【市況】【↑】日経平均 大引け| 小幅続伸、米株反落で朝安も後場にプラス転換 (10月14日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 23545.66
高値 23656.70(12:37)
安値 23518.81(10:22)
大引け 23626.73(前日比 +24.95 、 +0.11% )
売買高 9億6737万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆9458億円 (東証1部概算)
-----------------------------------------------------------------
■本日のポイント
1.日経平均は小幅続伸、朝安後に下げ渋り後場にプラス転換
2.前日の米株市場は主要指数が5日ぶり反落で目先手控えムード
3.第3次補正予算編成の動きが伝わり、後場の追い風材料となる
4.値上がり銘柄数を値下がりが大きく上回り、TOPIXは安い
5.実質見送りムード継続で売買代金は3日連続2兆円台割り込む
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比157ドル安と5日ぶりに反落した。追加経済対策に対する不透明感に加え、ジョンソン&ジョンソンが新型コロナワクチンの治験を休止したと発表したことが嫌気された。
東京市場では、日経平均株価が朝方安く始まったもののその後下げ渋り、後場はプラスに転じ上値は重かったがマイナス圏に沈むことなく推移した。
14日の東京市場は、引き続き模様眺めムードの強い地合いとなった。前日の米国株市場ではNYダウやナスダック総合指数いずれも5日ぶりに反落に転じており、東京市場でも朝方は持ち高を減らす動きが先行した。米大統領選の行方や日米の企業決算を見極めたいとの思惑が根強い。しかし、後場に入ると流れが変わり日経平均はプラス圏に切り返す展開に。政府による第3次補正予算案編成の動きが伝わり、小売セクターなど中心に買い戻す動きを誘発した。もっとも上値も重く、2万3600円台前後でもみ合う動きに終始した。値上がり銘柄数を値下がりが大幅に上回り、業種別では33業種中値上がりは6業種にとどまった。TOPIXはマイナス圏で着地。東証1部の売買代金は1兆9000億円台で今週に入って徐々に増勢ながら、3日連続で2兆円台を下回っている。
個別では、東京エレクトロン<8035>が買われたほか、ソフトバンクグループ<9984>も堅調。GMOグローバルサイン・ホールディングス<3788>が商いを伴い大幅高、ブイキューブ<3681>、エムスリー<2413>なども買い優勢。ジェイリース<7187>、芦森工業<3526>がストップ高に買われたほか、ジーンズメイト<7448>が、サノヤスホールディングス<7022>なども大幅高となった。スノーピーク<7816>も物色人気。
半面、任天堂<7974>が冴えず、ソニー<6758>も軟調。トヨタ自動車<7203>も売りに押された。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも安い。デザインワン・ジャパン<6048>が急落、ワッツ<2735>、古河電池<6937>なども大きく値を下げた。オンワードホールディングス<8016>、日揮ホールディングス<1963>、アシックス<7936>も安い。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、東エレク <8035> 、SBG <9984> 、エムスリー <2413> 、KDDI <9433> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約106円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファナック <6954> 、ソニー <6758> 、トヨタ <7203> 、エプソン <6724> 、第一三共 <4568> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約22円。
東証33業種のうち上昇は6業種。上昇率の上位5業種は(1)小売業、(2)情報・通信業、(3)精密機器、(4)化学、(5)サービス業。一方、下落率の上位5業種は(1)空運業、(2)鉄鋼、(3)非鉄金属、(4)ゴム製品、(5)鉱業。
■個別材料株
△インタライフ <1418> [JQ]
上期経常は5.7倍増益で通期計画を大幅超過。
△ハピネス&D <3174> [JQ]
21年8月期は営業利益3倍見込む。
△アートSHD <3663> [東証2]
グループ会社が車載HMIソリューションを共同で構築。
△PRTIME <3922>
上期営業利益は実質大幅増益で計画上振れで着地。
△メドレー <4480> [東証M]
岩井コスモ証券が新規「A」でカバレッジ開始。
△ダイト <4577>
6-8月期(1Q)経常は41%増益で着地。
△F&M <4771> [JQ]
「オフィスステーション」の利用企業が1万社を突破。
△古野電 <6814>
21年2月期業績予想を一転営業24%増益に上方修正。
△サノヤスHD <7022>
第3四半期に投資有価証券売却益36億円を計上へ。
△スノーピーク <7816>
9月連結売上高31%増。
▼チムスピ <4397> [東証M]
今期経常は11%減益へ。
▼デザインワン <6048>
今期経常は97%減益へ。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ジェイリース <7187> 、(2)ジンズメイト <7448> 、(3)ダイト <4577> 、(4)PRTIME <3922> 、(5)芦森工 <3526> 、(6)ベステラ <1433> 、(7)サノヤスHD <7022> 、(8)スノーピーク <7816> 、(9)セグエG <3968> 、(10)イーブック <3658> 。
値下がり率上位10傑は(1)デザインワン <6048> 、(2)トレファク <3093> 、(3)三機サービス <6044> 、(4)ワッツ <2735> 、(5)古河池 <6937> 、(6)東名 <4439> 、(7)ライク <2462> 、(8)イオンファン <4343> 、(9)TATERU <1435> 、(10)オンワード <8016> 。
【大引け】
日経平均は前日比24.95円(0.11%)高の2万3626.73円。TOPIXは前日比5.20(0.32%)安の1643.90。出来高は概算で9億6737万株。東証1部の値上がり銘柄数は735、値下がり銘柄数は1355となった。日経ジャスダック平均は3654.37円(5.47円高)。
[2020年10月14日]
株探ニュース