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【特集】スカラ Research Memo(5):2020年6月期は先行投資費用増加と新型コロナウイルス感染症の影響により減益に

スカラ <日足> 「株探」多機能チャートより

■業績動向

1. 2020年6月期の業績概要
スカラ<4845>の2020年6月期の連結業績は、売上収益で前期比0.5%減の17,025百万円、営業利益で同56.6%減の934百万円、税引前利益で同57.5%減の907百万円、親会社の所有者に帰属する当期利益で同66.1%減の321百万円となった。

売上収益については、新規連結したグリットグループホールディングスやジェイ・フェニックス・リサーチで252百万円の上積み要因となったものの、2020年4月に新型コロナウイルス感染症拡大に伴う政府の緊急事態宣言が発出により、外出自粛など営業活動の制限を受けた影響で、ソフトブレーングループの事業(SFA事業、フィールドマーケティング事業等)を中心に案件の延期やキャンセルなどが出たこと、カスタマーサポート事業において収益性向上に向けた案件の見直しに取り組んだことなどにより、前期比微減収となった。

一方、営業利益については、ソフトブレーングループの事業が減益となったほか、SaaS/ASP事業についても成長に向けた先行投資(人材投資、新規事業開発等)の実施により減益となったこと、新規連結した子会社(グリットグループホールディングス、ジェイ・フェニックス・リサーチ、スカラパートナーズ、SCLキャピタル等)で168百万円の減益要因となった。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《YM》

 提供:フィスコ

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