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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):PRTIME、メドレー、ブイキューブ

PRTIME <日足> 「株探」多機能チャートより
■ダイト <4577>  4,315円  +690 円 (+19.0%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 ダイト<4577>が急騰。13日の取引終了後に発表した第1四半期(6~8月)連結決算が、売上高137億300万円(前年同期比17.5%増)、営業利益19億4700万円(同43.5%増)、純利益13億2100万円(同43.6%増)と大幅増益となったことが好感された。原薬事業で、血圧降下剤原薬や消炎鎮痛剤原薬などのジェネリック医薬品向け原薬の販売が増加したほか、製剤事業で自社開発ジェネリック医薬品、医療用医薬品における新薬や長期収載品の製造受託、一般用医薬品などが好調に推移した。なお、21年5月期通期業績予想は、売上高475億円(前期比5.6%増)、営業利益49億5000万円(同7.6%減)、純利益34億円(同13.8%減)の従来見通しを据え置いている。

■PR TIMES <3922>  3,375円  +503 円 (+17.5%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率4位
 PR TIMES<3922>がストップ高。13日の取引終了後に発表した第2四半期累計(3~8月)単独決算は、売上高17億4100万円、営業利益6億3100万円、最終利益6億100万円で着地。前年同期は連結決算を開示していたため比較はないものの、会社資料によると売上高26.7%増、営業利益83.1%増となったほか、従来予想の営業利益2億5000万円を上回ったことが好感された。新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う緊急事態宣言発令の影響で、プレスリリース配信サービス「PR TIMES」の利用機会は一時的に減少したものの、「マスク」や「消毒液」など新型コロナウイルス関連やテレワーク関連などのプレスリリースの発信が多くあったことが牽引した。また、5月下旬に緊急事態宣言が全国的に解除されたことで、6月以降のプレスリリース件数がコロナ禍以前の成長率を取り戻していることも寄与した。なお、21年2月期通期業績予想は、売上高33億5700万円(前期比16.4%増)、営業利益7億5700万円(同49.2%増)、純利益7億700万円(同2.6倍)の従来見通しを据え置いている。

■スノーピーク <7816>  2,119円  +190 円 (+9.9%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 スノーピーク<7816>が急反発、年初来高値を更新した。13日に発表した9月度の月次売上状況で、連結ベースの売上高が前年同月比31.2%増となり、高水準の伸びが続いていることが好感された。国内外ともにアウトドアニーズが高まっており、全ての地域及び日本の全てのチャネルで前年実績を上回ったという。

■メドレー <4480>  6,830円  +610 円 (+9.8%)  本日終値
 メドレー<4480>が急反発、年初来高値を更新した。岩井コスモ証券は13日、同社株の投資判断を新規「A」でカバレッジを開始した。目標株価は7500円とした。同社は医療ヘルスケアの領域で人材関連と医療関連のクラウドビジネスを展開。人材採用システムで構築した顧客基盤を活用し、医療プラットフォーム事業の成長が期待されている。特に、規制緩和の進展でオンライン診療システムの成長加速が見込まれている。同社はオンライン診療システムの医療機関導入シェアは国内トップの実績を持つ。20年12月期の連結営業利益は会社側では3億3000万~6億3000万円を予想しているが、同証券では6億4000万円(前期比4.2倍)と上限を上回ると予想。21年12月期の同利益は9億円を見込んでいる。

■古野電気 <6814>  1,192円  +94 円 (+8.6%)  本日終値
 古野電気<6814>が急反発。13日の取引終了後、21年2月期の連結業績予想について、売上高を790億円から820億円(前期比1.3%減)へ、営業利益を15億円から30億円(同24.4%増)へ上方修正し、一転して営業増益見通しになることを発表しており、これが好感された。製品構成の変化などにより、想定以上に利益率が向上したことが業績を押し上げた。また今後の事業環境については、舶用事業及び産業用事業ともに当初想定を上回るペースでの市況回復が見込まれ、無線LAN・ハンディターミナル事業においては引き続き「GIGAスクール構想」に伴う需要の増加が期待されるとしている。なお、同時に発表した21年2月期上期(3~8月)の決算は、売上高392億7400万円(前年同期比8.7%減)、営業利益16億6700万円(同27.4%減)だった。

