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【市況】株価指数先物【昼のコメント】 スプレッド分を考慮したSQ値を明確にクリア


 日経225先物は11時30分時点、前日比250円高の2万9290円(+0.86%)前後で推移している。寄り付きは2万9250円とシカゴ先物清算値(2万9105円)を大きく上回って始まった。現物の寄り付き直後にはSQ通過による需給一巡により、2万9030円と下落に転じる場面がみられたものの、2万9000円を割り込むことはなかった。調整一巡後はじりじりと切り返す流れとなり、前引け間際には2万9380円まで上昇している。
 
 SQ値は概算で2万9282円41銭だった。推定では225型は売り越し、TOPIX型は買い越しだったとみられ、この影響により米国市場の強い上昇を受けた割に、SQ値は想定よりも抑えられた形であった。また、スプレッドはマイナス200円弱であることも、心理的には低く感じたであろう。とはいえ、前引けにかけての上昇により、日経平均はスプレッド分を加えた水準をクリアしており、明確にSQ値を突破したことになる。さらに、上値抵抗線として意識されていた25日移動平均線も捉えている。週末要因から後場はこう着感の強い展開になりやすいものの、同線水準での底堅さがみられてくるようであれば、引けにかけて短期筋のショートカバーを誘う流れも意識されてくるだろう。

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