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【市況】株価指数先物【昼のコメント】NT倍率は8月以来の高値を更新、ファーストリテイリングが日経225型を押し上げ


 日経225先物は11時30分時点、前日比340円高の2万3620円(+1.46%)前後で推移している。寄り付きは2万3800円とギャップスタートからシカゴ先物清算値(2万3830円)にサヤ寄せして始まった。しかし、シカゴ先物には届かず、開始直後に2万3810円を付けた後は、高値水準でのもみ合いに。市場の関心は大統領選の開票に集中しており、報道を受けたグローベックスの米株先物の動向に影響されている。各州の結果が伝わる中、一時300ドルほど上昇していたNYダウ先物が下落に転じたことから、前場半ばには2万3530円まで上げ幅を縮める場面がみられている。

 市場ではバイデン氏優位を想定した米国株高の流れを受けたギャップスタートだったこともあり、トランプ大統領の各州での勝利報道が伝わるごとにNYダウ先物が弱い値動きをみせている。ただし、これらの報道を受けた売買は想定内であり、アルゴなど短期的なファンドの動き以外は様子見姿勢を崩していないとみられる。日経平均株価は直近の戻り高値水準を突破するも同水準でのこう着であり、指数寄与度の大きいところではファーストリテイリング <9983> がけん引する一方で、ソフトバンクグループ <9984> が重荷となり、ショートカバーの一巡後は積極的な売買は限られている。

 後場も開票情報を受けたNYダウ先物の影響を受けやすいだろうが、基本的には結果を受けた4日の米国市場が連日で強い上昇をみせてくるかが注目されるところであり、引けにかけては短期的なロング筋のポジション調整も出てきやすいだろう。なお、前引けのTOPIXは0.82%の上昇であり、後場は日銀のETF買い入れは入らないだろう。ただし、ギャップスタートで大幅に上昇したことから、レバETFに絡んだ調整買いが日経225先物に入るとみられる。

 NT倍率は先物中心限月で一時14.63まで上昇しており、8月3日以来の高値を更新した。高値圏であることからNTロングの利益確定に伴う解消の動きは意識されやすくなる。ただし、ポジションを一方向に傾けにくい状況であるほか、2万4000円へのキャッチアップが意識されるなか、NTロング(日経225先物買い、TOPIX先物先物売り)によるスプレッド狙いのスタンスは継続。利食いを進めたとしても、低下する場面においてはポジションを積み上げる形になろう。

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