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【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 スペースVH、ウエルシア、ベル24HD (7日大引け後 発表分)

スペースVH <日足> 「株探」多機能チャートより

 7日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 スペースVH <1448>   ★今期最終を72%上方修正
 ◆21年3月期の連結最終利益を従来予想の15億円→25.8億円に72.0%上方修正。増益率が50.5%増→2.6倍に拡大する見通しとなった。ホテル開発事業から撤退する子会社日成ビルド工業が京都市に保有する土地を売却することを決定。これに伴い、固定資産売却益7.3億円が発生することが最終利益を押し上げる。

 ウエルシア <3141>   ★今期経常を11%上方修正・最高益予想を上乗せ
 ◆21年2月期上期(3-8月)の連結経常利益は前年同期比42.0%増の278億円に拡大し、従来予想の212億円を上回って着地。新型コロナウイルス禍の影響を受けたものの、感染症予防対策商品や食品などの需要が増加し、既存店売上高が好調に推移したことが寄与。店舗業務の効率化や人件費を中心とする販管費の適正化が進んだことも大幅増益につながった。
  併せて、クスリのマルエ、ネオファルマー、サミットの子会社化などを踏まえ、通期の同利益を従来予想の417億円→462億円に10.8%上方修正。増益率が3.4%増→14.5%増に拡大し、従来の23期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。

 農業総研 <3541> [東証M]  ★前期経常を一転黒字に上方修正
 ◆20年8月期の経常損益(非連結)を従来予想の3500万円の赤字→4600万円の黒字(前の期連結は2000万円の黒字)に上方修正し、2.3倍増益見通しとなった。新型コロナウイルスの感染拡大による巣ごもり消費や内食需要の拡大を背景に青果需要が高まり、売上高が計画を上回ったことが寄与。緊急事態宣言下に伴う営業自粛で事業経費の未消化があったことも上振れの要因となった。

 ベル24HD <6183>   ★上期税引き前が14%増益で着地
 ◆21年2月期上期(3-8月)の連結税引き前利益は前年同期比14.3%増の64.1億円に伸びて着地。コールセンター事業はコロナ禍による新規業務の遅れで継続業務の伸びは限定的だったが、大型スポット業務の獲得が寄与し増収を確保した。伊藤忠商事 <8001> との協業強化によるシナジー案件なども堅調だった。また、退職率の低下によるコスト抑制も増益に貢献した。

 イオン北海道 <7512>   ★今期経常を一転6%増益に上方修正
 ◆21年2月期上期(3-8月)の経常利益(非連結)は前年同期比4.4%増の33.5億円に伸び、従来の28.4%減益予想から一転して増益で着地。自粛経済下で抑制されていた需要の反動に加え、特別定額給付金の支給やプレミアム付商品券の発行を背景に、利益率の高い衣料やゲームなどの販売が回復したことが寄与。出張の抑制や店舗活性化計画の見直し、経費削減の進展も利益上振れに貢献した。
  併せて、通期の同利益を従来予想の70億円→85億円(前期は80.3億円)に21.4%上方修正。従来の12.9%減益予想から一転して5.8%増益見通しとなった。

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