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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):オムロン、サイバー、東エレク

オムロン <日足> 「株探」多機能チャートより
■チャームケア <6062>  1,408円  +11 円 (+0.8%)  本日終値
 チャーム・ケア・コーポレーション<6062>が続伸。27日の取引終了後、集計中の21年6月期第2四半期(20年7~12月)連結業績予想について、営業利益を10億円から11億1000万円へ、純利益を6億円から7億9000万円へ上振れて着地したようだと発表した。今期から連結決算へ移行したため前年同期との単純比較はできないが、純利益ベースでは前期単独決算比38.4%増となっており、これが好感された。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、営業活動に制限を受けたことから売上高は115億円から113億6000万円へ下振れた。ただ、既存ホームで高い入居率を維持しているほか、人員配置の効率化や経費関連の施策などが奏功し利益を押し上げた。更に、感染対策のためのかかり増し経費や新規ホームの開設準備経費に対する補助金を受給したことも寄与した。

■オムロン <6645>  9,610円  +10 円 (+0.1%)  本日終値
 オムロン<6645>は反落スタートとなったがプラス圏に転換。27日の取引終了後、21年3月期の連結税引き前利益が570億円(前期比10.0%増)になりそうだと発表。従来予想の350億円(同32.5%減)から一転増益見通しとなったことが好感された。今期業績の上方修正は昨年10月に続き、2回目。中国をはじめとする世界的な設備投資需要の回復を背景に、制御機器事業の収益が拡大するほか、血圧計の販売が好調なヘルスケア事業の業績が想定より伸びる。また、固定費削減の実行も増益に貢献する。

■サイバーエージェント <4751>  6,820円  -690 円 (-9.2%)  本日終値  東証1部 下落率4位
 サイバーエージェント<4751>は急反落。27日の取引終了後に発表した21年9月期第1四半期(10~12月)の連結決算で経常利益が前年同期比10.3%減の69億3200万円だったことが嫌気された。インターネット広告事業の需要回復やABEMA周辺ビジネスが好調だったメディア事業の拡大が寄与し、売上高は1310億1400万円と前年同期比13.3%の増収を達成した。一方、既存タイトルの季節要因などでゲーム事業が不調だったことが響き、経常利益は2ケタ減となった。

■キヤノンMJ <8060>  2,365円  -133 円 (-5.3%)  本日終値
 27日に決算を発表。「今期経常は5%減益、前期配当を10円増額・今期も60円継続へ」が嫌気された。
 キヤノンマーケティングジャパン <8060> が1月27日大引け後(15:00)に決算を発表。20年12月期の連結経常利益は前の期比3.8%増の352億円に伸びたが、21年12月期は前期比5.5%減の333億円に減る見通しとなった。同時に、前期の年間配当を50円→60円(前の期は60円)に増額し、今期も60円を継続する方針とした。
  ⇒⇒キヤノンMJの詳しい業績推移表を見る

■東京エレクトロン <8035>  41,870円  -2,030 円 (-4.6%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、SUMCO<3436>、ルネサスエレクトロニクス<6723>など半導体関連株が軒並み安となった。前日の米国株市場ではNYダウやナスダック総合指数など主要株指数が大幅安となったが、アプライドマテリアルズやインテル、エヌビディアといった半導体主力株が大きく値を下げ、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も5%を超える急落となった。これを受け、東京市場でもここまで全体相場の牽引役となっていた半導体セクターに目先利食い圧力が顕在化した。

■パナソニック <6752>  1,399.5円  -64.5 円 (-4.4%)  本日終値
 パナソニック<6752>が3日ぶり反落。全体相場が軟調地合いとなるなか、同社株にも売りが先行した。特に、電気自動車(EV)向けリチウムイオン電池の納入で強い関係を持つ米テスラが27日に発表した20年10~12月期の1株当たり利益(EPS)は80セントと市場予想(1ドル2セント)を下回ったことが警戒された。時間外取引で、テスラ株は5%前後の下落となっている。これを受けパナソニックに連想売りが出た様子だ。

■日経レバ <1570>  30,350円  -1,050 円 (-3.3%)  本日終値
 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が急反落、寄り付きから売り注文が集中し1400円を超える下げで一気に3万円大台を割り込む場面があった。日経平均にリンクされたETFで変動率は日経平均の2倍に基本設定されており、ボラティリテイの高さが特徴となっているが、全体相場が上下に荒れた値動きとなる場面では、個人投資家を中心とした短期資金の商いが活発化する。前日の米国株市場でNYダウやナスダック総合指数が今年最大の下げ幅となるなど波乱展開となり、VIX指数も急伸したことから、東京市場でもリスクオフの売り圧力が強まった。日経平均が急落を余儀なくされるなか、日経レバはそれに連動する動きとなっている。売買代金は全市場を通じてトップ。

■日邦産業 <9913>  628円  +100 円 (+18.9%) ストップ高   本日終値
 日邦産業<9913>がストップ高。27日取引終了後、フリージア・マクロス<6343>が同社株に対してTOB(株式公開買い付け)を実施し、持ち分法適用会社化を目指すと発表。TOB価格が前日終値を76.1%上回る1株930円とあって、きょうの株価はこれにサヤ寄せする形で買い気配値を切り上げた。買付期間はきょうから3月12日まで。なお、日邦産業は今回のTOBは一方的かつ突然に行われたものとし、今後、公開買付届出書の内容などを精査した上で、速やかに見解を公表するとしている。

■バーチャレク <6193>  662円  +100 円 (+17.8%) ストップ高   本日終値
 バーチャレクス・ホールディングス<6193>がストップ高。同社は27日取引終了後に、21年3月期通期の連結業績予想を修正。営業損益見通しは従来の3000万円の黒字から1億1000万円の黒字(前期は1億9200万円の赤字)に引き上げたことが好感されたようだ。売上高見通しは前期比7.5%減の55億円(従来予想は53億円)に上方修正した。アウトソーシング事業がコロナ禍で影響を受けている案件があるものの予想よりも順調に推移したことや、IT&コンサルティング事業で予定を上回る案件の獲得があったことが売上高に寄与。また、製造経費や販管費ともにコスト削減を継続したことが利益を押し上げた。

●ストップ高銘柄
 ラピーヌ <8143>  430円  +80 円 (+22.9%) ストップ高   本日終値
 VIX短先物 <1552>  6,630円  +1,000 円 (+17.8%) ストップ高   本日終値
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 アズーム <3496>  3,895円  -700 円 (-15.2%) ストップ安   本日終値
 など、1銘柄

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