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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ハピネット、サイボウズ、しまむら

ハピネット <日足> 「株探」多機能チャートより
■ハピネット <7552>  1,501円  +184 円 (+14.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 ハピネット<7552>が急反騰し、年初来高値を更新している。23日の取引終了後、未定としていた21年3月期の連結業績予想は、売上高2400億円(前期比2.9%増)、経常利益35億円(同45.0%増)に伸びる見通しと発表しており、これを好感する買いが入っている。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う巣ごもり需要がビデオゲーム事業に追い風となる見込みだ。また、上期に外出自粛やインバウンド需要の減少により低調だったアミューズメント事業が段階的に回復するなか、適正在庫の維持や在庫処分の減少に注力するとともに、業務改革によるローコスト体制を構築する方針としている。

■サイボウズ <4776>  3,770円  +260 円 (+7.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 サイボウズ<4776>が5連騰で上場来高値更新。きょうマザーズ市場に新規上場した法人向けクラウドサービスなどを手掛けるトヨクモ<4058>は大量の買い注文を集め気配値を切り上げている。公開価格2000円に対し「少なくとも数倍化する公算が大きい」(国内証券アナリスト)との見方が強く、きょう取引時間中に商いが成立する可能性は低い。サイボウズはこのトヨクモの第2位株主で、同銘柄上場に伴う一部株式売り出しで20年12月期第3四半期に投資有価証券売却益を特別利益として3億9800万円を計上するが、保有を続ける株式についても大幅な含み益の発生が見込まれる。サイボウズやトヨクモをはじめクラウドサービスを展開する企業はコロナ禍にあっても成長トレンドに変化がなく、投資対象として人気が集まりやすい強みがある。

■日本調剤 <3341>  1,832円  +124 円 (+7.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位
 日本調剤<3341>がマドを開けて急伸。23日の取引終了後、21年3月期上期(4~9月)の連結最終損益を従来予想の5100万円の赤字から10億円の黒字(前年同期は20億9400万円の黒字)に大幅上方修正すると発表しており、これが好感されている。新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う外来診療の抑制などを受け、処方箋枚数は想定以上に減少したものの、グループ全社で取り組んだ経費抑制策の成果が計画を大きく上回ることに加え、医薬品製造販売事業における採算重視の販売戦略や利益率の高い新製品の好調な販売が利益を押し上げる。なお、通期の最終利益予想は従来の31億2200万円(前期比53.4%減)を据え置いた。

■しまむら <8227>  9,500円  +550 円 (+6.2%)  11:30現在
 しまむら<8227>が3日続伸している。23日の取引終了後に発表した9月度(8月21日~9月20日)の月次売上速報で、既存店売上高が前年同月比11.1%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている全国的に残暑となったほか、台風10号の影響で九州地方の店舗では臨時休業や時短営業が発生するなど、衣料品販売には厳しい天候となったが、巣ごもり需要によりリラクシングウェアやスポーツウェアが引き続き好調だった。また、トレンド商品を拡大したベビー・子供服や、新ブランド「SEASON REASON(シーズンリーズン)」を立ち上げた婦人衣料や寝具は、高気温の中でも秋冬物が順調に推移した。なお、全店売上高は同11.3%増だった。

■理想科学工業 <6413>  1,492円  +55 円 (+3.8%)  11:30現在
 理想科学工業<6413>がプラス圏に浮上している。きょう10時30分ごろ、21年3月期上期(4~9月)の連結最終損益を従来予想の11億円の赤字から1億円の黒字(前年同期は10億6800万円の黒字)へ上方修正すると発表しており、これを好感する買いが入っている。売上高が計画を上回って推移するなか、販管費の削減を進めたことが上振れの要因となる。併せて、21年3月期通期の業績予想を取り下げ、未定に変更した。

■西松屋チェーン <7545>  1,381円  +21 円 (+1.5%)  11:30現在
 西松屋チェーン<7545>が6日続伸している。23日の取引終了後に発表した9月度(8月21日~9月20日)の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比10.9%増と11カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。期間を通じて、育児・服飾雑貨の売り上げが好調に推移した。また、季節衣料の売り場が夏物から秋冬物へスムーズに切り替わり、後半の気温低下に伴い秋物衣料が順調に立ち上がった。なお、全店売上高は同10.0%増だった。

■ソフトバンクグループ <9984>  6,188円  -187 円 (-2.9%)  11:30現在
 ソフトバンクグループ<9984>が4日続落と下値模索の展開にあり、全体軟調相場を先導する形となっている。売買代金は東証1部上場企業で断トツとなっており、市場の注目度は高いが、株価は25日移動平均線をマドを開けて下に抜けるなど下落圧力の強さが目立つ状況にある。米国ではハイテク株比率の高いナスダック総合指数の下げがきつくなっているが、同社は米ハイテク株のオプション取引でコール(買う権利)を大量に購入していることが観測されており、ナスダック安による影響を警戒する売りがかさんでいる。

■レーザーテック <6920>  8,510円  -80 円 (-0.9%)  11:30現在
 レーザーテック<6920>など半導体製造装置関連やSUMCO<3436>など半導体素材関連が売りに押される展開となっている。前日の米国株市場ではハイテク株中心に値を下げる展開となり、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も2.4%安と大幅反落した。エヌビディアは4%強の下落となったほか、インテル、ザイリンクスなども安い。これを受けて東京市場でも同関連セクターに目先リスク回避の売り圧力が高まっている。

