【市況】株価指数先物【昼のコメント】日経225先物は17日高値突破で一段とショートカバーが強まりやすく
日経225先物は11時30分時点、前日比670円高の2万6210円(+2.62%)前後で推移している。米ファイザーのワクチン候補の米食品医薬品局(FDA)による承認期待や英アストラゼネカなどが開発しているワクチンでも高い有効性が示されたことにより、経済活動の正常化への期待が一段と高まっており、シカゴ先物にサヤ寄せする格好からギャップアップで始まった。寄り付きは2万6000円とシカゴ先物清算値(2万5935円)を上回り、現物の寄り付き時点で2万5950円まで軟化する場面もみられたが、その後はじりじりと上げ幅を広げ、前引け後には2万6280円まで上昇し17日に付けた高値(2万6210円)を上回っている。
新型コロナのワクチンに対する期待のほか、バイデン氏がイエレン前FRB議長を財務長官に指名すると伝わったことも材料視されているようだ。日経平均株価が節目の2万6000円をあっさり回復し、その後も強い基調が続いており、日経225型中心にショートカバーが向かっているとみられる。先週は新型コロナの新規感染者数の急増報道を受けて225型が売りターゲットとなっていたこともあり、短期筋の買い戻しが強まっている。また、225先物は17日高値を突破してきたことで、よりショートカバーが強まりやすいだろう。
NT倍率は先物中心限月で寄り付き直後に14.71をつけた後に切り返す形となり、14.84まで上昇している。テクニカル上では25日移動平均線に接近する場面において、同線を支持線としてリバウンドをみせている形状。5日移動平均線(14.88水準)が上値抵抗線として意識されやすく、これに上値を抑えられて推移するようだと、次第にTOPIX型の見直しが意識されやすいだろう。
株探ニュース