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【市況】概況からBRICsを知ろう 上海指数総合は4日ぶり反発、中国景気の持ち直し期待が強まる

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

【ブラジル】ボベスパ指数 93580.35 -1.15%
29日のブラジル株式市場は3日続落。主要指標のボベスパ指数は前日比1086.02ポイント安(-1.15%)の93580.35で取引を終了した。95504.8から93408.2まで下落した。

前日の終値近辺でもみ合った後は下げ幅をじりじりと拡大させた。ボルソナーロ大統領が社会保障制度を復活させることでブラジルでは財政クライシスに陥るとの懸念が引き続き警戒され、リスク回避の売りが継続。また、欧米市場の下落など不安定な外部環境も指数の足かせとなった。

【ロシア】MICEX指数 2910.12 -0.58%
29日のロシア株式市場は小反落。主要指標のMOEX指数は前日比17.05ポイント安(-0.58%)の2910.12で取引を終了した。2947.75から2889.22まで下落した。

買いが先行した後は売りに押され、引けまでマイナス圏で推移した。通貨ルーブル安の進行がロシア株の圧迫材料。また、原油価格の下落もウエートの高い資源銘柄の売り手掛かりとなった。このほか、各国の重要な経済指標の発表を前に慎重ムードも強い。

【インド】SENSEX指数 37973.22 -0.02%
29日のインドSENSEX指数は弱含み。前日比8.41ポイント安(-0.02%)の37973.22、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同5.15ポイント安(-0.04%)の11222.40で取引を終えた。

買いが先行した後は前日の終値近辺でもみ合った。経済指標の悪化が足かせに。4-6月期の工業の信頼感指数は過去最低を記録したと報告された。また、外国人投資家(FII)の売り越しも圧迫材料。FIIはこの日までに7日連続の売り越しとなった。

【中国本土】上海指数総合 3224.36 +0.21%
29日の上海指数総合は小幅に値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比6.82ポイント高(+0.21%)の3224.36ポイントと4日ぶりに反発した。

中国景気の持ち直し期待が強まる流れ。世界銀行が28日に公表した東アジア・大洋州地域経済(日本などを除く)の報告書では、中国の2020年実質成長率見通しが2.0%と、7月時点の1.6%から上方修正された。そのほか、国家統計局が27日公表した8月の全国工業企業・利益総額は前年同月比で19.1%増加。プラス成長は4カ月連続となっている。

《NH》

 提供:フィスコ

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