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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:フジクラ、NTTデータ、オリックス

フジクラ <日足> 「株探」多機能チャートより
■フジクラ <5803>  355円  +72 円 (+25.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 フジクラ<5803>は急騰。2日の取引終了後に発表し第2四半期累計(4~9月)連結決算が、売上高3005億1200万円(前年同期比12.5%減)、営業利益89億600万円(同54.3%増)、最終利益7億4600万円(同8.4%減)となり、従来予想の営業利益10億円の減益予想から一転して大幅増益となったことが好感されている。光ファイバの競争激化などの影響を受けて売上高は減少したが、構造改革による固定削減が奏功したほか、エネルギー事業、情報通信事業ともに国内外の顧客需要が予想以上に早く回復したことが寄与した。また、エレクトロニクス事業でスマートフォン向けFPCや巣ごもり需要を反映したパソコン、ゲーム機向けなどの電子部品が増収になったことなども貢献した。同時に、未定としていた21年3月期通期業績予想を発表しており、売上高6000億円(前期比10.8%減)、営業利益110億円(同3.3倍)、最終損益100億円の赤字(前期385億1000万円の赤字)を見込む。上期の増益要因に加えて、超細径高密度光ケーブルが増収となることから営業利益は増益を見込むが、構造改革に伴う特別損失が発生する。なお、同じく未定としていた配当予想は、無配(前期実績5円)を予定している。

■NTTデータ <9613>  1,325円  +138 円 (+11.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 2日に決算を発表。「7-9月期(2Q)税引き前は11%増益」が好感された。
 NTTデータ <9613> が11月2日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。21年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結税引き前利益は前年同期比0.3%減の627億円となり、通期計画の1140億円に対する進捗率は55.1%に達し、3年平均の46.3%も上回った。
  ⇒⇒NTTデータの詳しい業績推移表を見る

■FJネクスト <8935>  997円  +74 円 (+8.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位
 2日に決算を発表。「7-9月期(2Q)経常は4%増益」が好感された。
 FJネクスト <8935> が11月2日大引け後(16:00)に決算を発表。21年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比37.2%減の30億円に落ち込み、通期計画の75億円に対する進捗率は40.1%となり、5年平均の41.7%とほぼ同水準だった。
  ⇒⇒FJネクストの詳しい業績推移表を見る

■マクニカ富士 <3132>  1,997円  +121 円 (+6.5%)  11:30現在
 マクニカ・富士エレホールディングス<3132>が急伸し年初来高値を更新している。2日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を5000億円から5220億円(前期比0.2%増)へ、営業利益を126億円から145億5000万円(同0.7%増)へ、純利益を65億円から86億円(同52.7%増)へ上方修正したことが好感されている。集積回路及び電子デバイスその他事業で、引き続き先端半導体への設備投資、5Gやデータセンター向けの投資が見込まれることに加えて、ネットワーク事業でセキュリティー関連商品やネットワーク関連商品の導入が進むと予想していることが要因。また、クラウドの利活用が進むことで、クラウド関連商品やモバイル関連商品の拡大が見込まれるとしている。なお、同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高2571億6300万円(前年同期比1.1%増)、営業利益75億9700万円(同13.0%増)、純利益51億3700万円(同68.3%増)だった。

■スターゼン <8043>  4,290円  +240 円 (+5.9%)  11:30現在
 スターゼン<8043>が大幅続伸。週明け2日に大陽線をつけ25日・75日移動平均線とのマイナスカイ離を解消していたが、きょうは両移動平均線を足場に一段高の様相をみせている。同社は2日取引終了後、21年3月期業績予想の修正を発表、売上高は期初予想の3300億円から3450億円に150億円も上乗せし、営業利益は26億円から55億円に従来比2倍以上の増額となった。これにより大幅減益見通しから一転3割増益見通しに変わったことで株価にポジティブサプライズとなった。食肉卸の大手だが、新型コロナウイルスの感染拡大を背景に外食業界向け需要は落ち込んでいるものの、内食需要の拡大がそれを上回る状況にあり収益に追い風となった。

■オリックス <8591>  1,340円  +69 円 (+5.4%)  11:30現在
 2日に発表した「4.0%を上限に自社株買いを実施」が買い材料。
 発行済み株式数(自社株を除く)の4.0%にあたる5000万株(金額で442億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は11月9日から21年3月31日まで。

■DOWA <5714>  3,190円  +145 円 (+4.8%)  11:30現在
 DOWAホールディングス<5714>が続伸している。午前10時ごろ、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、売上高が2275億円から2525億円(前年同期比9.4%増)へ、営業利益が66億円から126億円(同13.7%増)へ、最終損益が10億円の赤字から16億円の黒字(同79.8%減)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感されている。新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けていた自動車関連製品及びサービスの販売が想定を上回って回復したことに加えて、金や銀などの貴金属及び銅や亜鉛などのベースメタルの価格が想定を上回ったことが寄与した。

■大和工業 <5444>  2,665円  +106 円 (+4.1%)  11:30現在
 大和工業<5444>が大幅続伸している。2日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を1250億円から1320億円(前期比27.5%減)へ、営業利益を80億円から90億円(同20.6%減)へ、純利益を40億円から70億円(同52.6%減)へ上方修正したことが好感されている。上期において、国内及び韓国の鉄鋼事業の業績が予想を上回ったことなどが要因という。また、国・地域によっては、鋼材市況の落ち込みが想定よりも軽減される見通しであることも寄与する。なお、同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高842億3600万円(前年同期比14.6%減)、営業利益68億3200万円(同1.9%減)、純利益19億4000万円(同80.8%減)だった。

