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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):TKP、MDV、大東建託

TKP <日足> 「株探」多機能チャートより
■ティーケーピー <3479>  3,250円  +252 円 (+8.4%)  本日終値
 ティーケーピー<3479>が大幅高で3日続伸。SMBC日興証券が19日付で、投資評価「1」を継続し、目標株価を3200円から4100円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。新型コロナウイルスの影響で21年2月期上期は厳しい状況だったが、コロナ禍でも新たな貸会議室需要を取り込みつつあることや、コスト削減により収益体質が改善していることにより、第3四半期以降は黒字回復を予想。また、中長期的にも高水準の利益成長が続くと見込んでおり、同証券では、来期以降の業績回復を織り込むタイミングと判断し、目標株価を引き上げたという。

■MDV <3902>  3,400円  +260 円 (+8.3%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 メディカル・データ・ビジョン<3902>が新値追いの展開で、後場に入って一段高となった。同社はきょう、パソコンやスマートフォンといった情報通信機器を通じたオンライン診療システム「オンラインドクターバンク」のサービス提供を27日に開始すると発表。新たな買い手掛かりとなったようだ。同サービスを利用することで、医師は既往歴や受診歴などの患者情報を確認したうえで診察することが可能。更にMDVが保有する国内最大規模の診療データベース(9月末時点の実患者数3332万人)を活用した問診システムを実装する予定で、医師はビッグデータに裏打ちされた問診システムを参考にすることができる。

■自律制御システム研究所 <6232>  2,845円  +120 円 (+4.4%)  本日終値
 自律制御システム研究所<6232>が続伸。19日の取引終了後、文部科学省が進める先端研究基盤共用促進事業の支援を受けて国内4機関が実施する受託事業「風と流れのプラットフォーム」における「特定利用課題」に採択されたと発表しており、これが好感された。「風と流れのプラットフォーム」は、国内の6カ所の風洞施設と1つのスーパーコンピューターが連携して行われる。自律制御シ研はこれらを利用し、物流用ドローンの社会実装推進のために必要な安全性の向上を目的にコンピューターシミュレーションや風洞試験を実施することで、強風などの外乱環境でも安定した飛行制御が可能な物流用ドローンの開発を目指すという。

■IDOM <7599>  649円  +26 円 (+4.2%)  本日終値
 IDOM<7599>が大幅高で3日ぶりに反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が19日付で、投資判断「ホールド」を継続しつつ、目標株価を550円から750円に引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、コロナ禍からの販売台数の回復が想定よりも早かったとして、単独販売台数の想定を21年2月期12万9000台から13万7000台へ、22年2月期13万台から14万台へ引き上げ、一方で、単独販管費の予想を広告宣伝費の低減に加えて店舗関連費用の削減が進んでいるとして、21年2月期497億円から484億円へ、22年2月期486億円から479億円へ減少させた。更に、それに伴い21年2月期の営業利益予想を66億円から90億円へ、22年2月期を同81億円から103億円へ引き上げている。

■大東建託 <1878>  9,656円  +376 円 (+4.1%)  本日終値
 大東建託<1878>が続伸。同社は19日取引終了後、第2四半期(4~9月)の連結業績の増額修正を発表した。売上高は7220億円から7345億円(前年同期比4.6%減)に見直したほか、営業利益は400億円から515億円(同14.2%減)、純利益は280億円から365億円(同14.9%減)に修正した。工事の進捗が想定よりも進んでいることに加え、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う営業活動の一部自粛などによる販売管理費の未使用などが収益の押し上げ要因となった。なお、21年3月通期の業績予想は現時点では据え置いている。

■日本エム・ディ・エム <7600>  2,194円  +66 円 (+3.1%)  本日終値
 日本エム・ディ・エム<7600>が続急伸。20日の日本経済新聞朝刊で「人工関節を製造販売する日本エム・ディ・エムの2022年3月期の連結営業利益は30億円強と、今期の見通しに比べ4割近く増えそうだ」と報じられており、これが刺激材料となった。記事によると、来期は人工関節の新製品などが寄与し、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で減益になる今期から回復するという。営業利益30億円強は04年5月期以来の高水準となり、業績拡大を先取りする買いが入ったようだ。

■アレンザHD <3546>  1,487円  +44 円 (+3.1%)  本日終値
 アレンザホールディングス<3546>が反発。19日の取引終了後、連結子会社アミーゴが、グロップ(岡山市中区)が岡山市内で展開するペットショップ「chouchou」1店舗を譲り受けると発表しており、これが好感された。今回の事業譲受は、日本一のペットショップを目指すアミーゴが犬猫愛護の取り組みを強化するため、「chouchou」が持つ里親探しのノウハウを習得し、今後の事業展開に活用することが目的という。譲受価額は非開示。なお、同件による業績への影響は軽微としている。

■東海カーボン <5301>  1,226円  +26 円 (+2.2%)  本日終値
 東海カーボン<5301>が続伸。きょう付の日本経済新聞朝刊で「2020年7~9月期の連結営業損益は、10億円強の黒字(前年同期は89億円の黒字)になったようだ」と報じられており、2四半期ぶりに黒字転換するとの観測が好材料視された。記事によると、新型コロナウイルスの影響で自動車での移動が増え、米国でタイヤの買い替え需要が伸びたことが寄与したという。また、黒鉛電極の受注も底入れしつつあるとしており、11月4日に発表が予定されている決算への期待が高まったようだ。

■三和ホールディングス <5929>  1,212円  +24 円 (+2.0%)  本日終値
 三和ホールディングス<5929>が続伸。19日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、売上高を1780億円から1909億円(前年同期比4.2%減)へ、営業利益を51億円から95億円(同14.1%減)へ、純利益を23億円から58億円(同16.5%減)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。新型コロナウイルス感染症の拡大による落ち込みが想定したほどにはならなかったことが要因としている。

■イーレックス <9517>  1,334円  +21 円 (+1.6%)  本日終値
 イーレックス<9517>が3日続伸。19日の取引終了後、子会社イーレックス・シンガポールがインドネシアにおいて、現地企業と合弁会社を設立すると発表しており、これが好感された。イーレックスは、自社グループが運営するバイオマス発電所の燃料として、PKS(パームヤシ殻)を東南アジアから調達していることから、合弁会社ではPKSの集荷ストックパイルを設置し長期的、安定的な経済性を確保するのが狙い。なお、同件が業績に与える影響は軽微としている。

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