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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:キヤノン、弁護士COM、任天堂

キヤノン <日足> 「株探」多機能チャートより
■キヤノン <7751>  1,905円  +117 円 (+6.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位
 キヤノン<7751>が全体リスクオフ相場に逆行。主力輸出株としては異色の強さを発揮し、カイ気配スタートで3連騰と気を吐いた。同社は26日取引終了後、20年12月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の450億円から640億円(前期比63%減)に増額しており、これが素直に好感される形で買いを呼び込んだ。新型コロナウイルスの感染拡大は逆風ながら、テレワーク導入加速の動きを背景に在宅勤務に対応した家庭用プリンターの販売拡大などが収益に寄与する見込み。

■弁護士ドットコム <6027>  13,830円  +840 円 (+6.5%)  11:30現在
 26日に決算を発表。「7-9月期(2Q)経常は31%増益」が好感された。
 弁護士ドットコム <6027> [東証M] が10月26日大引け後(15:30)に決算を発表。21年3月期第2四半期累計(4-9月)の経常利益(非連結)は前年同期比57.9%減の1億円に大きく落ち込んだ。
  ⇒⇒弁護士ドットコムの詳しい業績推移表を見る

■ラック <3857>  1,274円  +74 円 (+6.2%)  11:30現在
 ラック<3857>は4日ぶり反発、75日移動平均線を足場にリバウンド局面に移行している。足もと決算発表シーズンに突入しているが、企業による在宅勤務シフトを背景に特需を獲得している銘柄が好決算を発表し、株価も強い動きを示す傾向が強い。テレワーク環境で必須となるのがセキュリティー対策であり、情報機器の販売及び高度なセキュリティー技術を売り物とする同社に注目度が高まっている。そうしたなか、今月1日から「サイバー保険付き標的型攻撃メール訓練“プレミアム”」の提供を開始しており、引き合いも旺盛で今後の収益貢献が期待されている。PER20倍前後と同業他社と比較して株価指標面でも割安感がある。

■コクヨ <7984>  1,389円  +76 円 (+5.8%)  11:30現在
 コクヨ<7984>が反発している。同社は26日取引終了後に、20年12月期通期の連結業績予想を修正。営業利益見通しは前期比25.9%減の124億円(従来予想は95億円)に上方修正した。売上高見通しは同7.6%減の2960億円(従来予想は2900億円)に引き上げた。経済正常化に向けた動きを背景に、空間価値ドメイン(ワークスタイルにあった空間設計・構築事業など)やビジネスサプライドメイン(事務用品通販「カウネット」や文房具店web発注システム「Ki SPA」事業など)、グローバルステーショナリードメイン(国内外での文具の製造販売事業など)の需要回復が進んだことが主な要因だとしている。

■任天堂 <7974>  56,600円  +1,510 円 (+2.7%)  11:30現在
 任天堂<7974>が全体下げ相場に抗して買い優勢の展開となっている。前日の欧米株市場が急落し主力輸出株は総じて売りに押される展開にあるが、足もと外国為替市場でドル安・円高が進行していないことや、年末商戦を意識してゲーム関連の代表株として押し目買いの動きが表面化している。テクニカル的には75日移動平均線をサポートラインにリバウンドする形となっている。前日はAppStoreのゲームカテゴリーによる売上高ランキングで「ポケモンGO」がトップとなったことも市場の話題となっていた。売買代金は全上場銘柄のなかでソフトバンクグループ<9984>に次ぐ第2位となっている。

■SGホールディングス <9143>  5,280円  +120 円 (+2.3%)  11:30現在
 SGホールディングス<9143>が3日ぶりに反発している。きょう付の日本経済新聞朝刊で、「2021年3月期の連結営業利益は前期比3割増の950億円前後になりそうだ」と報じられており、会社側の従来予想870億円を上回るとの観測が好材料視されている。記事によると、巣ごもり消費の拡大や在宅勤務の定着などで、自宅でインターネット通販を利用する消費者が増えており、個人向け物流が伸長していることが牽引しているという。

