【注目】★本日の【イチオシ決算】 タカラバイオ、ローム、コメリ (10月20日)
タカラバイオ <日足> 「株探」多機能チャートより
1)本日(10月20日)引け後に発表された決算・業績修正
●イチオシ決算
【タカラバイオ <4974> 】 ★上期経常を一転32%増益・最高益に上方修正
◆21年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の25.5億円→39億円に52.7%上方修正。従来の13.6%減益予想から一転して31.9%増益を見込み、3期連続で上期の過去最高益を更新する見通しとなった。上期業績予想の上方修正は8月に続き、2回目。新型コロナウイルスのPCR検査関連製品の需要が一段と拡大し、売上高が計画を上回ったことが寄与。売り上げ構成の良化や生産稼働率の向上に加え、販管費が想定を下回ったことも利益を押し上げた。
●サプライズな決算発表・業績修正
宝HLD <2531> ★上期経常を2.7倍上方修正
◆21年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の22.6億円→60.2億円に2.7倍上方修正。減益率が71.2%減→23.4%減に縮小する見通しとなった。新型コロナウイルスの感染拡大によるマイナス影響が想定を下回ったことに加え、タカラバイオ <4974> でPCR検査装置の需要が一段と伸びたことが収益を押し上げた。販管費を抑制したことも上振れに貢献した。
Ciメディカ <3540> [JQ] ★今期経常を48%上方修正・最高益予想を上乗せ
◆20年12月期の連結経常利益を従来予想の22.9億円→34億円に48.5%上方修正。増益率が7.0%増→58.8%増に拡大し、従来の3期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。上期に新型コロナウイルスの感染拡大でグローブや手指消毒剤など感染対策商品の販売が急増したことが寄与。ロジスティクスセンターの稼働が高水準を維持することも利益を押し上げる。
日鋳造 <5609> [東証2] ★今期経常を38%上方修正
◆21年3月期上期(4-9月)の連結経常損益は7000万円の黒字に浮上し、従来の4000万円の赤字予想から一転黒字で着地。新型コロナウイルス感染拡大による売上高の落ち込みが想定を下回ったことに加え、合理化やコスト削減の進展、出張抑制などで販管費が減少したことも上振れの要因となった。
併せて、通期の同利益を従来予想の2億6000万円→3億6000万円に38.5%上方修正。減益率が43.1%減→21.2%減に縮小する見通しとなった。
ローム <6963> ★上期経常を2.1倍上方修正
◆21年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の55億円→117億円に2.1倍上方修正。減益率が70.8%減→37.8%減に縮小する見通しとなった。新型コロナウイルス禍で落ち込んだ自動車生産台数が想定より早期に回復したことが寄与。巣ごもり消費やテレワークの普及に伴う電子部品の需要拡大に加え、固定費の圧縮効果も利益を押し上げた。
ノジマ <7419> ★今期経常を10%上方修正・最高益予想を上乗せ
◆21年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の380億円→430億円に13.2%上方修正。電気通信事業法による携帯電話の販売台数減少などで売上高は計画を下回ったものの、通信事業者からの質の高いキャリアショップへの支援や付帯サービスの販売、コストコントロールによる経費見直しが寄与し、採算は改善した。
併せて、通期の同利益も従来予想の510億円→560億円に9.8%上方修正。増益率が2.1倍→2.3倍に拡大し、従来の6期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。
コメリ <8218> ★上期経常を72%上方修正、通期も増額
◆21年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の121億円→208億円に71.9%上方修正。巣ごもり需要の拡大など生活様式の変化を背景に、園芸用品やDIY用品を中心に販売が好調で、売上高が計画を11.0%も上回ったことが利益を押し上げた。
併せて、通期の連結経常利益も従来予想の191億円→271億円に41.9%上方修正。増益率が2.6%増→45.5%増に拡大し、7期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。
2)10月21日の決算発表銘柄(予定)
■取引時間中の発表
◆第2四半期決算:
<8595> ジャフコG
■引け後発表
◆本決算:
<3478> 森トラホテル [東R]
◆第2四半期決算:
<4973> 日本高純度
合計3社
※「株探」では、株価、PER、利回りなどを併記した【決算発表・業績修正】銘柄一覧をご覧いただけます。
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