【注目】明日注目すべき【好決算】銘柄 日本アビオ、山王、扶桑化学 (12日大引け後 発表分)
日本アビオ <日足> 「株探」多機能チャートより
12日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
日本アビオ <6946> [東証2] ★今期経常を79%上方修正
◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の7億円→12.5億円に78.6%上方修正。増益率が28倍→50倍に拡大する見通しとなった。情報システム部門、電子機器部門ともそれぞれ堅調に推移し、売上高が計画を上回ることが寄与。経費削減の進展も上振れに貢献する。
コーセーRE <3246> ★前期経常が上振れ着地・今期は28%増益、8円増配へ
◆21年1月期の連結経常利益は前の期比30.5%増の8.3億円に拡大し、従来予想の6.5億円を上回って着地。第4四半期にマンションの完成が集中し、住宅ローンの実行が前倒しとなったことが収益を押し上げた。
続く22年1月期の同利益は前期比27.8%増の10.7億円に伸びる見通しとなった。ファミリーマンション、資産運用型マンションともに中期経営計画に沿った開発・販売を進める。併せて、年間配当は前期比8円増の23円に大幅増配する方針とした。
山王 <3441> [JQ] ★今期最終を14期ぶり最高益に2.4倍上方修正
◆21年7月期の連結最終利益を従来予想の3.7億円→8.8億円に2.4倍上方修正。増益率が2.2倍→5.2倍に拡大し、14期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。5G向けを中心とした通信分野で部品需要が拡大し、売上高が計画を14.9%も上回ることが寄与。中国・山王電子の出資金売却に伴い、売却益7.5億円を計上したことも最終利益を大きく押し上げる。
アグレ都市 <3467> ★今期経常を最高益に68%上方修正、配当も15円増額
◆21年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の6.3億円→10.6億円に68.4%上方修正。増益率が19.5%増→2.0倍に拡大し、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。原価低減に加え、コロナ禍における消費マインドの低下が限定的で販売価格が想定以上に安定推移し、採算が大きく改善する。
業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の23円→38円(前期は18円)に大幅増額修正した。
扶桑化学 <4368> ★今期経常を一転6%増益に上方修正、配当も2円増額
◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の82.5億円→95億円に15.2%上方修正。従来の7.9%減益予想から一転して6.1%増益見通しとなった。急速なデジタル化の進展で半導体需要が加速するなか、半導体研磨剤向け超高純度コロイダルシリカの販売が伸びることが寄与。生産性の向上や継続的なコスト削減効果も利益を押し上げる。
業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の46円→48円(前期は46円)に増額修正した。
オハラ <5218> ★上期経常を2倍上方修正
◆21年10月期第1四半期(20年11月-21年1月)の連結経常損益は0.9億円の黒字(前年同期は4.7億円の赤字)に浮上して着地。光学機器向けレンズ材や極低膨張ガラスセラミックスの販売が増加し、2ケタ増収を達成したことが寄与。生産設備の稼働率改善や減価償却費の減少なども黒字転換に貢献した。
併せて、上期の同損益を従来予想の1億円の黒字→2億円の黒字(前年同期は8.9億円の赤字)に2.0倍上方修正した。
フォースタ <7089> [東証M] ★今期経常を87%上方修正
◆21年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の7500万円→1億4000万円に86.7%上方修正。減益率が73.9%減→51.2%減に縮小する見通しとなった。タレントエージェンシーサービスで急成長企業や採用ニーズの強い経営幹部・エンジニア領域などに注力したほか、ダイレクトリクルーティングでの採用が進み、採用費が減少することが上振れの要因。
ジーエル <7705> [東証2] ★今期経常を21%上方修正・最高益予想を上乗せ
◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の31.9億円→38.7億円に21.3%上方修正。増益率が13.1%増→37.2%増に拡大し、従来の2期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。分析機器事業と自動認識事業が伸び悩んだ一方、半導体需要が高まるなか半導体事業は好調に推移し収益を押し上げる。
新光商 <8141> ★今期経常を2.2倍上方修正
◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の6億円→13億円に2.2倍上方修正。減益率が66.1%減→26.6%減に縮小する見通しとなった。主要分野である自動車電装機器関連、産業機器関連の急速な需要回復が上振れの要因となる。
アジア航 <9233> [東証2] ★上期経常を一転8%増益・最高益に上方修正
◆21年9月期上期(20年10月-21年3月)の連結経常利益を従来予想の23.1億円→32億円に38.2%上方修正。従来の22.0%減益予想から一転して7.7%増益を見込み、2期連続で上期の過去最高益を更新する見通しとなった。国土強靭化関連業務や再生可能エネルギー関連業務が伸び、売上高が計画を12.9%も上回ることが寄与。業務効率化の進展も上振れに貢献する。
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