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【市況】株価指数先物【昼のコメント】米株安を警戒視もTOPIXに比重を置いたロング方向の戦略が有効か


 日経225先物は11時30分時点、前日比193円高の2万3163円(+0.84%)前後で推移している。下落が目立っていたテクノロジー株の反発を受けた米国市場の流れを受けて、買い先行の展開となった。寄り付きは2万3180円とシカゴ先物清算値(2万3185円)にサヤ寄せして始まり、現物の寄り付き後には2万3240円まで上げ幅を広げる場面がみられている。しかし、ナイトセッションで付けた高値を超えられなかったこともあり、その後はこう着感が強まり、オプション権利行使価格2万3125円と2万3250円とのレンジ内での推移が続いている。

 前場半ばにかけて上げ幅を縮めているが、グローベックスの米株先物がやや弱含みに推移していることが影響している面もありそうだ。ただし、基本的には先物オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控える中、限月交代に伴うロールオーバー中心の商いであり、オプション権利行使価格2万3125円と2万3250円とのレンジ内での底堅い展開と見て取れるだろう。

 なお、 前引けのTOPIXは0.68%の上昇だった。そのため、後場は日銀のETF買い入れによる需給面での下支えは期待できない。後場も権利行使価格のレンジ内での推移が続くと考えられるが、NT倍率が先物中心限月でやや低下をみせている。グローベックスの米株先物の弱い値動きを警戒視した流れとなる展開も注意しておく必要があり、NTショートを想定した戦略を意識しておきたい。

 米国市場が大きく下落した場合の影響は避けられないだろうが、バリューシフトが意識されるほか、新政権への期待などからのロング姿勢はあるとみられる。ロールオーバーの商いはほぼ一巡してきていると考えられるため、TOPIX先物に比重を置いたロング方向の戦略が有効になりそうである。

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