【特集】ゼロから始める「株探」の歩き方 ― (29)“億り人”や注目の大株主の動向から、有望成長株を発掘しよう【大株主】
大株主の動きから市場動向を分析しよう
◆速報性に優れる「5%ルール」報告書を活用しよう
大株主の動向をより細かく、より早く追う方法としては「大量保有報告書」を活用するチェック法があります。というのも、上場会社の株券等について、新たに発行済み株式総数の5%超を取得した場合や、その後1%以上の増減が生じた場合などに、投資家は土日祝日を除き5日以内に、「大量保有報告書」もしくは「大量保有変更報告書」を提出しなければならないと決められているからです。この取り決めは一般に「5%ルール」と呼ばれています。
では、今度は各ページの上部にあるグローバルナビから「市場ニュース」を選んでクリックしましょう。市場のニュースをテーマごとに分けたタブがありますので、右から5番目の茶色のタブ「5%」をクリックしましょう。この「5%」では、株式を大量保有している投資家の5%ルールに関連したニュースがまとめられています(図4)。保有割合が増加しているものもあれば、減少しているものもあり、いろいろな銘柄に関する大量保有報告書が数多く提出されていることがわかりますね。
図4 市場ニュースの「5%ルール」カテゴリー
もちろん、ピンポイント的に特定の銘柄について5%ルールに関連するニュースを追うこともできます。図5はソニー <6758> の「大株主」のページです。「株主」の一覧表では、「自社(自己株口)」を除く上位10位の大株主が名を連ねていることがわかります。その一覧の下には「株主および発行株式の異動ニュース」の欄があります。ここでは自社株買いやストックオプションなど発行株式に関わる「開示情報」のほか、前述した「5%ルール」に基づく報告書の記事が茶色のアイコンとともに掲載されています。このアイコンを目印に過去に提出された報告書を遡って調べることもできます。
図5 ソニーの「株主および発行株式の異動ニュース」
特に自分が買おうと考えている銘柄や保有している銘柄の株価が大きく動いた時などは、大量保有報告書が出されていないか確認するようにしましょう。
大株主には内外の機関投資家もいれば、個人投資家もいます。個人的な見解ではありますが、自分が買おうと考えている銘柄や、保有している銘柄の大株主を見ると、投資のスタンスが似ているのか、かなりの頻度で同じ大株主と出会うことがあり、それもまた大株主を確認する楽しみでもあります。個人投資家の皆さんも、ぜひ大株主の項目をチェックしてみてくださいね!
次回は、日本の株主など他の項目について解説していきます。
株探ニュース
横山利香(ファイナンシャルプランナー、テクニカルアナリスト)
◆速報性に優れる「5%ルール」報告書を活用しよう
大株主の動向をより細かく、より早く追う方法としては「大量保有報告書」を活用するチェック法があります。というのも、上場会社の株券等について、新たに発行済み株式総数の5%超を取得した場合や、その後1%以上の増減が生じた場合などに、投資家は土日祝日を除き5日以内に、「大量保有報告書」もしくは「大量保有変更報告書」を提出しなければならないと決められているからです。この取り決めは一般に「5%ルール」と呼ばれています。
では、今度は各ページの上部にあるグローバルナビから「市場ニュース」を選んでクリックしましょう。市場のニュースをテーマごとに分けたタブがありますので、右から5番目の茶色のタブ「5%」をクリックしましょう。この「5%」では、株式を大量保有している投資家の5%ルールに関連したニュースがまとめられています(図4)。保有割合が増加しているものもあれば、減少しているものもあり、いろいろな銘柄に関する大量保有報告書が数多く提出されていることがわかりますね。
図4 市場ニュースの「5%ルール」カテゴリー
もちろん、ピンポイント的に特定の銘柄について5%ルールに関連するニュースを追うこともできます。図5はソニー <6758> の「大株主」のページです。「株主」の一覧表では、「自社(自己株口)」を除く上位10位の大株主が名を連ねていることがわかります。その一覧の下には「株主および発行株式の異動ニュース」の欄があります。ここでは自社株買いやストックオプションなど発行株式に関わる「開示情報」のほか、前述した「5%ルール」に基づく報告書の記事が茶色のアイコンとともに掲載されています。このアイコンを目印に過去に提出された報告書を遡って調べることもできます。
図5 ソニーの「株主および発行株式の異動ニュース」
特に自分が買おうと考えている銘柄や保有している銘柄の株価が大きく動いた時などは、大量保有報告書が出されていないか確認するようにしましょう。
大株主には内外の機関投資家もいれば、個人投資家もいます。個人的な見解ではありますが、自分が買おうと考えている銘柄や、保有している銘柄の大株主を見ると、投資のスタンスが似ているのか、かなりの頻度で同じ大株主と出会うことがあり、それもまた大株主を確認する楽しみでもあります。個人投資家の皆さんも、ぜひ大株主の項目をチェックしてみてくださいね!
次回は、日本の株主など他の項目について解説していきます。
株探ニュース