■ナガワ <9663>  7,310円  +110 円 (+1.5%)  11:30現在
 ナガワ<9663>はしっかり。26日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を270億円から280億円(前期比3.5%減)へ、営業利益を27億円から36億円(同1.8%増)へ、純利益を18億円から25億円(同18.7%増)へ上方修正し、営業減益予想から一転して増益予想としたことが株価を下支えしている。新型コロナウイルス感染症の事業活動への影響が首都圏にとどまり、地方におけるユニットハウス事業が好調に推移していることが要因としている。同時に従来50円を予定していた期末一括配当を60円に引き上げると発表したことも好材料視されている。なお、第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高134億4500万円(前年同期比3.3%減)、営業利益18億4700万円(同8.6%増)、純利益13億7000万円(同18.8%増)だった。

■日本トリム <6788>  3,810円  +50 円 (+1.3%)  11:30現在
 日本トリム<6788>が続伸している。26日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を145億1000万円から152億円(前期比5.7%減)へ、営業利益を17億7000万円から23億5000万円(同2.0%増)へ、純利益を12億2000万円から16億4000万円(同7.5倍)へ上方修正したことが好感されている。上期において、既存ユーザーへの買い換えキャンペーンの実施やストックビジネスである浄水カートリッジ販売が業績を下支えしたほか、健康経営提案による企業一括導入や地場の有力中小企業を中心とした展開強化を行ったことで、想定を上回る結果を出すことができたという。

■Chatwork <4448>  2,000円  +25 円 (+1.3%)  11:30現在
 Chatwork<4448>が朝安スタートもプラスに転じている。午前10時ごろ、ビジネスチャット「Chatwork」が、yett(福岡市博多区)が提供する国産クラウドストレージサービス「Everidays(エブリデイズ)」とサービス連携したと発表しており、これが好材料視されている。今回の連携により、Everidaysに格納しているフォルダやファイルのURLをメッセージと一緒にChatwork上で受け取れるようになり、ChatworkからEveridaysに格納しているフォルダやファイルにスムーズにアクセスすることが可能になるという。

■ネットワンシステムズ <7518>  3,470円  -700 円 (-16.8%) ストップ安売り気配   11:30現在  東証1部 下落率トップ
 ネットワンシステムズ<7518>がストップ安の3470円水準でウリ気配となっている。26日の取引終了後、10月27日に予定していた21年3月期第2四半期決算の発表を延期すると発表しており、これが嫌気されている。外部機関からの指摘で、同社従業員が資金流用の疑義を認識し、これによる決算への影響の確認に時間がかかるためという。同社は3月12日に「納品実体のない取引に関する調査最終報告書」を発表し、その後の指摘であるだけに、コーポレートガバナンスへの懸念が生じているようだ。なお、延期後の決算発表時期は決定後速やかに明らかにするとしている。

■グリムス <3150>  1,749円  -139 円 (-7.4%)  11:30現在
 グリムス<3150>は大幅反落している。26日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、売上高が82億3200万円から83億1900万円(前年同期比10.8%増)へ、営業利益が12億4500万円から16億1300万円(同60.2%増)へ、純利益が8億2700万円から11億2400万円(同59.9%増)へ上振れて着地したようだと発表したが、材料出尽くし感から利益確定売りに押される展開となっている。業績上振れは、小売電気事業の収益性が想定を上回って推移したことに加えて、新型コロナウイルス感染症拡大の影響が想定よりも小さく、スマートハウスプロジェクト事業における販売が予想を上回って推移したことなどが売上高・利益を押し上げたとしている。

■栄研化学 <4549>  2,069円  -158 円 (-7.1%)  11:30現在  東証1部 下落率4位
 26日に決算を発表。「非開示だった今期経常は11%減益、未定だった配当は30円実施」が嫌気された。
 栄研化学 <4549> が10月26日大引け後(15:00)に決算を発表。21年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比9.9%減の27.9億円に減った。同時に、従来未定としていた今期の年間配当は30円(前期は30円)実施する方針とした。
  ⇒⇒栄研化学の詳しい業績推移表を見る

