きを支援するためこの倉庫を訪問。同社株は下落した。

(Horiko Capital Management LLC)



■NY為替:世界経済の回復期待で円売り優勢

26日のニューヨーク外為市場でドル・円は、109円85銭まで上昇後、109円53銭まで反落し、109円64銭で引けた。3月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値は上方修正され、1年ぶり高水準となったほか、バイデン大統領がワクチン接種目標を引き上げたことなどを受けて長期金利上昇に伴うドル買いが優勢となった。その後、欧州通貨買いが強まったため、ドル買いは後退。

ユーロ・ドルは1.1773ドルから1.1805ドルまで上昇して1.1794ドルで引けた。3月独IFO企業景況感指数の上昇を受けたユーロ買いが続いたほか、英国と欧州連合(EU)の金融規制を巡る合意を好感したユーロ買いが優勢となった。ユーロ・円は129円46銭から129円20銭まで下落。ポンド・ドルは1.3751ドルまで下落後、1.3812ドルまで上昇。離脱後の金融規制を巡り、英国と欧州連合(EU)が合意に達したとの報道を好感したポンド買いが強まった。ドル・スイスは0.9418フランまで上昇後、0.9383フランまで下落した。



■NY原油:大幅反発、コンテナ船座礁の影響は解消されず

26日のNY原油先物5月限は、大幅反発(NYMEX原油5月限終値:60.97 ↑2.41)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は、前営業日比+2.41ドルの60.97ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは58.32ドル-61.36ドル。大型コンテナ船座礁による影響は解消されず、船体を離礁させる作業は1週間以上の時間を要することから、供給不安が再浮上し、原油先物はニューヨーク市場で61.36ドルまで反発した。米国株高も原油先物の上昇を促した。



■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 38.68ドル +1.02ドル(+2.71%)
モルガン・スタンレー(MS) 79.98ドル -0.15ドル(-0.19%)
ゴールドマン・サックス(GS)327.39ドル -3.16ドル(-0.96%)
インテル(INTC) 64.87ドル +2.85ドル(+4.60%)
アップル(AAPL) 121.21ドル +0.62ドル(+0.51%)
アルファベット(GOOG) 2035.55ドル -8.81ドル(-0.43%)
フェイスブック(FB) 283.02ドル +4.28ドル(+1.54%)
キャタピラー(CAT) 229.50ドル +5.25ドル(+2.34%)
アルコア(AA) 32.78ドル +3.12ドル(+10.52%)
ウォルマート(WMT) 135.13ドル +1.12ドル(+0.84%
《ST》

 提供:フィスコ

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