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【市況】株価指数先物【昼のコメント】2万3000円処の底堅さが意識されるものの、狭いレンジ取引


 日経225先物は11時30分時点、前日比160円安の2万3030円(-0.68%)前後で推移している。寄り付きは2万3040円とシカゴ先物清算値(2万3080円)を下回って始まると、現物の寄り付き直後には2万2930円まで下げ幅を広げる場面もみられた。

 米調査会社によるトランプ大統領とバイデン氏の支持率が伝わり、バイデン氏リードの報道のほか、これを受けてグローベックスの米株先物が弱い動きをみせたことが影響したとみられている。しかし、その後は米先物がプラス圏を回復してきたこともあり、短期筋のショートカバーが入り、前場半ばには一時2万3080円まで戻している。

 なお、前引けのTOPIXは0.53%の下落だった。そのため、後場は日銀のETF買い入れによる需給面での下支えが意識されやすい。一方で韓国の船員が北朝鮮側の銃撃を受けて死亡したもようと伝わり、地政学的リスクが警戒されてアジア市場が軒並み1.0%を超える下落で推移しており、手掛けづらい面もある。日経225先物は2万3000円での底堅さが意識されるものの、狭いレンジでの取引が続きそうだ。

 NT倍率は先物中心限月で14.20となり、安いところでは14.17まで低下している。東証1部の7割近い銘柄が下落していることもあり、NT倍率の急低下は考えづらいところであろうが、米クオリティ株を中心とした資金流出や欧米金融機関のマネーロンダリング疑惑による不透明感が重荷となるなかでは、グロース株へは断続的なインデックスに絡んだ売りが警戒されやすい。そのため、相対的にTOPIX型の底堅さが意識されやすく、NTショートによるスプレッド狙いのスタンスとなろう。

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