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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:マツダ、ファーマF、NTTデータ

マツダ <日足> 「株探」多機能チャートより
■シンバイオ製薬 <4582>  895円  +150 円 (+20.1%) ストップ高   11:30現在
 シンバイオ製薬<4582>はストップ高に買われている。4日の取引終了後に発表した21年12月期業績見通しは、売上高91億5100万円(前期比3.1倍)、最終損益11億4900円の黒字(前期は40億9000万円の赤字)といずれも過去最高を更新する見通しとなり、これを好材料視する買いが向かっている。これまでエーザイ<4523>に販売委託していた抗がん剤「トレアキシン」を自社販売へ移行することで国内の製品売り上げが拡大することが収益を大きく押し上げる。併せて、23年12月期に売上高123億円、最終利益17億7800万円を目指す中期経営計画も発表している。

■マツダ <7261>  959円  +149 円 (+18.4%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率2位
 マツダ<7261>が5連騰している。4日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を2兆8500億円から2兆9000億円(前期比15.5%減)へ、営業損益を400億円の赤字から収支均衡(前期436億300万円の黒字)へ、最終損益を900億円の赤字から500億円の赤字(同121億3100万円の黒字)へ上方修正したことが好感されている。グローバル販売台数の見通しは従来予想の130万台を据え置いたものの、足もとの実勢や今後の見込みを反映して市場別内訳を見直したほか、販売促進費及び車種構成の改善や固定費の抑制が順調に進捗していることなどが要因としている。なお、同時に発表した第3四半期累計(20年4~12月)決算は、売上高1兆9594億円(前年同期比23.3%減)、営業損益319億9800万円の赤字(前年同期323億4500万円の黒字)、最終損益782億4800万円の赤字(同323億7500万円の黒字)だった。

■ファーマフーズ <2929>  3,065円  +375 円 (+13.9%)  11:30現在
 ファーマフーズ<2929>が急伸。4日の取引終了後、東京証券取引所の承認を受けて、2月12日付で東証2部から東証1部市場へ指定されることになったと発表しており、TOPIX連動ファンドなどによる買い需要を先取りする形で買われているようだ。同社は、機能性食品素材の開発が主な事業。21年7月期連結業績予想は、売上高400億1400万円(前期比2.6倍)、経常利益21億4800万円(同2.7倍)を見込む。

■UACJ <5741>  2,200円  +268 円 (+13.9%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率4位
 UACJ<5741>が急伸し一時、ストップ高の2332円に買われている。4日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を5500億円から5600億円(前期比9.0%減)へ、営業利益を35億円から80億円(同21.0%減)へ、最終損益を95億円の赤字から65億円の赤字(前期20億3800万円の黒字)へ上方修正したことが好感されている。足もとのアルミ地金価格の上昇による棚卸評価関係の好転や操業度の改善などで、売上高及び各段階の損益が想定を上回る見通しという。なお、同時に発表した第3四半期累計(20年4~12月)決算は、売上高4074億3900万円(前年同期比12.0%減)、営業利益30億7500万円(同45.4%減)、最終損益46億8500万円の赤字(前年同期5億6000万円の黒字)だった。

■リコー <7752>  913円  +92 円 (+11.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 リコー<7752>が急騰。同社が4日取引終了後に発表した20年4~12月期決算は最終損益が224億7100万円の赤字と低迷した。新型コロナウイルスの感染拡大を背景に商用印刷の需要が低調で減損損失計上なども響いた。ただ、営業損益ベースで10~12月は3四半期ぶりに黒字を確保するなど回復色をみせている。株価は業績低迷を織り込み済みで年初から戻り足を強めていたが、ここにきて空売りの買い戻しに拍車がかかり上げ足を一気に強めている。信用倍率は直近データで0.38倍と大幅に売り長で、これに機関投資家の貸株調達による空売りなども加わっているとみられ踏み上げ相場の様相をみせている。

■日本冶金工業 <5480>  2,016円  +203 円 (+11.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位
 日本冶金工業<5480>が大幅に5日続伸となっている。同社は4日取引終了後に、21年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益見通しは前期比27.3%減の57億円(従来予想は49億円)に引き上げた。売上高見通しも同17.9%減の1120億円(従来予想は1080億円)に上方修正。自動車関連や生産用機械などの設備投資が底打ちし、ステンレス特殊鋼の需要が回復傾向になることなどが主な要因だとしている。加えて、期末配当を従来計画比15円増額の30円にすると発表。中間配15円をあわせた年間配当は45円(従来計画は30円)となる。

■日テレHD <9404>  1,383円  +135 円 (+10.8%)  11:30現在
 4日に決算を発表。「今期経常を48%上方修正」が好感された。
 日本テレビホールディングス <9404> が2月4日大引け後(15:00)に決算を発表。21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比21.3%減の287億円に減った。しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の250億円→370億円(前期は492億円)に48.0%上方修正し、減益率が49.2%減→24.8%減に縮小する見通しとなった。
  ⇒⇒日テレHDの詳しい業績推移表を見る

■NTTデータ <9613>  1,700円  +147 円 (+9.5%)  11:30現在
 エヌ・ティ・ティ・データ<9613>がマドを開けて大幅高、一時11.6%高の1733円まで買われる人気となり昨年来高値を更新。時価は2001年5月以来19年9カ月ぶりの高値をつけた。NTTグループのシステムインテグレーターで業界最大手に位置するが、業績面では強みとする官公庁や金融業界向け案件獲得に加え、不採算案件の減少による利益率改善が寄与している。4日取引終了後に発表した20年4~12月期決算は営業利益が前年同期比14%増の1069億1000万円と2ケタ成長を確保しており、これを評価する買いを呼び込む格好となった。

