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【材料】<動意株・8日>(前引け)=イルグルム、学情、クシム

イルグルム <日足> 「株探」多機能チャートより
 イルグルム<3690>=3日ぶりに反発。7日の取引終了後に発表した11月度の月次売上高(速報)が前年同月比26.6%増となり、26カ月連続で増収となったことが好感されている。今年1月に事業譲受により承継したADPLAN事業の寄与もあり、売上高の85%を占める主力のマーケティングプラットフォーム事業が同18.5%増と好調を持続したことに加えて、EC業界の好調を背景に商流プラットフォーム事業が同2.1倍となったこともプラスに働いた。

 学情<2301>=大幅反発。7日の取引終了後に発表した21年10月期単独業績予想で、売上高65億円(前期比13.6%増)、営業利益15億7000万円(同32.1%増)、純利益11億3000万円(同21.8%増)と大幅な営業増益を見込み、年間配当を前期比3円増の33円を予定していることを材料視した買いが向かった。オンライン上での採用活動やリアルとオンラインを併用した採用ツールへの企業ニーズが高まっているなか、通年採用・業種別採用対応型のサイト「あさがくナビ」及び20代専門転職サイト「Re就活」をブラッシュアップして業績の向上につなげる。また、少人数制マッチングイベント「就活サポートMeeting」などオンライン・デジタル新商品の開発に注力するほか、公的機関による雇用支援事業の増大も寄与する。

 クシム<2345>=4日続伸、底値離脱の気配。じりじりと下値を切り上げる展開で5日・25日移動平均線を上回り底値離脱の気配を漂わせている。学習ソフトの製造販売を手掛けるほかブロックチェーンなどITソリューション分野にも積極展開する。7日取引終了後、子会社クシムソフトのシステムエンジニアリングサービスにおける11月エンジニア稼働率は96.0%とシステムエンジニアリングサービス事業の単月黒字となる損益稼働率を達成し、同時にクシムソフト目標値を達成したと発表、これが株価にポジティブに働いている。株式需給面ではライツ・オファリングにより発行する新株予約権行使に絡む思惑も市場では取り沙汰されるほか、直近は外形証券経由の空売り急増でその買い戻しへの思惑も株価を刺激しているもようだ。

 ※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:MINKABU PRESS

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