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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:トリケミカル、JMDC、ファナック

トリケミカル <日足> 「株探」多機能チャートより
■トリケミカル研究所 <4369>  11,430円  +930 円 (+8.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 トリケミカル研究所<4369>が急反発している。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が9日付で同社の投資判断を「Hold(中立)」から「Buy(買い)」に引き上げるとともに、目標株価を1万2000円から1万2500円へ増額しており、これを好材料視する買いが入っている。リポートでは、歩留り向上や性能向上には欠かせない同社の半導体製造用特殊ガス製品に対する需要は旺盛であると評価し、業績予想を上方修正した。また、株価下落により潜在リターンが拡大していることも指摘している。

■JMDC <4483>  7,930円  +340 円 (+4.5%)  11:30現在
 JMDC<4483>は3日ぶりに反発している。同社は、医療データベースの構築や調剤薬局へのデジタルソリューション提供などを手掛ける。9日の取引終了後、イーエムシステムズ<4820>及びその子会社であるチョキとの間で資本業務提携を行うと発表しており、これが好感されている。提携内容は、統計情報による薬局向け業務・経営支援サービスの開発やクリニック・薬局向けキャッシュレス事業の推進、製薬企業向け統計情報サービスの開発としている。

■ファナック <6954>  21,210円  +590 円 (+2.9%)  11:30現在
 ファナック<6954>が買い優勢。直近発表された8月の工作機械受注は前年同月比23.3%減と低調で23カ月連続で前年同月実績を下回っているが、新型コロナウイルス感染拡大や米中摩擦激化の影響による収益環境の厳しさは織り込み済み。既に中国では自動車販売が増勢にあり、工作機械や産業ロボットの需要拡大が見込まれるなか、同社株への実需買いが厚みを帯びている。信用買い残も枯れた状態で直近信用倍率は0.99倍、日証金では貸借倍率0.27倍と株式需給面から上値は軽い。

■エイチ・アイ・エス <9603>  2,084円  +38 円 (+1.9%)  11:30現在
 旅行会社大手のエイチ・アイ・エス<9603>が一時68円高の2114円に買われたほか、オンライン旅行代理店のアドベンチャー<6030>、KNT-CTホールディングス<9726>、オープンドア<3926>など旅行関連株に投資資金が流入している。政府が観光需要の喚起を図る目的で打ち出した「Go To トラベル」で東京都は除外されていたが、「10月1日から補助対象に追加する検討に入ったことを一部メディアが報じており、これに反応したもの。これまで観光関連は新型コロナウイルスの影響で厳しい収益環境を強いられたが、東京がGo Toの対象となればそれなりのプラスインパクトはある。もっとも株価的にはショートカバーでかなり戻してしまっている銘柄が多く、ここからの上値余地となると限定的ではないか」(国内中堅証券ストラテジスト)という声が出ている。

■岩谷産業 <8088>  4,135円  +75 円 (+1.9%)  11:30現在
 岩谷産業<8088>が上伸し年初来高値を更新。今月に入り一気に上値追い基調を強め、18年2月につけた4175円高値に迫っている。米国で燃料電池トラックメーカー、ニコラが米ゼネラル・モーターズと資本提携したことが話題となったほか、欧州連合(EU)が水素社会構築に向け積極投資を行うことを表明するなど「水素」関連株に対する見直し機運が高まっている。岩谷産は国内外で水素ステーションを展開しているほか、液化水素を製造するノウハウを持つ。また、水素充填システムなどを手掛ける大陽日酸<4091>が急伸しているほか、同じく水素ガス発生装置などで実績を持つエア・ウォーター<4088>も値を上げている。

■三菱UFJ <8306>  433.6円  +1.7 円 (+0.4%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が頑強、4日ぶり切り返しに転じている前日の米国株市場では、NYダウなど主要株指数が大きく切り返しに転じたが、そのなか、シティグループやJPモルガン、バンク・オブ・アメリカなど大手金融機関が堅調な値運びをみせた。米10年債利回りは再び上昇に転じ0.7%台を回復している。東京市場でも同銘柄はここ調整色を強めていたが、25日移動平均線近辺まで調整を入れ値ごろ感が生じており、配当利回りの高さなどに着目した押し目買いを誘っている。

■国際石油開発帝石 <1605>  629.9円  +2.2 円 (+0.4%)  11:30現在
 国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>など資源開発関連株が高い。ここ米国株安と歩調を合わせ原油市況もリスク回避の売りで急速に水準を切り下げる展開となっていたが、前日のWTI原油先物価格はNYダウなどが急反発するのを横目に上昇に転じた。1ドル29セント高の1バレル=38ドル5セントまで戻しており、これを背景に米株市場ではシェブロンが反発するなどエネルギー関連株の一角に買いが入った。東京市場でもこれに追随する形で原油市況と株価連動性の高い銘柄にリバウンド狙いの買いが優勢となっている。

