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【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 丸和運機関、マクニカ富士、日ガス (2日大引け後 発表分)

丸和運機関 <日足> 「株探」多機能チャートより

 2日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 丸和運機関 <9090>   ★今期の経常最高益予想を8%上乗せ、1→2の株式分割を実施
 ◆21年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比26.5%増の44.7億円に伸びて着地。外出自粛に伴う内食需要や「ECラストワンマイル当日お届けサービス」への需要が高まり、物流事業の物量が想定以上に増加したことが寄与。
  併せて、通期の同利益を従来予想の75億円→81億円に8.0%上方修正。増益率が1.5%増→9.6%増に拡大し、従来の6期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。
  同時に、12月31日現在の株主を対象に、1→2の株式分割を実施すると発表。

 ホクト <1379>   ★今期経常を31%上方修正
 ◆21年3月期上期(4-9月)の連結経常損益は9.8億円の黒字(前年同期は10.7億円の赤字)に浮上し、従来予想の6.3億円の黒字を上回って着地。新型コロナウイルス感染症拡大に伴う内食志向の継続に加え、長雨の影響で野菜相場が想定より高水準で推移したことが上振れの要因となった。
  併せて、通期の同利益を従来予想の45.1億円→58.9億円に30.6%上方修正。増益率が7.7%増→40.7%増に拡大する見通しとなった。

 MKシステム <3910> [JQ]  ★上期経常を3.3倍上方修正
 ◆21年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の2500万円→8300万円に3.3倍上方修正。減益率が84.3%減→47.8%減に縮小する見通しとなった。新型コロナウイルス感染拡大の影響で営業活動が制限され、受注は伸び悩んだものの、開発案件の収益率向上やコロナ禍への対応としての販管費削減などで採算は大きく改善する。

 マクニカ富士 <3132>   ★今期経常を一転25%増益に上方修正
 ◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の107億円→138億円に29.0%上方修正。従来の3.4%減益予想から一転して24.6%増益見通しとなった。先端半導体への設備投資や5G・データセンター向け投資の拡大、車載市場の回復が半導体事業の追い風になるほか、ネットワーク事業ではリモートワークの普及でクラウド関連やセキュリティ関連商品が伸びる。在宅勤務やデジタルセールス活動の継続で販管費が減少することも利益を押し上げる。

 日パレット <4690> [JQ]  ★今期経常を一転6%増益に上方修正・24期ぶり最高益更新へ
 ◆21年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の5.3億円→7億円に33.6%上方修正。従来の20.5%減益予想から一転して6.1%増益を見込み、一気に24期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。主力の石油化学樹脂関連企業向けパレットレンタルが減少し売上高は計画を下回るものの、現有貸与資産の有効活用や運用面での効率化などの支出削減で採算は大きく改善する。

 ヒロセ電機 <6806>   ★今期税引き前を一転4%増益に上方修正
 ◆21年3月期の連結税引き前利益を従来予想の180億円→220億円に22.2%上方修正。従来の15.1%減益予想から一転して3.7%増益見通しとなった。スマートフォン、自動車、コンシューマ機器向けコネクタの販売が想定より伸び、売上高が計画を上回ることが利益を押し上げる。

 スターゼン <8043>   ★今期経常を一転23%増益に上方修正
 ◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の36億円→71億円に97.2%上方修正。従来の37.9%減益予想から一転して22.5%増益見通しとなった。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で内食向けの販売が好調に推移していることが上振れの要因となる。
  予想PERが14.1倍→7.9倍に急低下し、割安感が強まった。

 GSIクレオス <8101>   ★上期経常は3.9倍増益・通期計画を超過
 ◆21年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比3.9倍の22.5億円に急拡大して着地。新型コロナウイルス感染症の影響で主力の繊維原料や生地の販売は落ち込んだものの、感染防止用の医療・衛生消耗品の取引を開始したほか、巣ごもり需要を背景にホビー関連商材の販売が大きく伸び、大幅増益を達成した。
  通期計画の20億円をすでに12.6%も上回っており、業績上振れが期待される。

 日ガス <8174>   ★今期経常と配当予想を増額修正、自社株買いの実施も発表
 ◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の122億円→131億円に7.4%上方修正。増益率が14.2%増→22.6%増に拡大し、従来の4期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。上期業績の上振れに加え、LPガスの顧客増加や下期の気温が想定より低くなることが上振れの要因となる。
  業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の100円→125円(前期は70円)に増額修正した。
  併せて、発行済み株式数の1.8%にあたる70万株または35億円を上限に自社株買いを実施するほか、11月27日付で157万6300株の自社株を消却することを発表している。

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