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【注目】前週末18日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

イメージワン <日足> 「株探」多機能チャートより

■イメージワン <2667>  660円 (+100円、+17.9%) ストップ高

 イメージ ワン <2667> [JQ]がストップ高。同社は医療画像を中心に画像処理を主力とし、再生可能エネルギーなど地球環境ソリューション事業も展開する。17日取引終了後、ダナフォーム(横浜市)との新型コロナウイルス検査運用システム(旧称:ドライブスルー方式による新型コロナウイルスPCR検査)の開発が完了したことを発表、自治体・医療機関及び、空港などの防疫において同システムを積極的に販売していくことで収益貢献を目指す方針にある。これを材料視する買いを呼び込む形となった。

■アイリック <7325>  1,125円 (+144円、+14.7%) 一時ストップ高

 アイリックコーポレーション <7325> [東証M]が続急騰。18日午前中、100%子会社インフォディオの提供する「スマートOCR」が、JTB(東京都品川区)が独自に開発した証憑書類電子保存化システムに採用されたと発表しており、これが好材料視された。今回の採用は、領収書やレシートなどの非定型証憑のデータ化精度とJTBグループ内でのスマートOCRの実績が高く評価されたためで、年間約570万枚のペーパーレス化と約7億円の経費削減に貢献するという。また、添乗業務に従事する社員が利用するWEBアプリケーション(カメラ撮影機能など)についても、インフォディオが開発を担当したとしている。

■ブランジスタ <6176>  554円 (+60円、+12.2%) 一時ストップ高

 ブランジスタ <6176> [東証M]が急反騰、一時ストップ高。同社は18日、グループのブランジスタソリューションがチリ貿易振興局初の日本市場向け公式通販サイトの立ち上げと運営をサポートしていることを明らかにしており、これが株価を刺激したようだ。このサイトは、チリで長年人気の商品や日本人に合うさまざまな商品を提供し、日本とチリのワインや食の架け橋となるプラットフォームを目指してオープンされたもの。このほど、第1弾とチリの黒トリュフオイル・天然生はちみつのウルモハニーなどの販売が開始された。

■カヤック <3904>  900円 (+77円、+9.4%)

 カヤック <3904> [東証M]が続急伸。17日の取引終了後、20年12月期の連結業績予想について、売上高を77億円から87億円(前期比36.3%増)へ、営業利益を5億円から7億円(前期5億3500万円の赤字)へ、純利益を3億7000万円から4億5000万円(同3億400万円の赤字)へ上方修正したことが好感された。ハイパーカジュアルゲームが好調を維持していることに加えて、育成領域であるゲームコミュニティー及びちいき資本主義関連サービスが着実に成長していることが要因。また、ゲームサービス運営体制のスリム化や固定資産の売却などにより、収益性が改善していることも寄与する。

■コスモ・バイオ <3386>  1,237円 (+105円、+9.3%)

 コスモ・バイオ <3386> [JQ]が急反発。17日の取引終了後、20年12月期の期末配当予想を10円から26円へ増額修正したことが好感された。年間配当は34円となり、前期実績に対しては20円の増配となる予定だ。

■ジーニー <6562>  900円 (+64円、+7.7%)

 ジーニー <6562> [東証M]が続急伸。17日の取引終了後、自社開発したチャットボット型Web接客プラットフォーム「Chamo(チャモ)」に関して、ECサイトのコンバージョン率向上に有効なEFO機能(入力フォーム最適化機能)などを大幅に強化したと発表しており、これを好感した買いが入った。今回の機能強化は、コロナ禍における国内のEC需要の高まりを受けて実施したもので、特にEC事業者から要望が多かった「サイトにおける離脱率の改善」や「質の高い接客の自動化」及び「顧客獲得の費用対効果の検証」などの機能を新規搭載した。利便性向上による更なる導入先の拡大が期待されたようだ。

■ピープル <7865>  1,230円 (+76円、+6.6%)

 ピープル <7865> [JQ]が続急伸。17日の取引終了後、未定としていた21年1月期期末一括配当予想を50~60円(前期38円)にすると発表しており、これが好感された。同社の配当方針は業績連動としており、年末から年始の消費動向によっては業績予想の上振れが見込まれることを勘案したという。

■フリー <4478>  10,540円 (+570円、+5.7%)

 フリー <4478> [東証M]が3日続伸。18日午後1時ごろ、インテック(富山県富山市)と、金融機関とスモールビジネスのデジタルトランスフォーメーション(DX)推進と金融機関が行うICTコンサルティング支援で協業を開始したと発表しており、これが好感された。フリーが提供する会計アプリ「クラウド会計ソフトfreee」とインテックが提供するCRM「F3(エフキューブ)」を連携させ、同じデジタルプラットフォーム上での利用を可能にすることで、金融機関はスモールビジネスの会計・財務情報をタイムリーに把握でき、より正確な仮説をもって提案・経営サポートが行えるようになるという。また、スモールビジネスも複数金融機関との取引の管理が容易となるとしている。更に、財務諸表など紙資料のデジタル化を図ることができ、金融機関との円滑なコミュニケーションの実現に貢献するとしている。

