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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

チェンジ <日足> 「株探」多機能チャートより

■チェンジ <3962>  3,200円 (+175円、+5.8%)

 チェンジ <3962> が急反発。15日の取引終了後、SMBCグループの全従業員を対象とするデジタル変革学習プログラムを三井住友銀行(東京都千代田区)と共同で企画制作したと発表しており、これが好材料視された。今回開発されたデジタル人材育成プログラムは、13講座にわたる動画 eラーニングとして開発され、自社業務の効率化にとどまらず、デジタルサービスの提案力向上やデジタルビジネスの創出に踏み込む内容となっているのが特徴。また、今回の動画eラーニングの企画制作に続き、同プログラムの内容に即したワークショップの企画開発も予定されており、将来的には開発したeラーニングやワークショップの金融業界への横展開も見据えているとしている。

■タチエス <7239>  1,216円 (+64円、+5.6%)

 タチエス <7239> が大幅3日続伸。国内投資ファンドのストラテジックキャピタル(東京都渋谷区)が15日の取引終了後、財務省に大量保有報告書を提出し、ストラテジックキャピタルのタチエス株式保有割合が5.02%となり、新たに5%を超えたことが判明。これを受けて需給思惑の買いが入ったようだ。保有目的は純投資及び状況に応じて重要提案行為などを行うこととしており、報告義務発生日は3月8日。

■JMHD <3539>  2,266円 (+93円、+4.3%)

 関東近郊でスーパーマーケットを展開するJMホールディングス <3539> が3日ぶりに反発。同社は15日取引終了後に、21年7月期第2四半期累計(20年8月-21年1月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比48.1%増の41億6300万円となり、通期計画53億6800万円に対する進捗率は77.6%となった。売上高は同6.3%増の659億2800万円で着地。家庭内調理需要の増加などを背景に、既存店売上高が伸長したことなどが寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■サン電子 <6736>  3,575円 (+140円、+4.1%)

 サン電子 <6736> [JQ]が大幅反発、一時5%を超える上昇で3600円台まで上値を伸ばした。3月に入り3500円を軸としたもみ合いを長く続けていたが、目先煮詰まり限界から上放れの気配をみせている。遊技機向け制御基板メーカーだが、最近はモバイル機器製造などに軸足を移し、経営立て直しを図っている。15日取引終了後、これまで非開示だった21年3月期の業績予想を発表。営業損益は6億~7億円の黒字(前期は22億5200万円の赤字)を予想しており、損益改善の方向が明確になったことを好感する形で投資資金の流入を誘った。

■トラスコ中山 <9830>  2,929円 (+101円、+3.6%)

 トラスコ中山 <9830> が5日続伸。15日の取引終了後、21年12月期連結業績予想について、売上高を2205億2000万円から2275億2000万円(前期比6.6%増)へ、営業利益を124億7000万円から131億7000万円(同19.5%増)へ、純利益を88億7000万円から95億2000万円(同18.9%増)へ上方修正し、あわせて18円としていた中間配当予想を20円50銭に引き上げたことが好感された。自動車産業を中心として、停滞していた工場の生産活動や先送りされていた設備投資が徐々に回復基調となったことに加えて、戦略的に在庫アイテムの拡充を継続し、デジタル投資などの強化を行うことで顧客の利便性向上を図ったことが奏功した。なお、年間配当予想は36円50銭となり、前期実績に対しては6円の増配になる予定だ。

■任天堂 <7974>  63,640円 (+2,020円、+3.3%)

 任天堂 <7974> が5連騰と上値追い基調を強めている。2月17日に6万9830円の昨年来高値を形成したが、その後は世界的なバリュー株買い・グロース株売りの動きに流されて大幅な調整を強いられていた。しかし、今月9日に下ヒゲで5万7610円をつけて売り物が切れた形となり、その後は値ごろ感からの押し目買いが優勢となり戻り足を強めている。市場では「ゲーム機業界では依然としてニンテンドースイッチの一人勝ちで、関連ソフトも含め同社の優位性は揺るがない」(中堅証券アナリスト)との見方が強く、21年3月期の業績上振れも見込んだ買いを引き寄せた。

■日証金 <8511>  684円 (+20円、+3.0%)

 日本証券金融 <8511> が4日続伸。前日15日に大陽線で2月15日につけた昨年来高値649円を上抜き、2018年12月以来約2年3ヵ月ぶりの高値圏に突入したが、16日もその余勢を駆って続伸しマーケットの視線を集めた。制度信用取引に絡む資金や株式貸付などを行う。国債の旺盛な借り入れ需要に加え、投資家の先安思惑を背景とした貸株残高の拡大が収益を押し上げに貢献、21年3月期の業績は会社側非開示ながら、営業利益ベースで45億円を上回り前期比2ケタ増益が視野に入るとの見方が強い。

■しまむら <8227>  10,990円 (+230円、+2.1%)

 しまむら <8227> が反発。15日の取引終了後、集計中の21年2月期連結業績について、売上高が5286億6300万円から5426億800万円(前の期比4.0%増)へ、営業利益が308億8900万円から380億2600万円(同65.4%増)へ、純利益が192億600万円から261億6300万円(同99.3%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。商品力及び販売力の改善効果に加えて、年末年始の強い冷え込みにより冬物商品が順調に売り上げを伸ばしたことが寄与した。

■プレサンス <3254>  1,650円 (+30円、+1.9%)

 プレサンスコーポレーション <3254> が7日続伸。15日の取引終了後、従来13円としていた期末配当予想を16円にすると発表したことが好感された。なお、年間配当予想は29円(前期39円)となる予定だ。

■丸三 <8613>  665円 (+12円、+1.8%)

 丸三証券 <8613> が4日続伸。15日の取引終了後、未定としていた21年3月期の期末配当を20円(前年同期8円)にすると発表。年間配当は33円50銭となり、前期実績に対しては17円50銭の増配となることが好感された。

■クレスコ <4674>  1,600円 (+25円、+1.6%)

 クレスコ <4674> が4日続伸。15日の取引終了後、従来は18円としていた期末配当予想を20円に引き上げると発表しており、これが好感された。年間配当は38円となり、前期実績に対して実質増配となる予定だ。

■東エレク <8035>  42,200円 (+640円、+1.5%)

 東京エレクトロン <8035> が反発。前週末こそ急反発したものの3月に入ってからは一貫して下値模索の展開となっていた。前日15日の米国株市場では10年債利回りが上昇一服となったことで、エヌビディアやインテルなど半導体関連株が買い戻される展開となり、その流れを引き継いだ。ただ、4万円台半ばにかけて戻り売り圧力は強く、買い一巡後上げ幅は限定的となった。当面は75日移動平均線が下値サポートラインとして機能するが、上値も重い展開で日柄調整が必要との見方も強い。

※16日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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