■ブイキューブ <3681>  2,532円  +157 円 (+6.6%)  本日終値
 ブイキューブ<3681>が6連騰で一気に水準を切り上げ、再びマーケットで注目を集めている。株価は直近6営業日で700円以上切り上げ、3日連続で上場来高値更新となっている。遠隔地の相手を映像でつなぐシステムを展開し、テレワーク関連としてコロナ禍で株価の居どころを大きく変えている。直近では政府が初診を含めたオンライン診療の原則解禁が伝わったことで、同関連株として再脚光を浴びている。同社はケアネット<2150>などと協業し、クリニックをはじめする医療機関のオンライン診療や電話診療をサポートするサービスを提供するなど、同分野での展開力にも期待が大きい。なお、きょうはケアネットも大幅高で上場来高値を更新している。

■イー・ガーディアン <6050>  3,745円  +230 円 (+6.5%)  本日終値
 イー・ガーディアン<6050>が5日移動平均線をサポートラインに一貫した上昇波を形成、新値街道に突入した。AIを活用した投稿監視(ネットパトロール)のほか、広告審査代行や運用サポートなどが好調で収益に貢献している。会社側では「ここ急速に拡大傾向にある動画サービス市場に照準を合わせ、需要を取り込む方針」としている。同分野では動画監視特化型AIと人間の目視によるハイクオリティーなサービスで他社の追随を許さない。株価は2018年4月に4825円の上場来高値を形成しており、天井の高さも魅力となっているもよう。

■イズミ <8273>  3,860円  +230 円 (+6.3%)  本日終値
 イズミ<8273>が大幅反発。13日の取引終了後に発表した第2四半期累計(3~8月)連結決算が、営業利益164億5700万円(前年同期比16.2%増)、純利益166億4100万円(同17.5%増)と2ケタ増益となったことが好感された。新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言の発令を受けて、専門店の休業を実施したことから売上高は3263億5300万円(同11.8%減)と減収を余儀なくされた。ただ、粗利率の低い専門店の売り上げが減少し直営部門の売り上げ構成が高まったことで売上総利益率が上昇したことに加えて、広告宣伝費や人件費が減少したことが利益を押し上げた。なお、21年2月期通期業績予想は、売上高7019億円(前期比5.7%減)、営業利益332億円(同4.1%増)、純利益190億円(同4.8%減)の従来見通しを据え置いている。

■JIG-SAW <3914>  6,550円  +260 円 (+4.1%)  本日終値
 JIG-SAW<3914>が3連騰で新値街道を走っている。同社は今月8日の取引時間中に米国法人JIG-SAW USが米オラクルとパートナー提携し、JIG-SAWのIoT&クラウド・エコシステムを拡大したことを発表、これを手掛かり材料に投資資金が攻勢をかけ商い急増のなか一時ストップ高に買われた経緯がある。翌9日は目先筋の利益確定売りで値を下げたものの、週明け12日から改めて上値を買う動きが再燃、きょうは朝方安い場面もあったが、その後切り返し6600円台に歩を進めている。市場では「7月に米グーグルとパートナーシップ契約を結ぶなどワールドクラスのIoT関連株としての認識が高まっている。会社側ではこれまでのIoTのコンセプトに加えて『生物・細胞』がネットとつながるIoEを見据えた取り組みを推進しているとしており、新たなテーマ性で買いを集めている」(中堅証券株式ストラテジスト)という声も出ている。

■東宝 <9602>  4,580円  +120 円 (+2.7%)  本日終値
 東宝<9602>はしっかり。13日の取引終了後、21年2月期の連結業績予想について、売上高を1620億円から1650億円(前期比37.2%減)へ、営業利益を100億円から140億円(同73.5%減)へ、純利益を50億円から90億円(同75.4%減)へ上方修正した。この日は材料出尽くし感から売られる場面もあったが、下値には上方修正を評価する動きや、16日に公開される「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」への期待から買いが入った。主力の映画事業で「今日から俺は!!劇場版」及び「コンフィデンスマンJP プリンセス編」のヒットにより、上期業績が当初予想を上回ったことに加えて、新型コロナウイルス感染症の影響に伴う特例措置の適用を受けた雇用調整助成金などを助成金収入として特別利益に計上したことなどが要因としている。なお、同時に発表した第2四半期累計(3~8月)決算は、売上高739億9100万円(前年同期比48.6%減)、営業利益70億9800万円(同78.8%減)、純利益37億9500万円(同83.4%減)だった。

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