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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 ギャップスタート後は次第にNTショートの流れに


大阪6月限ナイトセッション
日経225先物 28910 +290 (+1.01%)
TOPIX先物 1962.0 +19.5 (+1.00%)
シカゴ先物 28860 +240
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 25日の米国市場はNYダウ、S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。売り優勢の展開から始まり、NYダウは一時3万2000ドルに近づく場面も見られた。しかし、その後はバイデン大統領が就任後100日間のワクチン接種目標を、従来の1億回から2億回に引き上げたことを受けて経済活動の正常化期待が高まった。また、新規失業保険申請件数が予想以上に減少したことなども材料視され、上昇に転じている。一方で、7年債入札が不調だったことから長期金利は上昇しており、ハイテク株の上値の重荷となった。 

 シカゴ先物清算値は大阪比240円高の2万8860円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比20円安の2万8600円で始まり、米国市場の取引開始後には2万8480円まで下落する場面が見られた。しかし、その後に米国市場が上昇に転じた流れを引き継ぐ形から切り返しており、2万8910円とナイトセッションの高値で取引を終えている。

 本日はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、ギャップスタートとなろう。米国市場の上昇を受けてインデックスに絡んだ商いが集中しやすく、上昇幅を広げやすい。VIX指数は一時23.55まで上昇したが、その後は低下しており19.81で終えていることも安心感に繋がろう。

 一方で、長期金利の上昇を受けたハイテク株の戻りの鈍さは、東京市場においても警戒されやすい。SOX指数は上昇しているものの小幅にとどまっており、指数インパクトの大きい値がさ株ハイテク株などに関しては、買い一巡後の動向に注意しておきたい。また、ADRではファーストリテイリング <9983> とソフトバンクグループ <9984> が、相対的に弱い値動きをみせていることもあり、日経平均株価の重荷となりそうである。そのため、買い一巡後はNTショートの流れにシフトしやすいと見ておきたい。

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