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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】2万6750円と2万6875円とのレンジに切り上がるか


大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 26780 +150 (+0.56%)
TOPIX先物 1791.0 +13.5 (+0.75%)
シカゴ先物 26760 +130
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 15日の米国市場ではNYダウ、S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。米食品医薬品局(FDA)はファイザーに続いてモデルナが開発したワクチンに「高い有効性」があるとの見解を示し、間もなく承認される可能性が高まったことが材料視された。また、追加経済対策を巡る与野党協議の進展期待も相場を押し上げる一因となった。

 シカゴ先物清算値は大阪比130円高の2万6760円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比変わらずの2万6630円で始まり、開始直後につけた2万6610円を安値に切り返しており、2万6670円から2万6730円辺りでのレンジ推移が続いた。その後やや弱含む場面もみられたが、米国市場の取引終了にかけての一段高を受けて上げ幅を広げ、2万6780円とナイトセッションの高値で取引を終えた。

 シカゴ先物にサヤ寄せする形から再び12月SQを上回ってくることになり、これまでの2万6500円辺りの支持線意識から2万6700円辺りに切り上がりを見せてきそうだ。オプション権利行使価格では2万6750円と2万6875円とのレンジとなるが、レンジ上限に接近するようであれば、年内2万7000円タッチへの期待が再燃する形になろう。レンジ下限レベルではロングでの短期的な値幅取り狙いか。

 もっとも、モデルナのワクチン承認期待はポジティブ視されるが、追加経済対策を巡る与野党協議についてはハシゴを外される可能性もあるため楽観的な見方は高まりづらく、買い一巡後は次第にこう着感が強まりやすい。ただし、市場参加者が限られてきていることから、薄商いのなかで大きく振れやすい面はある。また、足元では狭いレンジでの推移が続き、チャート上では煮詰まり感が台頭しており、トレンドが出やすい点は意識しておきたい。

 モデルナのワクチン期待からバリューシフトが想定される一方で、米国ではテクノロジー株の上昇が目立っている。SOX指数も上昇している一方、VIX指数は7%を超える下落で22.89と23.00を下回っており、リスク選好となる。そのため、昨日反発をみせていたNT倍率については、上昇を意識したNTロングで見ておきたい。

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