■オカムラ <7994>  1,063円  +82 円 (+8.4%)  11:30現在
 4日に決算を発表。「今期経常を14%上方修正」が好感された。
 オカムラ <7994> が2月4日大引け後(15:00)に決算を発表。21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比1.1%増の71.9億円となった。併せて、通期の同利益を従来予想の125億円→142億円(前期は147億円)に13.6%上方修正し、減益率が15.0%減→3.5%減に縮小する見通しとなった。
  ⇒⇒オカムラの詳しい業績推移表を見る

■KADOKAWA <9468>  3,915円  +295 円 (+8.2%)  11:30現在
 KADOKAWA<9468>が急伸。同社は4日取引終了後、サイバーエージェント<4751>とソニー<6758>を引受先とする第三者割当増資を実施することを発表、1株3515円で284万4950株の新株を発行、サイバーとソニーにそれぞれ半分ずつ(142万2475株)割り当てる。約100億円の資金を調達しIPビジネスなどの業容拡大に充てるほか、サイバーやソニーの有するプラットフォーム活用など協業に向けた動きも期待される。これがサプライズとなり物色人気が集中する格好となった。また、同日に21年3月期業績の上方修正を発表、営業利益は従来予想の105億円から140億円(前期比73%増)に大幅増額し、年間配当も従来計画の30円から20円上乗せし50円(前期実績30円)に引き上げた。これも株価上昇を後押ししている。

■TBSホールディングス <9401>  2,260円  +170 円 (+8.1%)  11:30現在
 TBSホールディングス<9401>が急反発している。4日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を3173億円から3214億円(前期比9.9%減)へ、営業利益を41億円から85億円(同35.1%減)へ、純利益を261億円から285億円(同5.6%減)へ上方修正したことが好感されている。企業の広告出稿が前年末に向け活況となったことや、通販・動画配信などの巣ごもり需要増加が維持されたことなどで、第3四半期累計(20年4~12月)決算が売上高・利益ともに想定を上回ったことが要因としている。なお、第3四半期累計決算は、売上高2382億2300万円(前年同期比11.6%減)、営業利益121億7000万円(同5.3%増)、純利益324億7200万円(同2.6倍)だった。

■ニッパツ <5991>  843円  +62 円 (+7.9%)  11:30現在
 4日に決算を発表。「今期経常を2.3倍上方修正」が好感された。
 ニッパツ <5991> が2月4日大引け後(15:30)に決算を発表。21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比92.0%減の10.8億円に大きく落ち込んだ。しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の30億円→70億円(前期は212億円)に2.3倍上方修正し、減益率が85.9%減→67.1%減に縮小する見通しとなった。
  ⇒⇒ニッパツの詳しい業績推移表を見る

■グローリー <6457>  2,279円  +150 円 (+7.1%)  11:30現在
 グローリー<6457>が5連騰している。4日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を2100億円から2130億円(前期比5.0%減)へ、営業利益を80億円から110億円(同38.6%減)へ、純利益を35億円から45億円(同49.8%減)へ上方修正し、あわせて従来30円を予定していた期末配当を36円に引き上げると発表したことが好感されている。金融市場や流通・交通市場における主要製品の販売増に加えて、新500円硬貨発行に伴う改造作業などによる保守売上高の増加を見込む。また、経費支出を引き続き抑制することやプロダクトミックスの改善なども利益押し上げに寄与する。なお、年間配当は66円(従来予想60円)となる予定だ。同時に発表した第3四半期累計(20年4~12月)決算は、売上高1459億6600万円(前年同期比9.2%減)、営業利益74億300万円(同41.7%減)、純利益31億5600万円(同56.4%減)だった。

■テルモ <4543>  4,414円  +253 円 (+6.1%)  11:30現在
 4日に決算を発表。「今期最終を10%上方修正」が好感された。
 テルモ <4543> が2月4日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結最終利益は前年同期比12.4%減の586億円に減った。しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の680億円→750億円(前期は852億円)に10.3%上方修正し、減益率が20.2%減→12.0%減に縮小する見通しとなった。
  ⇒⇒テルモの詳しい業績推移表を見る

■プロトコーポレーション <4298>  1,206円  +65 円 (+5.7%)  11:30現在
 プロトコーポレーション<4298>が5日続伸。SMBC日興証券は4日、同社株の投資評価「1」を継続するとともに目標株価を1700円から1800円に引き上げた。第3四半期(20年10~12月)の連結営業利益は前年同期比28.8%増の20億8900万円だった。中古車領域での営業拠点の集約や人員配置の最適化などで経費削減が進んだことが寄与した。同社では、決算発表時に21年3月期連結営業利益を52億2500万円から57億2000万円(前期比11.4%増)に増額修正したが、同証券も同利益の予想を52億円から57億円に見直した。中古車領域では、売り上げ成長は緩やかだが営業の効率化が進んでいるほか、新車領域での成長の芽が育ちつつあることなどを評価している。

●ストップ高銘柄
 シンバイオ製薬 <4582>  895円  +150 円 (+20.1%) ストップ高   11:30現在
 以上、1銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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