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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】TOPIX優位の展開を想定、NTショートによるスプレッド狙いで対応


大阪12月限ナイトセッション
日経225先物 23380 +90 (+0.38%)
TOPIX先物 1649.5 +9.5 (+0.57%)
シカゴ先物 23380 +90
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 28日の米国市場はNYダウ、S&P500、ナスダックが上昇。ペロシ米下院議長がムニューシン財務長官と経済対策について協議を続けており、大統領選前に合意できる可能性はまだあると示唆したことが材料視された。S&P500種業種別指数はすべて上昇しており、銀行や自動車の強い動きが目立った。

 シカゴ先物清算値(12月限)は大阪比90円高の2万3380円だった。日経225先物ナイトセッションは日中比30円高の2万3320円で始まり、開始直後に2万3250円まで下げる場面もみられたが、米国市場の開始後は緩やかな上昇基調が続き、終了間際には2万3390円まで上げ幅を広げている。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好で、買い先行で始まることになりそうだ。米大統領候補によるテレビ討論会を控えており、買い一巡後はこう着感が強まると考えられるが、シカゴ先物水準での底堅さがみられるようであれば、権利行使価格の2万3375円と2万3500円のレンジに移行する。ショートカバーを誘う流れも意識されやすいだろう。

 とはいえ、レンジ上限を上放れてくる展開は考えづらく、基本はレンジ内での推移である。ニューヨークでは新型コロナウイルス検査の陽性率が上昇していると伝わっていることも重荷となる。そのため、スタンスとしては日経225先物売り、TOPIX先物買いによるNTショートのポジションでのスプレッドを狙いたい。

 なお、NTT <9432> は子会社のNTTドコモ <9437> を完全子会社にすると伝わっている。これを受けてNTTドコモはADRで30%程度上昇しており、TOPIXの押し上げ役となる。そのほか、米大統領候補によるテレビ討論会においてバイデン氏が優位になるようだと、バリュー株への資金流入が意識されやすいとみられることも、相対的にTOPIXの強さにつながりそうだ。

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