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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

ベル24HD <日足> 「株探」多機能チャートより

■ベル24HD <6183>  1,675円 (-103円、-5.8%)

 東証1部の下落率7位。ベルシステム24ホールディングス <6183> が急反落。7日の取引終了後に発表した21年2月期上期(3-8月)の連結決算(国際会計基準)は、売上高668億7100万円(前年同期比6.1%増)、税引き前利益64億1600万円(同14.3%増)と増収増益を達成した。新型コロナウイルス禍による新規業務の遅れでコールセンターの継続業務の伸びは限定的だったが、コロナ関連の大型スポット業務を獲得したほか、伊藤忠商事 <8001> との協業強化によるシナジー案件が伸び、増収を確保した。また、退職率の低下によるコスト抑制も増益につながった。

■HIOKI <6866>  3,805円 (-225円、-5.6%)

 東証1部の下落率9位。HIOKI <6866> が続急落。7日の取引終了後、非開示だった20年12月期の連結業績予想は、売上高210億円(前期比7.9%減)、経常利益23億4000万円(同21.1%減)になりそうだと発表しており、これが嫌気された。新型コロナウイルス感染症拡大の影響により合理的な算定が困難であることから未定としてきたが、現時点で入手可能な情報に基づいて業績予想を算定したという。業績の悪化を踏まえ、未定としていた今期の年間配当を60円(前期は90円)の実施としたこともネガティブ材料となった。

■ウエルシア <3141>  4,335円 (-75円、-1.7%)

 ウエルシアホールディングス <3141> が反落。同社が7日取引終了後に発表した20年3-8月期営業利益は前年同期比44%増の264億8100万円と急増した。同期間として過去最高更新となった。新型コロナウイルス感染拡大を背景に在宅機会が増えたことで、調味料などの食品の売り上げが大きく伸びた。また、引き続きマスクや除菌関連商品などコロナ感染予防商品が収益を押し上げることが予想されるなか、21年2月期業績も従来見通しを大幅増額、営業利益は388億円から433億円(前期比15%増)に上方修正しており、過去最高利益が上乗せされる見込み。ただ、株価は好業績を事前に織り込んでおり目先出尽くし売りの様相に。9月末を境に既に調整局面にあったが、8日もその流れを引き継ぐ格好となった。

※8日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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