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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):JMDC、ファナック、日本情報C

JMDC <日足> 「株探」多機能チャートより
■ニチレキ <5011>  1,684円  +73 円 (+4.5%)  本日終値
 ニチレキ<5011>が大幅高で4日ぶりに反発。29日の取引終了後、21年3月期の連結経常利益を従来予想の62億円(前期比0.4%減)から80億円(同28.5%増)へ上方修正すると発表。7期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなり、これが好材料視された。上期において、原材料価格が低位安定するなか、アスファルト応用加工製品事業で高付加価値製品の販売が好調だったことに加え、道路舗装事業で受注と工事の進捗が順調に進んだことが寄与する。業績好調を踏まえ、期末一括配当を従来計画の34円から36円(前期は34円)に増額修正したことも好感された。

■大崎電気工業 <6644>  629円  +27 円 (+4.5%)  本日終値
 大崎電気工業<6644>が急反発、一時8.5%高と値を飛ばし東証1部値上がり率上位にランクインした。電力会社向け中心に電力量計(スマートメーター)を販売、子会社を通じ海外展開にも積極的に取り組んでいる。29日取引終了後、20年4~9月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の2億円から7億6000万円(前年同期比63%減)に大幅増額したことで、これを手掛かり材料に上値を見込んだ投資資金が流入した。同社が製造・販売するスマートメーターはコロナ禍でも安定した需要を確保しており、増産に伴う操業度改善によって利益率が向上したほか、販管費の削減努力などが収益上方修正に反映された。

■明電舎 <6508>  1,592円  +66 円 (+4.3%)  本日終値
 明電舎<6508>が続伸。同社は29日取引終了後に、21年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。営業損益は35億5000万円の赤字(前年同期は41億3200万円の赤字)となり、従来予想の54億円の赤字から上振れ着地した。売上高は前年同期比5.3%減の889億6700万円で、従来予想の870億円を上回った。新型コロナウイルスの影響による海外プロジェクト案件の進捗遅れなどがあったものの、半導体産業向け製品や保守・サービス事業が想定を上回って推移したことが主な要因。利益面では原価改善や固定費削減などが寄与した。なお、21年3月期通期の連結業績予想については新型コロナの影響などを考慮し、売上高予想を前期比10.2%減の2300億円(従来予想は2360億円)に引き下げたが、営業利益・経常利益・純利益は従来計画を据え置いている。

■JMDC <4483>  5,490円  +180 円 (+3.4%)  本日終値
 JMDC<4483>が続急騰。株価は前日比14.3%高の6070円まで上値を伸ばし、上場来高値を更新。29日の取引終了後、21年3月期上期(4~9月)の連結税引き前利益を従来予想の5億円から11億100万円に大幅上方修正すると発表しており、これが好材料視された。主力のヘルスビッグデータ部門は医療機関向け事業で新型コロナウイルス感染拡大による来院控えの影響を受けたものの、堅調なデータ需要を追い風に、コロナのマイナスを超える高成長を遂げた。また、非対面営業スタイルの確立で営業関連の経費が減少したことも利益を押し上げた。上期業績の好調に伴い、通期の同利益も従来予想の25億円から31億円へ増額修正し、従来の6期連続での過去最高益予想を更に上乗せした。

■ファナック <6954>  22,050円  +685 円 (+3.2%)  本日終値
 ファナック<6954>が続伸し年初来高値を更新。29日の取引終了後、21年3月期連結業績予想について、売上高を4233億円から5025億円(前期比1.1%減)へ、営業利益を385億円から854億円(同3.3%減)へ、純利益を345億円から718億円(同2.1%減)へ上方修正したことが好感された。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて厳しい市場環境が続くなか、中国がいち早く回復したほか、その他の地域も期後半から緩やかに回復してきたことが要因。また、足もとでIT関連の需要が好調なことに加えて、ロボットの需要増加が見込まれるとしている。なお、第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高2304億1100万円(前年同期比11.7%減)、営業利益323億2100万円(同34.1%減)、純利益281億1200万円(同30.0%減)だった。

■デクセリアルズ <4980>  1,190円  +36 円 (+3.1%)  本日終値
 デクセリアルズ<4980>が急反発。株価は一時前日比12.7%高の1300円まで上昇し、年初来高値を更新した。29日の取引終了後に発表した21年3月期上期(4~9月)の連結決算で、経常利益が前年同期比61.4%増の46億9700万円に拡大して着地しており、これが好材料視された。在宅需要の高まりを追い風にノートパソコンやタブレット向け製品の販売が好調だったほか、スマートフォン向けは事業環境が厳しいなか、差異化技術製品の数量が伸びた。上期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の35億円から68億円へ上方修正し、従来の20.3%減益予想から一転して54.8%増益見通しとなった。

■日経Dインバ <1357>  720円  +19 円 (+2.7%)  本日終値
 NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信<1357>が3日続伸。日経平均株価にリンクさせたETFだが、価格変動率が日経平均のマイナス2倍に基本設定されていることがポイントで、全体相場の地合いや投資家心理が悪化すると上昇する仕組みとなっている。ここにきて欧米での新型コロナウイルスの感染拡大が懸念されているほか、米大統領選及び米追加経済対策を巡っての不透明感が重荷となっており、東京市場も欧米株主導でリスク回避ムードが強まっている。そうしたなか、日経Dインバは足もと5日・25日移動平均線のゴールデンクロス(GC)を示現し、底離れの兆しをみせている。同銘柄の5日・25日線のGCは今年7月末以来約3カ月ぶりのこととなる。

■日本情報クリエイト <4054>  4,955円  +130 円 (+2.7%) 一時ストップ高   本日終値
 日本情報クリエイト<4054>が急反発し、一時ストップ高に買われる場面があった。29日の取引終了後、不動産会社のデジタルトランスフォーメーション(DX)化を支援するサブスクリプションプラン「スタート・バリュープラン」がセンチュリー21・ジャパン<8898>の加盟店向け提携商品として採用されたと発表しており、これが好感されたようだ。「スタート・バリュープラン」は不動産会社の新規開業時に必要な仕入れ、集客、申込、契約、管理、経理連携の一連の業務支援となるクラウドサービスをセットとした定額制プラン。センチュ21向けは以前から提携を行っている「賃貸革命10」に続き2つめの提携商品になるという。

■AGC <5201>  3,245円  +35 円 (+1.1%)  本日終値
 AGC<5201>が大幅続伸。同社は29日取引終了後に、20年12月期通期の連結業績予想を修正。営業利益見通しは前期比45.9%減の550億円(従来予想は400億円)に上方修正した。売上高見通しも同8.4%減の1兆3900億円(従来予想は1兆3500億円)に引き上げた。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けている建築用ガラスや、自動車用ガラスの需要が想定よりも早いペースで回復していることが主な要因だとしている。なお、これまで未定としていた期末配当計画は60円(前期60円)とし、中間配当とあわせて年間配当は120円(前期120円)としている。

■能美防災 <6744>  2,254円  +22 円 (+1.0%)  本日終値
 能美防災<6744>が堅調な動き。29日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、売上高が430億円から457億円(前年同期比8.7%減)へ、営業利益が17億5000万円から31億7000万円(同42.9%減)へ、純利益が11億5000万円から21億6000万円(同40.6%減)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好材料視された。前期第2四半期に比較的採算性の良い物件が集中していたことに加え、新型コロナウイルス感染症の影響が懸念されたことなどから大幅な減収減益を予想していたが、積極的な営業活動の継続により計画を上回ったとしている。

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