■佐鳥電機 <7420>  812円 (+42円、+5.5%)

 佐鳥電機 <7420> が大幅高で3日ぶり急反発。17日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(6-11月)連結業績について、売上高が510億円から517億円(前年同期比9.2%減)へ、営業損益が9000万円の赤字から2億8000万円の黒字(同33.8%減)へ、最終損益が5億円の赤字から1億5000万円の赤字(前年同期3億1400万円の黒字)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。従来予想に対して、半導体製造装置向け制御部品や車載情報端末用半導体の販売が増加したことが要因。また、売上総利益の改善に加え販管費が減少したことも寄与した。

■アイエスビー <9702>  3,070円 (+155円、+5.3%)

 アイ・エス・ビー <9702> が大幅高で3日続伸。17日の取引終了後、従来は期末一括50円を予定していた20年12月期の配当予想について、6円引き上げ56円にすると発表しており、これが好感された。普通配当を40円から46円へ引き上げる。なお、前期実績に対しては18円の増配となる予定だ。

■ITbook <1447>  515円 (+25円、+5.1%)

 ITbookホールディングス <1447> [東証M]が5日ぶりに急反発。18日午前11時30分ごろ、静岡県藤枝市及び藤枝ICTコンソーシアムと、地域DX(デジタルトランスフォーメーション)推進に向けた連携協定を締結すると発表しており、これが好感された。分散型社会への更なる促進や、行政のデジタル化による業務効率化と利便性の高い住民サービスの実現を目指すとしており、地域DX推進に関する専門人材の配置や、学校ICTヘルプデスクの創設などに連携して取り組むとしている。

■BASE <4477>  10,360円 (+470円、+4.8%)

 BASE <4477> [東証M]が4日続伸。17日の取引終了後、Hamee <3134> が提供するクラウド型ECプラットフォーム「ネクストエンジン」とサービス連携し、拡張機能「ネクストエンジンApp」の提供を開始したと発表しており、これが好材料視された。Hameeの「ネクストエンジン」は、複数サイトの一元管理システム。BASE加盟店が「ネクストエンジンApp」を使うことにより、「BASE」と並行してモール型ECサイトなどで商品を販売した場合、「ネクストエンジン」での受注管理や在庫管理、商品登録などの一元管理ができるようになり、ネットショップ運営の業務効率化や販売促進を図ることができるようになるという。

■日製鋼 <5631>  3,000円 (+123円、+4.3%)

 日本製鋼所 <5631> が大幅反発し年初来高値を更新。SMBC日興証券が17日付で、投資評価「1」を継続し、目標株価を2800円から3800円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。中国セパレータメーカー向けが前回予想時よりも期待案件が更に増加していることを織り込み、EVセパレータ用フィルム・シート装置の受注予想を、21年3月期で130億円から160億円へ、22年3月期で180億円から242億円へ、23年3月期で230億円から259億円に上方修正した。これに合わせて21年3月期営業利益予想を100億円から125億円へ、22年3月期を同163億円から212億円へ上方修正した。

■堀場製 <6856>  5,980円 (+220円、+3.8%)

 堀場製作所 <6856> が3日ぶりに大幅反発。同社は18日、グループ会社の英ホリバMIRA社が、コネクテッド・自動運転車(CAV)の設計から実車検証までを包括的支援する開発エンジニアリング総合施設「ASSURED CAV」を21年3月に開設すると発表しており、これが好感された。同施設は、自動運転技術の実用化に向けて、公道で起こり得るさまざまな事象や環境を再現しており、ホリバMIRA社が保有する車両試験施設と有機的に機能させることで、車両の制御性能や安全性を評価・検証する試験を包括的に実施できる。自動車開発を長年支援してきたホリバMIRA社の車両開発エンジニアリングの提供と合わせることで、コネクテッド・自動運転技術の高度化やスマートモビリティ社会の実現をサポートするとしている。

■Fスターズ <3687>  971円 (+35円、+3.7%)

 フィックスターズ <3687> が4日ぶり大幅反発。17日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を40万株(発行済み株数の1.21%)、または3億円としており、取得期間は20年12月18日から21年9月30日まで。株主への一層の利益還元と、経営環境の変化に柔軟に対応した機動的な資本政策の遂行を可能にするために実施するとしている。

■アンジェス <4563>  1,313円 (+45円、+3.6%)

 アンジェス <4563> [東証M]が大幅続伸。18日の寄り前、カナダのバソミューン・セラピューティクス社と共同開発している新型コロナウイルス感染症治療薬「AV-001」について、米国での第1相臨床試験での投与を開始したと発表しており、これが好材料視された。「AV-001」は、非臨床試験の結果から新型コロナウイルス感染症で入院した患者の生存率を改善し、入院期間を短縮する可能性が期待できるという。同社では、第1相臨床試験で安全性と忍容性を確認した後、中等度から重度の患者での有効性評価のための第2相臨床試験を行う予定。なお、20年12月期業績への影響は精査中としている。

