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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):信越化、ユーグレナ、レノバ

信越化 <日足> 「株探」多機能チャートより
■信越化学工業 <4063>  14,490円  +200 円 (+1.4%)  本日終値
 信越化学工業<4063>、SUMCO<3436>が上値指向、目先筋の売り物をこなしていずれも3日続伸。新型コロナ感染拡大の影響で世界的にテレワークやオンラン会議などのデジタル化が急速に進展、データセンターも増設の動きが加速しており、半導体需要は今後も中期的な需要増加が見込まれている。これを裏付けるように直近SEMI(国際半導体製造装置材料協会)が、半導体シリコンウエハーの2020年の出荷面積が前年比2.4%増となるとの予測を開示しており、シリコンウエハー大手メーカーである両銘柄の買い手掛かり材料となっている。

■ユーグレナ <2931>  900円  +11 円 (+1.2%)  本日終値
 ユーグレナ<2931>は反発。同社は20日の取引終了後、リバネス(東京都新宿区)、オーダーメードメディカルリサーチ(千葉県柏市)と共同して開発した、新型コロナウイルスに対する抗体検査サービスを医療機関へ提供開始したと発表しており、これが好感された。同サービスでは、微量の血液でも正確に抗体を検出することが可能で、また独自に開発した標準抗体を用いて抗体量を測定できるため、陽性・陰性の判定だけでなく、抗体量の推移を記録することもできるという。

■レノバ <9519>  1,640円  +18 円 (+1.1%)  本日終値
 レノバ<9519>が3日続伸し年初来高値を更新。SMBC日興証券は20日、同社株の投資評価「1」を継続するとともに、目標株価を1610円から1640円に引き上げた。新型コロナウイルスにより落ち込んだ景気の刺激策としてグリーンリカバリーがグローバルに期待されるなか、日本では低効率石炭火力の廃止による再生可能エネルギーの開発機会はさらに拡大する、と指摘。特に、同社はここ1~2年で開発人員を大幅に強化しており、中長期的な成長余地は大きいとみている。現時点で見えているプロジェクト(太陽光2件、バイオマス5件、ベトナム風力発電)のみでも25年3月期EBITDA(金利・税支払い前、固定資産の償却費控除前の利益)は20年3月期の約3倍になると予想しており、20年代後半での成長へ更なるプロジェクトの積み上げも期待できると指摘している。

■技研製作所 <6289>  3,885円  +10 円 (+0.3%)  本日終値
 技研製作所<6289>が反発。午後1時ごろ、中国の大手建機販売企業である石家庄天遠科技集団(以下「天遠社」)と販売代理店契約及び指定工場契約を締結したと発表しており、これが好感された。中国での両契約は、同国南地域に位置する上海トラスト社に次いで2社目。河北省は北地域に位置しており、首都・北京市と直轄市・天津市に隣接していることから、同社を足掛かりに北地域での圧入技術の普及拡大を目指すとしている。

■GMO-FG <4051>  19,370円  -1,830 円 (-8.6%)  本日終値
 20日に発表した「東証が信用規制を強化」が売り材料。
 東証と日証金が21日売買分から信用取引に関する臨時措置を強化する。

■タスキ <2987>  3,990円  +570 円 (+16.7%)  本日終値
 タスキ<2987>が急反発。20日の取引終了後、オンライン完結型の不動産投資型クラウドファンディングサイト「タスキFunds(ファンズ)」で、会員登録の受付を開始したと発表しており、これが好感された。「タスキFunds」は、1口10万円から始められる少額不動産投資サービスで、不動産事業「タスキLive Mana(リブマナ)」で培った知識とノウハウをもとに、不動産の専門家が顧客の資産運用を支援するとしている。なお、同社株は10月2日にマザーズ市場に上場し、6日に5060円で初値を形成。同日にストップ高の6060円に上昇したが、その後は過熱感から売りが優勢となり、19日には3125円に下落していた。高値から半値近くまで下落したことで調整一巡感も台頭していたこともこの日の上昇につながったようだ。

■エコモット <3987>  1,124円  +150 円 (+15.4%) ストップ高   本日終値
 エコモット<3987>はストップ高。20日の取引終了後、5Gの普及に伴う画像・映像並びにその周辺データの品質向上と、需要増加に伴うトランザクション負荷の増大を見越して、サーバレスアーキテクチャを採用した新世代データ基盤を開発したと発表しており、これが好感された。今回開発した新世代データ基盤は、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)が提供するフルマネージドサービスを活用することで、弾力性及び可用性を兼ね備えたサーバレスアーキテクチャベースの構成となったのが特徴。また、アーキテクチャを一新したことで、あらゆるシーンでの応答性が向上し、高品質なクラウド録画やブラウザでの低遅延動画配信など、これまでニーズの多かった標準的機能のユーザー体験を向上させたほか、APIによる連携機能やより幅広いプロトコルへの対応を予定し、将来的な拡張にも対応するIoT・AIサービス運営の基盤にした。

■ツクイスタッフ <7045>  1,652円  +202 円 (+13.9%)  本日終値
 ツクイスタッフ<7045>が急伸。20日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)単独業績について、売上高が38億3400万円から39億5100万円(前年同期比5.3%減)へ、営業利益が2900万円から7500万円(同61.1%減)へ、最終損益が収支均衡から3100万円の黒字(同73.5%減)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。20年4月の改正労働者派遣法による主力の人材派遣サービスへの利用控えの影響が想定よりも小さかったことに加えて、派遣スタッフ数及び派遣単価が計画を上回って推移したことが牽引した。また、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う活動制限による旅費交通費の減少や、人材採用計画の見直しなどによる経費削減を進めたことも寄与した。

■エーアイ <4388>  3,750円  +305 円 (+8.9%)  本日終値
 エーアイ<4388>が続急伸、年初来高値を更新した。音声合成エンジンの開発・販売を行い、特に文章読み上げソフトの評価が高く、法人・個人向け需要を獲得している。業績は16年3月期以降、前20年3月期まで大幅増収増益を継続、21年3月期も伸び率こそ鈍化するものの成長トレンドが継続する見込み。同社が開発している高品質音声合成エンジン「AITalk」への展開に注力しており、ここテレビコマーシャルなどもスタートさせ認知度を高めている。

●ストップ高銘柄
 アストマックス <7162>  318円  +80 円 (+33.6%) ストップ高   本日終値
 不二硝子 <5212>  1,315円  +300 円 (+29.6%) ストップ高   本日終値
 日本テレホン <9425>  489円  +80 円 (+19.6%) ストップ高   本日終値
 シーズメン <3083>  512円  +80 円 (+18.5%) ストップ高   本日終値
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 アースインフィニティ <7692>  6,990円  -1,500 円 (-17.7%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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