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【特集】「電気自動車関連」が2位にランク、東京都は30年までに脱ガソリン車を実現へ<注目テーマ>

日産自 <日足> 「株探」多機能チャートより
★人気テーマ・ベスト10
1 水素 
2 電気自動車関連 
3 水素ステーション 
4 再生可能エネルギー 
5 全固体電池 
6 電気自動車充電器 
7 リチウムイオン電池 
8 デジタルトランスフォーメーション 
9 半導体 
10 国土強靱化

 みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「電気自動車関連」が2位となっている。

 東京都の小池百合子知事は8日の都議会で、2030年までに都内で販売される新車のすべてを電気自動車(EV)ハイブリッド車(HV)などの電動車とする新たな目標を表明した。これまで都は30年までに新車販売に占める電動車の割合を50%まで高める目標を掲げていたが、地球温暖化につながる二酸化炭素(CO2)を削減するため更に厳しくしたかたちだ。

 こうした背景には世界各国で規制強化が進んでいることが挙げられ、中国政府は35年をメドに新車販売に占める新エネルギー車(EVなど)の比率を50%まで高める方向で検討しているほか、英国は11月にガソリン車とディーゼル車の販売禁止の時期を35年から30年に前倒しすると発表。自動車業界に「脱ガソリン」を求める動きは米国やカナダなどでもみられている。

 日産自動車<7201>やトヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>といった自動車メーカーの今後の取り組みが注目されるほか、EVの普及は航続距離や安全性を左右する基幹部品であるリチウムイオン電池及び駆動モーターを手掛ける企業の追い風となりそうだ。

 パナソニック<6752>はひとつの電池の中にどれだけの電気を詰められるかを表す「エネルギー密度」を飛躍的に向上させる新技術を導入することで、5年以内に従来比20%まで高める計画。モーターでは日本電産<6594>のトラクションモーターシステム(E-Axle)を採用した車種の販売台数が着実に増えている。また、EV用急速充電器を展開するニチコン<6996>などのビジネス機会も広がるとみられる。

出所:MINKABU PRESS

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