■サムライJP <4764>  182円  +45 円 (+32.9%) 一時ストップ高   11:30現在
 SAMURAI&J PARTNERS<4764>が急騰。データ通信ソフト開発などIT事業を祖業とするが、現在はJトラスト<8508>支援のもと投資銀行業務を主力としている。23日取引終了後、Jトラスト傘下のJトラストカードを株式交換で完全子会社化することを発表、これが株価を強く刺激する格好となった。Jトラストカードの子会社である韓国金融機関を傘下に収め、フィンテック技術の構築を加速させる狙いで、これを材料視した短期資金の流入を誘っている。

■岡本硝子 <7746>  218円  +15 円 (+7.4%)  11:30現在
 岡本硝子<7746>が大幅高で3日続伸となっている。同社は23日、5G部品材料向けガラス材料のサンプル出荷を開始したと発表しており、これが材料視されているようだ。サンプル出荷を開始したのは、携帯電話に使われる800メガヘルツ帯域から車載レーダーに使用される76ギガヘルツ帯域で、低誘導率と低誘電損失となるLTCC(低温同時焼成セラミックス)基板用のガラス材料。当面は5G部品材料向けの早期受注、本格販売に注力し、将来的には車載レーダーなど幅広いミリ波向け用途の開拓を進めるとしている。

■エンチョー <8208>  1,435円  +95 円 (+7.1%)  11:30現在
 エンチョー<8208>が3連騰。株価は一時前日比14.9%高の1540円と急騰し、約2カ月ぶりに年初来高値を更新した。ただその後は利益確定売りに押されている。23日の取引終了後、未定としていた21年3月期の連結業績予想を発表。売上高375億円(前期比1.3%増)、経常利益7億円(同6.2倍)に拡大する見通しとなり、これが好材料視された。上期にホームセンターを中心に巣ごもり消費の拡大による特需が発生したことに加え、チラシ・集客イベントの自粛、営業時間短縮や休業などで販管費が減少したことが業績を押し上げる。なお、下期は平常時に戻る仮定で業績予想を算出しており、経常利益は上期計画の7億1000万円を下回る設定としている。好調な業績動向を踏まえ、今期の年間配当は20円(前期は15円)実施する方針としており、これも好感されている。

■アイモバイル <6535>  1,308円  +71 円 (+5.7%)  11:30現在
 アイモバイル<6535>が大幅続伸。株価は18年2月以来、2年7カ月ぶりに1300円台に乗せた。東海東京調査センターは23日、同社株のレーティングは「アウトパフォーム」を継続するとともに、目標株価を970円から1480円に引き上げた。同社はインターネット関連サービスを手掛けており、14年に開始したふるさと納税事業が急成長している。20年7月期決算は営業減益となったが、ふるさと納税事業の寄附受付件数は成長が加速。21年7月期の営業利益は25億円が計画されているが、同証券は27億2100万円(前期比21.1%増)を予想している。(1)ふるさと納税事業の寄附受付件数増加に伴う増収効果(2)不採算事業の整理完了に伴うコスト削減効果――が寄与すると指摘。同社が運営するふるさと納税サイト「ふるなび」は順調なスタートを切ったとみている。22年7月期の同利益は32億円への増益を見込んでいる。

■アドソル日進 <3837>  2,712円  +116 円 (+4.5%)  11:30現在
 アドソル日進<3837>が大幅反発。23日の取引終了後、21年3月期上期(4~9月)の連結経常利益を従来予想の5億8500万円から6億9000万円へ上方修正すると発表したことが好材料視されている。売上高は新型コロナウイルス禍で一部開発案件での遅延・延期やテレワーク移行に伴う一時的な生産性低下の影響が懸念されていたが、社会インフラ事業のエネルギー分野(電力・ガス)を中心にほぼ計画通りに推移している。また、オンラインツールの活用で移動コストが減少することなども利益押し上げ要因になる。なお、通期の経常利益は従来予想の12億4400万円を据え置いた。

■ビットワングループ <2338>  568円  +24 円 (+4.4%)  11:30現在
 ビットワングループ<2338>が大幅反発。23日の取引終了後、香港で人工知能(AI)技術を用いた非鉄金属の商取引のマッチングを行う新事業を開始すると発表しており、これが材料視されているようだ。新事業は主に中国・香港の製造メーカーが海外から銅カソードなどの非鉄金属の輸入を行うにあたり、将来的にAI技術を用いたオンラインプラットフォームを用いて、顧客と非鉄金属の売り手のマッチングを行うもの。同社が目指す5G・AI等事業開始のための布石となるものとし、業績の早期回復に資する事業として注力する構えにある。

■フュートレック <2468>  446円  +18 円 (+4.2%)  11:30現在
 フュートレック<2468>が4連騰。23日の取引終了後、ロゼッタ<6182>とカスタム音声認識の開発で業務提携すると発表しており、これを好感する買いが入っている。ロゼッタはAI音声翻訳機能付きのウエアラブルデバイスを建設業や医療機関などに展開しているが、より実践的に企業ごとのカスタマイズが対応できる音声認識エンジンの開発、及び専門ノウハウを持つ企業との協業を模索してきた。こうしたなか、音声認識分野で用途に応じた音声認識モデルのカスタマイズで実績のある同社と共同で、各現場のユースケースの実践に通用するカスタム音声認識エンジンの開発を行うことになったという。

●ストップ高銘柄
 鈴与シンワート <9360>  2,510円  +500 円 (+24.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 東邦金属 <5781>  1,065円  +150 円 (+16.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 以上、2銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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