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【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 ソニー、住友電、ブラザー (3日大引け後 発表分)

ソニー <日足> 「株探」多機能チャートより

 3日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 ソニー <6758>   ★今期税引き前を一転40%増益・最高益に上方修正、10円増配へ
 ◆21年3月期の連結税引き前利益を従来予想の7650億円→1兆1200億円に46.4%上方修正。従来の4.3%減益予想から一転して40.1%増益を見込み、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。巣ごもり需要を背景にゲーム部門の好調が継続するほか、東宝と共同配給する「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」の大ヒット、テレビやデジタルカメラの製品ミックス改善、イメージセンサーの販売増加などが収益を押し上げる。
  業績好調に伴い、従来未定としていた今期の年間配当は55円(前期は45円)実施する方針とした。

 イソライト <5358>   ★今期経常を17%上方修正、配当も6円増額
 ◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の18億円→21億円に16.7%上方修正。減益率が37.6%減→27.2%減に縮小する見通しとなった。国内の鉱工業生産水準や海外での需要回復を背景に、断熱関連事業の業績が改善することが寄与。固定費や販売関係費用の圧縮なども上振れに貢献する。
  併せて、今期の年間配当を従来計画の12円→18円(前期は16円)に大幅増額修正した。

 住友電 <5802>   ★今期経常を36%上方修正
 ◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の610億円→830億円に36.1%上方修正。減益率が53.3%減→36.4%減に縮小する見通しとなった。今期業績の上方修正は昨年11月に続き、2回目。自動車関連やスマートフォン関連向け製品の販売が想定より伸びることが寄与。生産性向上や固定費圧縮によるコスト削減効果も利益を押し上げる。

 昭電線HD <5805>   ★今期経常を27%上方修正、配当も5円増額
 ◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の55億円→70億円に27.3%上方修正。減益率が30.1%減→11.0%減に縮小する見通しとなった。新型コロナウイルス感染拡大の影響が想定より限定的だったことを踏まえ業績予想を引き上げた。直近3ヵ月の10-12月期は自動車向け高機能製品の需要回復などが寄与し、4四半期ぶりに増益に転じた。
  業績上振れに伴い、期末一括配当を従来計画の15円→20円(前期は15円)に大幅増額修正した。

 ブラザー <6448>   ★今期税引き前を一転1%増益に上方修正
 ◆21年3月期の連結税引き前利益を従来予想の530億円→680億円に28.3%上方修正。従来の20.9%減益予想から一転して1.4%増益見通しとなった。今期業績の上方修正は昨年11月に続き、2回目。第3四半期に主力のプリンターで在宅勤務向け製品や消耗品が好調だったほか、家庭用ミシンでの手作り需要が継続し、普及機を中心に販売が増加したことが寄与。販管費の減少も上振れに貢献する。
  同時に、従来54円を計画していた今期の年間配当を未定に変更した。

 ヒロセ電機 <6806>   ★今期税引き前を18%上方修正
 ◆21年3月期の連結税引き前利益を従来予想の220億円→260億円に18.2%上方修正。増益率が3.7%増→22.6%増に拡大する見通しとなった。今期業績の上方修正は昨年11月に続き、2回目。コンシューマ機器、産業機器、自動車関連向けコネクターの販売が想定より伸び、売上高が計画を上回ることが利益を押し上げる。

 メガチップス <6875>   ★4-12月期(3Q累計)経常は5倍増益・通期計画を超過
 ◆21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比5.0倍の29.6億円に急拡大して着地。ゲームソフトウェア格納用LSI(カスタムメモリー)の需要が拡大し、35.4%の大幅増収を達成したことが寄与。業務効率化が進展したことなども大幅増益に貢献した。
  通期計画の27億円をすでに上回っており、業績上振れが期待される。

 太平洋工 <7250>   ★今期経常を31%上方修正
 ◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の65億円→85億円に30.8%上方修正。減益率が41.6%減→23.6%減に縮小する見通しとなった。直近3ヵ月の10-12月期は主要顧客の生産回復や収益改善・固定費削減活動を進めたことで、売上高、経常利益ともに四半期ベースで過去最高を達成した。第4四半期も回復傾向が続くことを想定し、上方修正に踏み切った。

 システムソフ <7527>   ★今期経常を2.5倍上方修正
 ◆21年9月期の連結経常損益を従来予想の1億円の黒字→2.5億円の黒字(前期は2.7億円の赤字)に2.5倍上方修正した。1月に吸収合併したfabbitの業績が寄与するほか、システムソリューション事業で受注が順調に推移することが上振れの背景となる。

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