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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):チェンジ、シャープ、ソフトバンクG

SBG <日足> 「株探」多機能チャートより
■チェンジ <3962>  3,025円  -275 円 (-8.3%)  本日終値  東証1部 下落率4位
 チェンジ<3962>が急反落。前週末12日の取引終了後、海外市場で536万2900株の新株の発行と、160万8800株を上限とする売り出しを行うと発表しており、希薄化や需給悪化を警戒した売りが出たようだ。欧州やアジアを中心とする海外市場(米国、カナダを除く)で募集するとしており、調達資金約151億円はM&A資金や人件費、システム開発及びシステムIT投資資金、マーケティング費用などに当てる方針。

■シャープ <6753>  1,863円  -131 円 (-6.6%)  本日終値  東証1部 下落率10位
 12日に決算を発表。「10-12月期(3Q)経常は54%減益、未定だった今期配当は12円増配」が嫌気された。
 シャープ <6753> が3月12日大引け後(15:00)に決算を発表。21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比26.6%減の438億円に減り、通期計画の700億円に対する進捗率は62.6%にとどまり、5年平均の99.1%も下回った。同時に、従来未定としていた期末一括配当は30円(前期は18円)実施する方針とした。
  ⇒⇒シャープの詳しい業績推移表を見る

■ソフトバンクグループ <9984>  10,370円  -265 円 (-2.5%)  本日終値
 ソフトバンクグループ<9984>が反落。同社は分割修正値で1万1000円が2000年2月のITバブル時につけた最高値であり、20年あまりの時を経てその更新を意識する局面にある。しかし、1万600円台が同社株にとっての鬼門となっており、前週末の1万650円まで買われる場面があったが、そこで跳ね返される形となっている。前週末の米国株市場ではNYダウが景気回復期待の高まりから最高値街道を走っている一方、長期金利上昇を嫌気してハイテク株が軟調な値動きとなり、ナスダック総合指数は軟調だった。米ハイテク企業に傘下のファンドを通じて積極投資している同社株には、足もとグロース株への売り圧力はネガティブに働いている。また、同社が出資する中国アリババ集団傘下の金融会社アント・グループのCEOが辞任を表明したことが伝わっており、これもマイナス材料との見方が出ている。後場寄りに日経平均が一時マイナス転換する場面があったが、同社株が日経平均のマイナス寄与度ではトップとなっていた。

■東京エレクトロン <8035>  41,560円  -660 円 (-1.6%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>など半導体製造装置関連が軟調。前週末の米国株市場ではNYダウが6連騰で最高値街道を走っているものの、米長期金利の上昇が顕著となっていることから、景気敏感株が買われる一方でハイテク株への逆風が強い。半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は反落しており、この流れを引き継ぎ東京市場でも半導体セクターは上値の重い展開を強いられている。東エレク、レーザーテックともに前週末は大幅高で切り返したが、足もとは買いが続かない状況となっている。

■わかもと製薬 <4512>  314円  +64 円 (+25.6%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 わかもと製薬<4512>が一時ストップ高。前週末12日の取引終了後、独VSYバイオテクノロジー社が製造販売する眼内レンズの日本国内での開発、上市に向けて、VSYバイオテクノロジー社と合意したと発表しており、これが材料視されたようだ。これにより、同社は医療機器分野へ参入することになり、現在手掛けている医薬品事業とのシナジーを期待しているという。

■日本高周波鋼業 <5476>  461円  +80 円 (+21.0%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率3位
 日本高周波鋼業<5476>がストップ高。ベアリング用鋼など特殊鋼メーカーで21年3月期は営業赤字見通しにあるが、株価的には織り込みが進んでいる。売り上げは今期が底になる可能性が高く、緊急収益改善委員会を設置して固定費削減、設備投資抑制、帰休実施などの合理化に取り組んでいることで、売上高回復局面では加速度的に損益改善が進む可能性がある。急騰後でもPBRが0.3倍近辺と超割安圏に放置されており、バリュー株の側面から依然として水準訂正余地が大きい。

■日本アビオニクス <6946>  2,977円  +500 円 (+20.2%) ストップ高   本日終値
 日本アビオニクス<6946>はストップ高。同社は防衛・産業用機器の製造などを主力に手掛けるが、足もとの業績は情報システムや電子機器の売り上げが会社側の想定を上回る一方、経費削減努力などが利益の伸びに反映されている。前週末12日取引終了後、21年3月期の業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の8億円から13億5000万円(前期実績は8300万円の黒字)に大幅増額した。これがポジティブサプライズとなり、投資資金の流入が加速した。

■アグレ都市デザイン <3467>  1,067円  +150 円 (+16.4%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率4位
 アグレ都市デザイン<3467>がストップ高。前週末12日の取引終了後、21年3月期の単独業績予想について、営業利益を8億1700万円から12億4700万円(前期比76.9%増)へ、純利益を4億2800万円から7億2300万円(同2.0倍)へ上方修正したことが好感された。コロナ禍によるライフスタイルの多様化の影響で戸建住宅市況が堅調に推移した一方、二度にわたる緊急事態宣言発出の影響で開発許可などの行政手続きに遅れが生じたため、今期売り上げ計上を見込んでいた一部物件の工事完了が来期以降にずれ込み、売上高は206億3300万円から204億7400万円(同12.8%増)へ下方修正した。ただ、売上原価の削減効果に加えて、販売価格が想定以上に安定して推移したことで売上総利益率が想定よりも改善見込みであることなどから利益は上方修正した。

■フォースタートアップス <7089>  1,450円  +202 円 (+16.2%)  本日終値
 フォースタートアップス<7089>が大幅高で3日続伸。前週末12日の取引終了後、21年3月期の単独業績予想について、売上高を11億7000万円から12億5000万円(前期比1.0%減)へ、営業利益を7000万円から1億4000万円(同54.5%減)へ、純利益を4000万円から8000万円(同60.6%減)へ上方修正したことが好感された。主力のタレントエージェンシーサービスで、業務のオンライン化やデジタルトランスフォーメーション(DX)化を進める企業の積極採用があったほか、相対的に採用ニーズの強いポジション(経営幹部層・エンジニアなど)に対して集中的に営業リソースを投下したことが奏功。また、ダイレクトリクルーティングでの採用が進んだことが採用費の抑制につながり、販管費が予想より減少する見込みとなったことも寄与した。

●ストップ高銘柄
 ニックス <4243>  914円  +150 円 (+19.6%) ストップ高   本日終値
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 Link-U <4446>  1,086円  -300 円 (-21.7%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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