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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ヤーマン、くら寿司、ファナック

ヤーマン <日足> 「株探」多機能チャートより
■ヤーマン <6630>  2,364円  +175 円 (+8.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位
 ヤーマン<6630>が続伸している。きょう付けの日本経済新聞朝刊で、「2023年4月期にも連結営業利益を今期見通し比72%増の100億円に増やす計画だ」と報じられており、これが好材料視されている。記事によると、顔のむくみをとる美顔器など自社製品の販売を国内外で伸ばすとしている。

■堺化学工業 <4078>  2,087円  +80 円 (+4.0%)  11:30現在
 堺化学工業<4078>が反発している。午前11時ごろ、大阪府立大学などと共同で、微粒子酸化亜鉛による高度細胞培養技術を開発したと発表しており、これが好材料視されている。同社と大阪府立大学大学院理学系研究科の徳本勇人講師、同大学院工学研究科の齊藤丈靖教授、大阪府立大学工業高等専門学校の倉橋健介准教授らのグループは、酸化亜鉛ナノ粒子を利用し、低暴露量での投与により植物細胞の成長を促進させる手法を共同で開発してきたが、今回、酸化亜鉛ナノ粒子に表面処理を施すことで、少ない供給量で高濃度のミネラル成分を細胞に運搬し、植物の成長促進を導いたという。同技術は、植物工場の生産性向上と肥料の削減につながるほか、ミネラル成分を適切な場所に適切な量で届ける技術は、ドラッグデリバリーシステムなどの分野への応用も期待できるとしている。

■日本トリム <6788>  4,200円  +155 円 (+3.8%)  11:30現在
 日本トリム<6788>が続伸している。8日の取引終了後、子会社ステムセル研究所が同日付で東京証券取引所へ新規上場を申請したと発表しており、これが好材料視されている。ステムセル研究所は新型コロナウイルス感染拡大に伴い上場を延期していた銘柄の一つで、再生医療を目的にさい帯血を分離・保管する細胞バンク事業を展開している。なお、上場の可否や業績への影響など開示すべき事由が発生した場合は速やかに発表するとしている。

■くら寿司 <2695>  6,620円  +230 円 (+3.6%)  11:30現在
 くら寿司<2695>が9日続伸。SMBC日興証券は8日、同社株の投資評価「1」を継続するとともに、目標株価を7900円から8700円に引き上げた。新型コロナを成長と変革の機会ととらえ攻勢をかける点を評価しており、外食のトップピックを継続している。具体的には、居酒屋の跡地などを活用し、新宿・渋谷などの都心部へ進出すること、21年12月末までには接客業務を機械やITで代替することで顧客が従業員との接触をゼロにする取り組みを進めることを評価。ワクチン普及などによるコロナ終息後の回復を見込むと、スシローグローバルホールディングス<3563>から1期遅行し22年10月期に高い利益成長による過去最高益を予想している。

■デンカ <4061>  3,890円  +120 円 (+3.2%)  11:30現在
 デンカ<4061>は7日続伸している。きょう付けの化学工業日報で、「3Dプリンターの造形材料を市場投入する」と報じられており、これが好材料視されている。記事によると、光造形方式(DLP)向けの光硬化樹脂で、独自設計により業界最高水準の高速硬化性を実現したという。来年度以降の量産化を目指すとしており、業績への貢献が期待されているようだ。

■ファナック <6954>  25,805円  +510 円 (+2.0%)  11:30現在
 機械株が高い。ファナック<6954>やツガミ<6101>、オークマ<6103>が値を上げている。この日、内閣府が発表した10月の機械受注は「船舶・電力を除く民需」の受注額(季節調整済み)が前月比17.1%増の8425億円だった。市場予想の同2.8%増を大幅に上回った。基調判断も「下げ止まっている」に変更された。足もとの受注が堅調に推移していることが確認された格好となり、この日は機械株に見直し買いが流入している。

■旭化成 <3407>  1,056円  +16.5 円 (+1.6%)  11:30現在
 旭化成<3407>が反発している。8日の取引終了後、同社の着色セルロース微粒子「NanoAct」を用いた米アクセス・バイオ社の新型コロナウイルス抗原検査キット「CareStart COVID-19 Antigen」が、米国食品医薬局(FDA)の緊急使用許可を受けて米国での販売を開始したと発表しており、これが好感されている。「CareStart COVID-19 Ag」は、約10分と短時間で検査が可能な迅速検査キット。これに採用された「NanoAct」は主に迅速検査キットの標識粒子として用いられ、インフルエンザ検査キットなどにも使用されている着色セルロースナノ粒子で、豊富な発色バリエーションや、陽性判定ラインの発色の良さによりユーザーの視認性が向上することから、今回の採用に至ったという。なお、「CareStart COVID-19 Ag」は欧州ではCEマークも取得しており、今後欧州や東南アジアやアフリカ諸国でも順次販売が開始される予定という。

■コネクシオ <9422>  1,254円  +18 円 (+1.5%)  11:30現在
 コネクシオ<9422>が4日ぶりに反発している。きょう10時30分ごろ、ノキアソリューションズ&ネットワークスと「Nokia ローカル5G テクノロジーパートナーシップ」契約を締結したと発表しており、これが好感されているようだ。このパートナーシップにおいてコネクシオは、ローカル5G/プライベートLTEに対応したエッジコンピューティングゲートウェイの開発・提供、ゲートウェイ内のソフトウェア開発、およびゲートウェイを中核としたIoTシステムインテグレーションを担うという。今後、ノキアをはじめとするパートナー企業との連携強化により、ソリューションのパッケージ化を加速することでユースケース創出やソリューション展開を早め、またノキアとともにそれらのグローバル展開を推進していくとしている。