■淺沼組 <1852>  4,220円  +160 円 (+3.9%)  11:30現在
 淺沼組<1852>が大幅続伸している。2日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、売上高が565億9000万円から633億8900万円(前年同期比7.7%減)へ、営業利益が12億9000万円から21億6000万円(同35.9%減)へ、純利益が7億3000万円から12億4900万円(同43.0%減)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好材料視されている。工事が想定を上回って進捗したことに加えて、完成工事利益率の改善が利益を押し上げたようだ。

■日本製鉄 <5401>  1,077円  +33 円 (+3.2%)  11:30現在
 日本製鉄<5401>をはじめとする鉄鋼株や住友金属鉱山<5713>などの非鉄株、商船三井<9104>などの海運株といった、グローバル景気に敏感なセクターが買い優勢で業種別値上がり率でも上位にランクインしている。米大統領選はバイデン氏有利との見方が強く。大型の財政出動に伴う景気刺激効果を期待した動きが反映されている。もっとも「市場ではマスコミの報道ほど現状でも差は開いていない。ポイントとなるのは大接戦となっているスイングステートの大票田、フロリダ州だ。きょう午前中にも大勢が判明する可能性はあるが、とにかくどちらが勝つか分からない情勢。仮にここをトランプ大統領が制すると、情勢は一気に分からなくなる」(ネット証券アナリスト)という。日経平均株価もそうした事情を反映して足もとで軟化する米株価指数先物を横目に上げ幅を縮小している。

■国際石油開発帝石 <1605>  514円  +15 円 (+3.0%)  11:30現在
 国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>がいずれも続伸するなど資源開発関連株への買いが目立っている。ここ新型コロナウイルスの感染再拡大を背景に世界景気の先行き不安が高まっていたが、直近は各国の財政出動が景気を下支えするとの思惑が市場のセンチメントを改善させている。原油市況も行き過ぎた不安心理の修正を映して足もと戻り歩調にあり、WTI原油先物価格は2日に1ドル強の上昇をみせ、3日に85セント高と大幅続伸、終値ベースで1バレル=37ドル66セントまで戻している。東京市場では資原油価格に連動しやすい資源関連セクターに買いを呼び込む形となった。

■ファーストリテイリング <9983>  74,540円  +1,950 円 (+2.7%)  11:30現在
 ファーストリテイリング<9983>が4日ぶり急反騰、一時2000円を超える上昇で7万4000円台後半まで水準を切り上げる場面があった。全体相場は連日の欧米株急伸を受けリスク選好ムードが強まり、主力株をはじめ広範囲に買いが流入している。日経平均先物への買い戻しが加速するなか、裁定取引を通じてインデックス買いが現物株市場にも流入、日経平均寄与度の高い同社株に浮揚力が働いている。9時20分現在で、ファーストリテ1銘柄で日経平均を65円前後押し上げている。売買代金も東証1部上場銘柄のなかで上位5傑にランクインしている。

■ワークマン <7564>  9,510円  +240 円 (+2.6%)  11:30現在
 ワークマン<7564>が続伸している。2日の取引終了後に発表した10月度の月次速報で、既存店売上高が前年同月比34.5%増と大幅に伸長し、かつ37カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。「過酷ファッションショー」の開催や「#ワークマン女子」の開店が、多くのメディアに取り上げられたことで、秋冬商品の販売が好調に推移したという。なかでもヒーターベストや防寒女性衣料のウォームパンツ 、 防風・保温に優れたアウターなど機能性ウェアが伸長したとしている。なお、全店売上高は同43.2%増だった。

■日経レバ <1570>  21,410円  +530 円 (+2.5%)  11:30現在
 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が一時800円を超える上げ足をみせた。11月3日の米大統領選はバイデン候補優勢との見方が強まり、バイデン政権が掲げる大型の財政出動を伴う追加経済対策への期待感が株式市場をリスクオンに導いている。東京市場でも週明け後の欧米株大幅高の流れを引き継ぎ主力株はじめ広範囲に買いの勢いが増し日経平均が一時500円を超える上昇となった。そのなか、日経平均に連動するETFで変動率が2倍に基本設定されている同銘柄に、個人投資家をはじめ短期資金が集中し、売買代金も全上場銘柄を通じて断トツ。一方、日経平均と逆方向に連動するETFであるNEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信<1357>は大幅続落となり、25日移動平均線をマドを開けて下放れた。

■日本曹達 <4041>  2,790円  +33 円 (+1.2%)  11:30現在
 日本曹達<4041>は高い。同社は2日取引終了後、21年3月期通期業績予想の修正を発表、売上高は減額したものの、本業のもうけを示す営業利益は従来予想の67億円から74億円(前期比9%減)に大幅増額しており、これを評価する買いを呼び込んでいる。新型コロナウイルスの感染拡大の影響も緩和傾向にあり、持分法適用会社の損失も想定より小幅にとどまる見通し。株価指標面ではPBRが0.5倍台と割安感が際立っている。目先2800円台を通過点に10月9日以来となる3000円大台も早晩視野に捉える可能性がある。

●ストップ高銘柄
 北日本紡績 <3409>  200円  +50 円 (+33.3%) ストップ高   11:30現在
 テラ <2191>  960円  +150 円 (+18.5%) ストップ高   11:30現在
 グロームHD <8938>  1,100円  +150 円 (+15.8%) ストップ高買い気配   11:30現在
 以上、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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