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【市況】【↑】日経平均 大引け| 5日続伸、市況関連や自動車株が高く買い継続 (3月15日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  29804.50
高値  29884.73(09:34)
安値  29670.31(12:35)
大引け 29766.97(前日比 +49.14 、 +0.17% )

売買高  15億4166万株 (東証1部概算)
売買代金  2兆9345億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は5日続伸、NYダウ最高値受けリスクオン継続
 2.米長期金利を警戒しハイテク軟調も海運など市況関連株が高い
 3.為替のドル高・円安を背景に自動車セクターなども上値指向に
 4.中小型株も買われる銘柄多く、東証1部の8割強の銘柄が上昇
 5.個別では楽天が断トツの売買代金をこなしてストップ高人気に

■東京市場概況

 前週末の米国市場では、NYダウは前日比293ドル高と6日続伸した。1.9兆ドルの米追加経済対策と、新型コロナウイルスワクチンによる経済正常化への期待を背景に景気敏感株を中心に買いが優勢となった。

 週明けの東京市場では総じて買い優勢の展開となり、日経平均株価は上値追い基調を継続。ただ、ハイテク株の一角が安く上げ幅は限定的だった。

 15日の東京市場は、やや気迷い気味の値動き。前週末の米国株市場では、大型追加経済対策の成立やワクチン普及を背景とした景気回復期待の高まりを受けNYダウの最高値更新が続いたが、一方でハイテク株比率の高いナスダック総合指数は軟調。米長期金利の上昇が重荷となり、半導体銘柄で構成されるSOX指数なども下落したことから、東京市場でも強弱感が対立する形となった。それでも海運や空運、鉄鋼などの景気敏感セクターが買いを集め、これが全体相場を支える格好となった。また、輸出ハイテク株の一角は売られたものの、外国為替市場でドル高・円安が進行していることを背景に、輸出セクターでも自動車株などが買いを集めた。中小型株に買われる銘柄が多く、値上がり銘柄数は東証1部の8割強に達した。売買代金は3兆円近くをこなした。

 個別では、楽天<4755>が断トツの売買代金をこなしストップ高で買い物を残す人気となった。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクも高い。トヨタ自動車<7203>も買われた。マネックスグループ<8698>が高く、武田薬品工業<4502>も堅調。わかもと製薬<4512>が急騰、日本高周波鋼業<5476>、アグレ都市デザイン<3467>はストップ高に買われた。エイチーム<3662>が大幅高となり、東海運<9380>、共栄タンカー<9130>なども値を飛ばした。
 半面、ソフトバンクグループ<9984>が下落、東京エレクトロン<8035>、日本電産<6594>なども売られる展開に。ダイキン工業<6367>も軟調。シャープ<6753>は大幅安、安川電機<6506>も冴えない。ヤーマン<6630>が急落したほか、オハラ<5218>、チェンジ<3962>、gumi<3903>なども大きく値を下げた。ブイキューブ<3681>も安い。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、楽天 <4755> 、京セラ <6971> 、ホンダ <7267> 、トヨタ <7203> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約58円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、東エレク <8035> 、ダイキン <6367> 、コナミHD <9766> 、信越化 <4063> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約117円。

 東証33業種のうち31業種が上昇し、下落は情報・通信業、電気機器の2業種のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)海運業、(2)空運業、(3)銀行業、(4)鉄鋼、(5)倉庫運輸関連。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)機械、(2)ゴム製品、(3)金属製品、(4)化学、(5)保険業。

■個別材料株

△ウェルネット <2428>
 アマゾンに「支払秘書」の提供を開始。
△ファーマF <2929>
 三洋化成 <4471> と資本・業務提携。
△山王 <3441> [JQ]
 通信分野の需要拡大継続し21年7月期業績予想を上方修正。
△アグレ都市 <3467>
 販売価格安定が寄与し21年3月期営業利益予想を上方修正。
△エイチーム <3662>
 5%強の自社株買い発表にインパクト。
△Kudan <4425> [東証M]
 エヌビディアパートナーネットワークに参画。
△わかもと <4512>
 独医療関連企業と国内での眼内レンズの開発などで合意。
△楽天 <4755>
 日本郵政との資本・業務提携発表を好感。
△沢藤電 <6901>
 コロナの影響が想定下回り21年3月期業績予想を上方修正。
△日本アビオ <6946> [東証2]
 今3月期営業利益の大幅増額がサプライズ。

▼チェンジ <3962>
 海外市場で新株発行。
▼リンクユー <4446>
 21年7月期業績予想を下方修正。


 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)わかもと <4512> 、(2)楽天 <4755> 、(3)高周波 <5476> 、(4)アグレ都市 <3467> 、(5)エイチーム <3662> 、(6)鎌倉新書 <6184> 、(7)マネックスG <8698> 、(8)ジャムコ <7408> 、(9)ウェルネット <2428> 、(10)共栄タ <9130> 。
 値下がり率上位10傑は(1)リンクユー <4446> 、(2)ヤーマン <6630> 、(3)オハラ <5218> 、(4)チェンジ <3962> 、(5)gumi <3903> 、(6)ミマキエンジ <6638> 、(7)ブイキューブ <3681> 、(8)シュッピン <3179> 、(9)ベステラ <1433> 、(10)シャープ <6753> 。

【大引け】

 日経平均は前日比49.14円(0.17%)高の2万9766.97円。TOPIXは前日比17.67(0.91%)高の1968.73。出来高は概算で15億4166万株。東証1部の値上がり銘柄数は1800、値下がり銘柄数は338となった。日経ジャスダック平均は3866.76円(15.94円高)。

[2021年3月15日]


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