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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):オーケストラ、イーグランド、神島化

オーケストラ <日足> 「株探」多機能チャートより
■オーケストラ <6533>  2,062円  +257 円 (+14.2%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 Orchestra Holdings<6533>が大幅高で4連騰。M&A戦略を駆使したデジタルトランスフォーメーション(DX)事業と利用者の属性に合わせたターゲット型の運用広告などデジタルマーケティング事業を2本柱としている。新型コロナウイルス感染拡大を背景とした企業のテレワーク導入加速などデジタルシフトの動きも追い風に、20年12月期営業利益は前期比14%増の6億円を見込むが上振れる可能性も意識されているようだ。

■イーグランド <3294>  795円  +78 円 (+10.9%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 イーグランド<3294>が急騰。10日の取引終了後、第2四半期累計(4~9月)単独業績予想について、売上高を81億7500万円から94億4000万円(前年同期比2.2%減)へ、営業利益を2億2100万円から5億5500万円(同8.9%減)へ、純利益を8400万円から3億4000万円(同3.1%減)へ上方修正したことが好感された。新型コロナウイルス感染症拡大の影響による外出自粛や消費マインドの低下が販売の鈍化をもたらし、上期には業績回復に至らないと想定していたが、7月以降販売が好転した。また、居住用物件の販売件数増加に加えて、利益率の高い大型収益用物件の売却もあり売上総利益を押し上げた。

■神島化学工業 <4026>  790円  +70 円 (+9.7%)  本日終値
 神島化学工業<4026>が急伸。同社は建材や化成品を手掛け、住宅向け窯業系の不燃性内外装材を主力としている。10日取引終了後に発表した21年4月期第1四半期(5~7月)決算はトップラインが減収ながら、高付加価値商品の拡販効果などにより営業利益は前年同期比2.1倍の3億3400万円と大幅な伸びを示しており、これを好感する買いを呼び込んだ。また、未定だった今中間期の配当は10円とすることも発表しており、これも買い安心感につながっている。

■キャリアデザ <2410>  1,037円  +84 円 (+8.8%)  本日終値
 キャリアデザインセンター<2410>が大幅高で異彩の6連騰、6月26日以来となる4ケタ大台回復を果たした。同社は各種求人広告サイトやITエンジニアを含む人材紹介などを手掛ける。足もとは新型コロナウイルス感染拡大が収益環境に逆風となっているものの、株価的には6月から8月初旬にかけての下げで織り込みが進んだ。一方、人材投資で世界の後塵を拝する日本は今後デジタルトランスフォーメーション(DX)の流れのなかで、IT人材への投資需要が高まるとの思惑が浮上しており、同社株見直しの動きにつながっている。株式需給面では信用買い残が枯れた状態で上値が軽い。

■識学 <7049>  1,310円  +76 円 (+6.2%)  本日終値
 識学<7049>が後場一段高。午後0時30分ごろ、セールスアウトソーシング事業を展開するSurpass(東京都品川区)を、株式取得と第三者割当増資の引き受けにより持ち分法適用関連会社化すると発表しており、これが好感された。識学とSurpassは生産性向上というテーマで親和性が高いことから、Surpassの持ち分法適用関連会社化で顧客層の拡大を図ることができるほか、ハンズオン支援でSurpassの更なる成長の加速が可能であると判断したという。また、今回の株式取得と第三者割当増資の引き受けにより、識学のSurpass株所有割合は19.5%となり、取得価額は1億5750万円。なお、同件が識学の21年2月期業績に与える影響は軽微としている。

■レカム <3323>  123円  +6 円 (+5.1%)  本日終値
 レカム<3323>は急反発。同社はきょう午前、ウイルス除去・除菌装置「ReSPR」製品に関し、国内の入荷および在庫の状況について在庫切れになったと発表しており、同製品に対する旺盛な需要を好感した買いが入ったようだ。なお、海外の入荷・在庫状況についても、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う需要の急増により製造元の生産が追いつかない状況となっており、供給が難しくなっているとしている。

■インターアクション <7725>  1,850円  +81 円 (+4.6%)  本日終値
 インターアクション<7725>が3日ぶりに反発。10日の取引終了後に、取引先から大口の受注を獲得したと発表しており、これが好感された。今回受注した製品はイメージセンサ検査用光源装置で、受注金額は5億1700万円。20年12月から21年5月にかけて納入し、21年5月期第3四半期から第4四半期にかけて売り上げ計上する予定としている。なお、21年5月期業績予想は現在未定としている。

■ジーンテクノサイエンス <4584>  670円  +29 円 (+4.5%)  本日終値
 ジーンテクノサイエンス<4584>が反発。10日の取引終了後、同社と北海道大学及び総合せき損センターの共同研究グループによる「若年者由来歯髄由来幹細胞を用いた高齢者難治骨折治療法の開発」が、北海道科学技術総合振興センター(ノーステック財団)が募集する研究開発助成事業に採択されたと発表しており、これが好材料視された。今回、助成事業に採択されたことにより、より実用化に重点を置いた共同研究に深化するとともに、事業化に向けた取り組みをより早く開始することが可能になるとしている。なお、同件による21年3月期業績への影響は軽微としている。

■ポプラ <7601>  425円  +16 円 (+3.9%)  本日終値
 ポプラ<7601>が大幅高。10日取引終了後、ローソン<2651>と共同事業契約を締結することを発表、これがポジティブサプライズとなった。全体の約3分の1にあたる140店舗を売却する一方、子会社ポプラリテールを設立してこのうちの126店舗を継承し、ポプラ、生活彩家、スリーエイトブランドの一部店舗を「ローソン・ポプラ」「ローソン」ブランド店舗に転換して運営する計画。これがポジティブサプライズとなり、業容拡大に期待した買いが流入した。

■スパンクリト <5277>  336円  +11 円 (+3.4%)  本日終値
 スパンクリートコーポレーション<5277>が高い。10日の取引終了後、所有する賃貸用不動産(東京都新宿区)の売却に伴い、21年3月期第3四半期に固定資産売却益9億9000万円を特別利益として計上すると発表しており、これが好材料視された。なお、21年3月期業績への影響は、現在精査中としている。

●ストップ高銘柄
 アマテイ <5952>  185円  +50 円 (+37.0%) ストップ高   本日終値
 ダイヤHD <6699>  879円  +150 円 (+20.6%) ストップ高   本日終値
 日本鋳造 <5609>  890円  +150 円 (+20.3%) ストップ高   本日終値
 など、8銘柄

●ストップ安銘柄
 クシム <2345>  1,072円  -300 円 (-21.9%) ストップ安   本日終値
 マクビープラ <7095>  4,065円  -700 円 (-14.7%) ストップ安   本日終値
 など、3銘柄

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