■アドバンテスト <6857>  7,830円  +100 円 (+1.3%)  11:30現在
 半導体関連株が高い。アドバンテスト<6857>やSUMCO<3436>が年初来高値を更新したほか、SCREENホールディングス<7735>が値を上げた。8日の米国市場で、インテルやマイクロンテクノロジーなどの株価が買われており、米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は前日比9.66ポイント高の2816.27に上昇し最高値を更新した。米国での半導体関連の需要は堅調であり、これを受け日本の半導体関連株にも買いが流入している。

■ハイレックス <7279>  1,263円  -27 円 (-2.1%)  11:30現在
 ハイレックスコーポレーション<7279>が続落している。8日の取引終了後、集計中の20年10月期の連結業績について、営業損益が6000万円の黒字から9億5200万円の赤字(前の期67億8900万円の黒字)へ、最終損益を23億1000万円の赤字から35億1300万円の赤字(同34億9500万円の黒字)へ下振れて着地したようだと発表しており、これが嫌気されている。売上高は1932億円から1957億8400万円(前の期比18.4%減)へ上振れたものの、主に北米・南米の子会社で業績回復が遅れていることに加えて、原価改善活動の実施効果が一部未達となったこと、増加した在庫の修正に伴う追加コストが発生したことなどが損益を悪化させたとしている。

■コーセーアールイー <3246>  672円  +82 円 (+13.9%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率2位
 コーセーアールイー<3246>が急反騰し、一時ストップ高の690円に買われている。8日の取引終了後に発表した第3四半期累計(2~10月)連結決算が、売上高60億5700万円(前年同期比14.7%増)、営業利益4億2800万円(同3.0倍)、純利益3億2500万円(同3.5倍)と大幅増益となったことが好感されている。ファミリーマンション販売事業で66戸(前年同期66戸)、資産運用型マンション販売事業199戸(同116戸)を引き渡したことが牽引した。また、資産運用型マンション新規物件の完成に伴い、管理戸数も伸長した。なお、21年1月期通期業績予想は、売上高93億円(前期比2.7%増)、営業利益6億7000万円(同7.3%増)、純利益4億8500万円(同13.9%増)だった。

■第一カッター興業 <1716>  2,506円  +246 円 (+10.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 第一カッター興業<1716>が急伸。8日の取引終了後、12月31日を基準日として1株を2株へ株式分割すると発表したことが好材料視されている。投資単位当たりの金額を引き下げることで、より投資しやすい環境を整えるとともに、株式の流動性の向上と投資家層の拡大を図ることが目的という。また、株式分割に伴い、従来27円を予定していた期末一括配当を14円にすると発表しており、株式分割を考慮すると実質1円の増額となる予定であることも好感されている。なお、前期は25円だった。

■MRT <6034>  1,623円  +150 円 (+10.2%)  11:30現在
 MRT<6034>が大幅反発している。8日の取引終了後、同社の全国の医療人材及び医療機関のネットワークにつながるアプリ「Door.」の提供を開始したと発表しており、これが好感されている。同社は現在、全国に医療人材及び医療機関のネットワークを持つ共有プラットフォームを構築しているが、「Door.」はこのプラットフォームとなるアプリで、医師は「Door.」を開いて「Room」に入ることで、同社グループ及び業務提携先が提供するサービスを受けることができるという。また、21年春ごろをメドに、同社グループのシステムとの連携強化を予定しているという。

■ジョルダン <3710>  1,033円  +88 円 (+9.3%) 一時ストップ高   11:30現在
 ジョルダン<3710>が一時ストップ高。読売新聞オンラインで8日午後3時ごろ、「政府は、最先端の情報通信技術を生かした次世代の都市モデル『スマートシティー』に関する包括的な技術やサービスを東南アジアに売り込む」と報じられたことを受けて、今年7月21日に、大阪府とスマートシティ推進に関する協定を締結した同社が関連銘柄として物色人気が高まっているようだ。記事によると、最重要市場と位置付ける10か国26都市に対して、年内にも実現に向け必要となるサービスなどについて意向調査を行うとしており、20年度第3次補正予算案に関連経費を盛り込むという。なお、同社のほか駅探<3646>なども大幅反発している。

■アウンコンサルティング <2459>  255円  +16 円 (+6.7%)  11:30現在
 アウンコンサルティング<2459>が大幅続伸となっている。同社は8日、国内レコメンドツールでナンバーワンのシェアを持つ「アイジェント・レコメンダー」のベトナムでの販売権を取得したと発表しており、これが材料視されているようだ。「アイジェント・レコメンダー」はシルバーエッグ・テクノロジー<3961>が開発したもので、独自の人工知能(AI)技術による緻密な行動分析で、ユーザーの嗜好や目的によりマッチしたレコメンド機能を可能にしている。アウンは2017年にベトナム拠点を設立して以降、同国内でのWebプロモーション支援に従事しており、日本発サービスの海外展開貢献及びベトナムマーケットにおけるEC市場拡大へ寄与していくという。

●ストップ高銘柄
 鈴与シンワート <9360>  2,689円  +500 円 (+22.8%) ストップ高   11:30現在
 天昇電気工業 <6776>  521円  +80 円 (+18.1%) ストップ高   11:30現在
 極東産機 <6233>  534円  +80 円 (+17.6%) ストップ高   11:30現在
 ジャパンエン <6016>  1,020円  +150 円 (+17.2%) ストップ高   11:30現在
 放電精密加工研究所 <6469>  767円  +100 円 (+15.0%) ストップ高   11:30現在
 以上、5銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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