■ビューティガレージ <3180>  2,481円  +406 円 (+19.6%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 ビューティガレージ<3180>が一時ストップ高。9日の取引終了後に発表した21年4月期第1四半期(5~7月)の連結経常利益は前年同期比11.4%増の1億7600万円に伸びて着地。上期計画の1億7200万円を既に上回っており、業績上振れを期待する買いが向かっている。物販事業でEC売上高が大きく伸びたことが業績を牽引した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で5月は大きく落ち込んだものの、6月以降はデジタル化促進の追い風もあり、新規会員獲得数が急増し、販売額が大幅に拡大したという。併せて、プロ用まつげエクステンションで老舗の著名ブランド・メーカーである松風グループを買収したことも明らかにしている。

■サンワカンパニー <3187>  271円  +26 円 (+10.6%)  11:30現在
 9日に発表した「LIFULL Social Fundingと業務提携」が買い材料。
 LIFULL <2120> 傘下のLIFULL Social Fundingと業務提携。地域創生の取り組みを強化。

■ベステラ <1433>  1,072円  +86 円 (+8.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位
 ベステラ<1433>が急反発。9日取引終了後、これまで未定としていた21年1月期の連結営業利益は前期比28.8%増の1億2000万円となる見通しを明らかにした。同社はプラント解体工事を手掛けているが、新型コロナウイルスの感染拡大による影響で余剰設備の統廃合が活発化していることが追い風となる。今期配当は前期比横ばいの1株当たり16円の予想と据え置いた。

■KYCOM <9685>  650円  +26 円 (+4.2%)  11:30現在
 KYCOM<9685>は一時10%を超える上昇で688円まで買われ、上値のフシとして意識されていた8月11日の戻り高値655円を上抜いた。600円台後半から700までのゾーンは滞留出来高が少なく一段の上値追いも視野に入る場面だ。通信や公共向け中心にシステムの受託開発を主力とし、データ関連サービスでも実績が高い。各省庁が今秋をメドに基幹システムにおけるクラウド環境構築を本格化させる構えにあるが、自民党次期総裁の有力候補である菅官房長が「デジタル庁」の創設を検討すること明示しており、官公庁版DX関連銘柄として物色人気を集めている。

■セントケア <2374>  703円  +23 円 (+3.4%)  11:30現在
 セントケア・ホールディング<2374>が大幅高で4日続伸し、年初来高値を更新した。同社株の700円台乗せは2018年9月以来約2年ぶりとなる。訪問介護を主力とする介護サービス会社だが、ここ最近は人工知能(AI)関連やロボット関連の一角として注目されている。昨年、AI搭載の汎用ロボットプラットフォームを手掛ける米アイオロス社に資本参加し、業務効率化への取り組みを加速させている。介護分野も人手不足が問題となっているが、高齢化社会に対応した介護業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)関連としての位置づけで投資マネーを誘導している。

■セレス <3696>  1,941円  +58 円 (+3.1%)  11:30現在
 セレス<3696>が続伸し、年初来高値を更新している。9日の取引終了後、ポイントサイト「モッピー」がPayPay(東京都千代田区)と連携し、決済サービス「PayPay」で利用できる「PayPay ボーナス」へのポイント交換を同日から開始すると発表。これが材料視されているようだ。今回のポイント連携により、モッピー会員はモッピーポイントをリアルタイムで「PayPay ボーナス」に交換でき、モッピー内で獲得したポイントを「PayPay」を通じたスマホ決済で利用できるという。また、モッピーポイントから「PayPay ボーナス」への交換も可能となるとしている。

■cotta <3359>  1,060円  +21 円 (+2.0%)  11:30現在
 cotta<3359>が4日ぶりに反発している。きょう8時30分ごろ、9月17日から関東・関西エリアを中心にテレビCMの放映を開始すると発表しており、これを好感する買いが入っている。放映するCMは2本で、1つは5月に開催し11万人を超える顧客から反響があった「無料パンキット企画」の第2弾を関東圏を中心に放映する。もう1つは、計量済みのパン用ミックス粉が定期的に届く、パン作りのサブスクリプションサービス「コッタベーカリー」を関西圏を中心に放映するという。これらのCMを通して、新たな顧客層の開拓を行い、認知度向上を目指す。

■グッドコムアセット <3475>  2,245円  +42 円 (+1.9%)  11:30現在
 グッドコムアセット<3475>が7連騰となっている。9日の取引終了後に発表した20年10月期第3四半期累計(19年11月~20年7月)の連結経常利益が前年同期比2.2倍の23億6200万円に急拡大して着地したことが好材料視されている。投資用マンション「GENOVIA」シリーズの国内不動産販売会社向け販売で、ファミリータイプの好立地物件を売却したことが収益を大きく押し上げた。また、個人投資家向けの販売や不動産管理戸数が増加したことも大幅増益に貢献した。通期計画の21億8800万円を既に超過しており、業績上振れが確実視される。

●ストップ高銘柄
 アマテイ <5952>  162円  +50 円 (+44.6%) ストップ高   11:30現在
 ミナトホールディングス <6862>  662円  +100 円 (+17.8%) ストップ高   11:30現在
 ダイヤHD <6699>  729円  +100 円 (+15.9%) ストップ高   11:30現在

●ストップ安銘柄
 WT天然ガス <1689>  1円  -1 円 (-50.0%) ストップ安   11:30現在

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