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【市況】株価指数先物【引け後コメント】ヘッジ対応の売りが加わる形で、下へのバイアスが強まる


大阪3月限
日経225先物 28980 -610 (-2.06%)
TOPIX先物 1890.5 -13.0 (-0.68%)

 日経225先物(3月限)は前日比610円安の2万8980円で取引を終了。寄り付きは2万9290円とシカゴ先物清算値(2万9275円)にサヤ寄せする形でギャップスタートとなり、現物の寄り付き直後には一気に2万9100円台まで下落。いったんは2万9200円を挟んで保ち合う場面も見られたが、前引け間際には2万9000円を割り込んだ。その後、ランチタイムでは2万9000円を固める動きだったが、現物の後場開始後は再び下落基調を強め、一時2万8710円まで下落幅を広げた。引けにかけて買い戻されたものの戻りは鈍く、2万8980円で取引を終えた。
 
 日経225先物は寄り付き直後にテクニカル面での支持線とみられていた25日移動平均線を下回ると下落ピッチを強め、後場にはオプション権利行使価格の2万8750円を下回る場面も見られた。権利行使価格を大きく切り下げたことにより、ヘッジ対応の売りが加わる形でより下へのバイアスが強まったようだ。

 東証1部の騰落数は6割近い銘柄が下落。ファーストリテイリング <9983> とソフトバンクグループ <9984> の2銘柄で日経平均を約325円押し下げており、日経225型を中心に売られている。これにより、NT倍率は先物中心限月で後場は一段と低下し、15.32倍で終えた。75日移動平均線が15.19倍辺りに位置しているため、目先的には同線レベルまでの低下を意識したスタンスに向かわせよう。

 なお、米国ではパウエル米連邦準備制度(FRB)議長によるオンラインセミナーでの講演が予定されている。金融緩和政策を長期間維持することにより、長期金利の上昇ピッチを抑えることができるかが注目されている。

 手口面では、日経225先物はみずほが3260枚、ゴールドマンが1550枚、SBIが1280枚、シティが1010枚程度の売り越しに対して、ABNアムロが2150枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はJPモルガンが1140枚、BofAが1130枚、モルガンSが1080枚程度の売り越しに対して、大和が2020枚、ABNアムロが1070枚、SMBC日興が1000枚程度の買い越しだった。ボラティリティの高い相場展開のなか、本日はロールの売買は限られていた。

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