■国際石油開発帝石 <1605>  527.8円  -16.7 円 (-3.1%)  11:30現在
 国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>、ENEOSホールディングス<5020>など資源開発関連や石油関連株が売りに押される展開。前日の欧米株市場はリスクオフの流れのなか大きく売り優勢に傾いた。新型コロナウイルスの感染再拡大を背景に経済活動に影響が及ぶことへの懸念が市場心理を悪化させている。原油市況も経済先行き不安から軟化しており、前日のWTI原油先物価格は1ドル29セント安の1バレル=38ドル56セントと急落した。米国株市場ではこれを背景にシェブロンやエクソンモービルなどのエネルギー関連株が値を下げ全体株安を助長した。東京市場でも原油価格と株価連動性の高いセクターに売り圧力が強まっている。

■日本電産 <6594>  10,455円  -195 円 (-1.8%)  11:30現在
 日本電産<6594>は全体相場が軟調展開を強いられるなかも前日終値近辺で頑強。株価は上場来高値近辺で売り物をこなしている。同社は26日取引終了後に21年3月期業績の上方修正を発表、営業利益は従来予想の1250億円から1400億円(前期比27%増)に増額した。売上高が会社想定から上振れたことによる増収効果に加え、コスト削減努力が奏功した形。これを手掛かり材料に機関投資家とみられる実需買いが下値を支えている。

■東亞合成 <4045>  1,111円  -20 円 (-1.8%)  11:30現在
 東亞合成<4045>が反落している。26日の取引終了後、1月30日に発表した自社株買いについて、取得枠の上限を240万株から360万株(発行済み株数の2.74%)へ、取得価額の上限を30億円から40億円へ拡大すると発表したが、市場の反応は限定的のようだ。足もとの株式市場や純資産の状況を考慮し、株主へのより一層の利益還元や資本効率の向上、企業価値の拡大及び機動的な資本政策の実行を図るためとしている。なお、取得期間の12月31日までは据え置いている。

■DMソリュ <6549>  2,849円  +500 円 (+21.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ディーエムソリューションズ<6549>はストップ高カイ気配。同社はダイレクトメールや小型荷物の発送代行を手掛け、企画及び管理業務も行っている。新型コロナウイルスの感染拡大を背景に巣ごもり消費需要が喚起されるなか、送客数が想定を上回る伸びを示し、SEOコンサル事業なども好調に推移して収益を押し上げている。26日取引終了後に21年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の2億円から4億4500万円(前期比2.1倍)に大幅増額しており、これを材料視する買いを呼び込む格好となった。

■野村マイクロ <6254>  2,380円  +400 円 (+20.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 野村マイクロ・サイエンス<6254>がストップ高の2380円水準でカイ気配となっている。26日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を221億1800万円から305億円(前期比44.9%増)へ、営業利益を18億5000万円から31億円(同67.9%増)へ、純利益を13億900万円から20億9300万円(同64.4%増)へ上方修正したことが好感されている。上期において、新型コロナウイルス感染症拡大の影響が少なく、国内及び中国の水処理装置案件が順調に推移したことに加えて、韓国の大型水処理装置案件を受注したことが寄与。また、旅費交通費をはじめとする各種経費が予想を下回っていることも利益押し上げに貢献する。なお、業績予想の修正に伴い、従来35円を予定していた期末一括配当を20円増額して55円にするとあわせて発表しており、これも好材料視されているようだ。普通配当を10円増額するとともに、5月26日付でジャスダックから東証2部へ市場変更したことを記念して10円の記念配当を実施する。前期実績に対しては22円の増配になる予定だ。

●ストップ高銘柄
 ツインバード工業 <6897>  865円  +150 円 (+21.0%) ストップ高買い気配   11:30現在
 シーズメン <3083>  571円  +80 円 (+16.3%) ストップ高   11:30現在
 エスケイジャパン <7608>  775円  +100 円 (+14.8%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 ネットワンシステムズ <7518>  3,470円  -700 円 (-16.8%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、1銘柄

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