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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】クオリティ株への利益確定が強まりやすく、NT倍率は低下傾向へ


大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 28230 -410 (-1.43%)
TOPIX先物 1833.5 -23.5 (-1.26%)
シカゴ先物 28180 -460
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 27日の米国市場はNYダウ、S&P500、ナスダックの主要指数が大幅に下落。イエレン米財務長官が巨大IT企業に対するデジタル課税について、米国が積極的に議論に参画する方針を表明したと報じられている。S&P500業種別指数は全面安ではあったが、そのなかで半導体株の下げが目立つ形であり、クオリティ株などを中心に利益確定の流れが強まったようである。また、決算発表が本格化するなか、さえない決算が相次いだことも利食いに向かわせた。

 シカゴ先物清算値は大阪比460円安の2万8180円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比変わらずの2万8640円で始まると、じり安基調が続き、米国市場の取引開始時には2万8400円まで下落。その後、2万8280円まで下げた後、いったんは下げ幅を縮め2万8400円半ばで推移していたが、引けにかけて再び下落基調が強まり、2万8230円とナイトセッションの安値で取引を終えた。

 シカゴ先物にサヤ寄せする形からギャップダウンでのスタートを余儀なくされるため、先物主導によるインデックス売りが膨らむことになりそうだ。ヘッジ対応の動きやコール売りによるプレミアム狙いの動きが強まりそうだが、2万8000円に接近する場面においては押し目狙いの動きも見られそうである。

 また、ファナック <6954> 、オムロン <6645> がコンセンサスを上回る決算内容だったこともあり、決算を評価する流れをみせてくるようであれば、指数の下支えとなることで、センチメントはそれほど悪化しないだろう。ただし、イエレン米財務長官は巨大IT企業に対するデジタル課税について積極的に取り組む姿勢をみせており、クオリティ株へは利益拡大の流れが強まりやすく、NT倍率は低下傾向をみせてくる可能性がある。

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