■NESIC <1973>  1,841円 (+59円、+3.3%)

 NECネッツエスアイ <1973> が大幅反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が17日付で、投資評価を「ニュートラル」から「オーバーウエイト」とし、目標株価を1800円から2100円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。企業のIT化需要の取り込みや通信インフラ(4G、5G向け)整備などより、21年3月期以降は連続最高営業利益更新を見込むが、直近の下落により、株価が割安な水準になったと指摘。また、ネットワークインフラ事業とエンジニアリング&サポートサービス事業の見通しを引き上げ、21年3月期の営業利益予想を185億円から195億円へ、22年3月期を同215億円から220億円へそれぞれ引き上げている。

■窪田製薬HD <4596>  286円 (+9円、+3.3%)

 窪田製薬ホールディングス <4596> [東証M]が大幅続伸。18日付の日本経済新聞は「2021年後半にも近視治療用メガネ型機器を売り出す」と伝えた。顔に装着して網膜に独自の映像を投影し、ピントのずれの修正を行うもので、まず近視に悩む人が多いとされるアジアでの投入を目指すという。同社は17日に、この近視治療用メガネ「クボタメガネ」に関して初期型のプロトタイプが完成したことを発表。今後、医療機器としての製造販売認証申請のための臨床試験などを行うことを明らかにしている。

■メニコン <7780>  6,370円 (+150円、+2.4%)

 メニコン <7780> が4日ぶりに反発。同社は17日取引終了後に、医療用機械器具の販売などを手掛ける板橋貿易(東京都中央区)を子会社化すると発表。子会社化は、板橋貿易の中国子会社を通じた同国でのコタンタクトレンズや関連製品の更なる事業拡大などが目的。なお、取得価額は約35億6000万円(アドバイザリー費用などを含む)で、株式譲渡実行日は来年1月8日を予定している。

■ソニー <6758>  10,255円 (+230円、+2.3%)

 ソニー <6758> が3日続伸、連日の新高値と気を吐いた。500円を超える上昇をみせ2000年10月以来、20年2ヵ月ぶりの高値をつけた。世界的な新型コロナウイルスの感染拡大は巣ごもり消費の一角であるゲーム関連株を刺激しているが、そのなか世界でも高い競争力を誇る同社株や任天堂 <7974> などが海外投資家に評価され、ファンド系資金とみられる実需買いをバネに株価水準を切り上げる展開にある。また、高速通信規格5Gの商用サービスが進展するなか、同社の看板商品のひとつで世界シェアの約半分を握るCMOSイメージセンサーも注目度が高く、5G対応スマートフォン向けで中期的な需要開拓が期待されている。

■アルファCo <3434>  1,009円 (+21円、+2.1%)

 アルファCo <3434> が3日続伸。18日朝方、ビットキー(東京都中央区)のデジタルコネクトプラットフォームの「bitkey platform」と連携した次世代型スマートロックを開発し、両社で販売することで合意したと発表しており、これが好感されたようだ。発売時期は2021年9月を予定しており、先行して大阪ガス都市開発(大阪市)の新築賃貸マンションへの導入が決定しているという。同社では、22年度までに累計販売台数1万台突破を計画している。

■富士フイルム <4901>  5,584円 (+54円、+1.0%)

 富士フイルムホールディングス <4901> が全体軟調相場に抗して3日ぶり反発。同社は17日取引終了後、新型コロナウイルス感染症を判定する抗原検査キットについて、審査機関に製造販売承認を申請したことを発表、これが株価を刺激した。新型コロナウイルスの感染拡大が国内でも加速しているが、そうしたなか、抗原検査はPCR検査よりも精度は落ちるものの、簡単かつ迅速に検査できることで活用頻度が高まる公算が大きいとみられている。

■サイオス <3744>  620円 (+6円、+1.0%) 一時ストップ高

 サイオス <3744> [東証2]が3日続伸、一時ストップ高に買われた。同社は18日、グループのサイオステクノロジーがデジタル地図情報大手のHEREテクノロジーズ(オランダ)と日本国内でのモビリティサービス支援ソリューションの強化に向けてパートナーシップ契約を締結したと発表。今後の展開などが期待されているようだ。HEREは、地図情報や関連する位置情報、運送最適化などの機能を提供している企業。サイオステクノロジーは今回の契約により、HEREの製品群を使用したサービスの開発支援、自社環境に適したかたちにカスタマイズしたインテグレーションサービスの提供を開始するとしている。

■メドレックス <4586>  207円 (+2円、+1.0%)

 メドレックス <4586> [東証M]が4日ぶりに反発。17日の取引終了後、「経皮吸収剤デリバリーデバイス及びその製造方法」について、中国国家知識産権局から特許査定の通知があったと発表しており、これが好感された。同特許はアルツハイマー治療貼付剤MRX-7MLLを含む複数の開発候補品で使用する可能性がある貼付型デバイス及びその製法に関する特許で、中国のほかに米国、日本で登録され、欧州、インドでも出願中という。なお、同件が20年12月期業績に与える影響はないとしている。

※18日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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