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【注目】明日注目すべき【好決算】銘柄 旭化学、Fブラザーズ、前沢工業 (8日大引け後 発表分)

旭化学 <日足> 「株探」多機能チャートより

 8日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 旭化学 <7928> [JQ]  ★今期経常を79%上方修正
 ◆21年8月期の連結経常利益を従来予想の2億4000万円→4億3000万円に79.2%上方修正。増益率が65.5%増→3.0倍に拡大する見通しとなった。新型コロナウイルス感染拡大による巣ごもり需要を背景に、電動工具成形品の受注が大きく伸び、売上高が計画を20.3%も上回ることが利益を押し上げる。
  予想PERが13.4倍→5.8倍に急低下し、割安感が強まった。

 フェリシモ <3396>   ★今期経常を66%上方修正
 ◆21年2月期の連結経常利益を従来予想の4.7億円→7.9億円に65.6%上方修正。増益率が30.7%増→2.2倍に拡大する見通しとなった。今期業績の上方修正は昨年9月に続き、2回目。コロナ禍で在宅時間が増加するなか、テーマ設定に沿った魅力的な商品の投入などで顧客数が大幅に増加し、ファッションアイテムや生活雑貨の販売が伸びることが寄与。国内旅費の抑制も上振れに貢献する。

 Fブラザーズ <3454>   ★今期経常は2.2倍増益、3円増配へ
 ◆20年11月期の連結経常利益は前の期比35.4%減の18.1億円に落ち込んだものの、続く21年11月期は前期比2.2倍の40.1億円に急拡大する見通しとなった。今期は賃貸不動産ポートフォリオの入れ替えに伴う物件売却が増加し、92.4%の大幅増収を見込む。
  併せて、今期の年間配当は前期比3円増の27円に増配する方針とした。

 前沢工業 <6489>   ★今期経常を一転26%増益に上方修正、配当も2円増額
 ◆21年5月期の連結経常利益を従来予想の18億円→24億円に33.3%上方修正。従来の5.2%減益予想から一転して26.4%増益見通しとなった。全社ベースでのコスト削減効果に加え、バルブ部門を中心とした原価低減の進展で採算が大きく改善する。
  業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の14円→16円(前期は14円)に増額修正した。

 エコーTD <7427>   ★今期経常を30%上方修正
 ◆21年2月期の連結経常利益を従来予想の2億円→2億6000万円に30.0%上方修正。増益率が96.1%増→2.5倍に拡大する見通しとなった。飼育者の低価格志向を背景にペットフードやペット用品の販売単価下落が続くものの、コロナ禍に伴う巣ごもり消費や外出自粛によるまとめ買いなどを受けて、売上高が計画を上回ることが寄与。単品管理の徹底による採算改善や販売・物流活動におけるローコストオペレーションの推進も上振れに貢献する。


 フジ <8278>   ★今期経常を22%上方修正
 ◆21年2月期の連結経常利益を従来予想の58億円→71億円に22.4%上方修正。減益率が29.8%減→14.1%減に縮小する見通しとなった。コロナ禍での急激な需要変化に直面するなか、発注精度の向上や在庫管理でロスが低減することに加え、計画を大幅に上回る販管費の削減が寄与し、採算が大きく改善する。

 協和コンサル <9647> [JQ]  ★前期経常を一転30%増益に上方修正
 ◆20年11月期の連結経常利益を従来予想の2.3億円→3.1億円に38.3%上方修正。従来の6.1%減益予想から一転して29.8%増益見通しとなった。完工の増加による利益の積み増しに加え、コロナ禍での旅費交通費などの圧縮が利益を押し上げた。また、雇用調整助成金を計上したことも上振れの要因となった。

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