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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ウエルシア、SHIFT、日本製鉄

ウエルシア <日足> 「株探」多機能チャートより
■ウエルシア <3141>  4,305円  +115 円 (+2.7%)  本日終値
 ウエルシアホールディングス<3141>が3日ぶりに反発。同社は7日取引終了後に、上新電機<8173>のドラッグストア6店舗を譲り受けると発表しており、これが買い手掛かりとなったようだ。今回の譲受は、ウエルシア薬局の近畿地区におけるドミナントの更なる強化が主な目的。事業譲渡日は11月2日を予定している。

■SHIFT <3697>  12,640円  +310 円 (+2.5%)  本日終値
 SHIFT<3697>が3日ぶりに反発。7日の取引終了後、ITコンサルティングやERP導入支援、システム開発などのサービスを提供するホープス(東京都中央区)の全株式を取得し、子会社化すると発表しており、これが好感された。ERPシステムの導入から保守にいたるまで多様なノウハウや経験を蓄積するホープスをグループに迎えることで、同領域におけるサービス体制の強化を図るのが狙い。取得価額は30億5800万円。なお、同件による業績への影響は今後明らかになった時点で開示するとしている。

■日本製鉄 <5401>  1,131円  +23 円 (+2.1%)  本日終値
 日本製鉄<5401>は4日続伸と戻り足を強めている。ここにきて、東京市場では半導体関連をはじめ先駆していたハイテク株が利食われる一方、出遅れていた景気敏感株に水準訂正狙いの買いが入るリターンリバーサルの動きが観測されている。同社株を筆頭とする鉄鋼セクターはその一角で、前日に続ききょうも業種別騰落率で「鉄鋼」が東証1部33業種中値上がり率トップとなっている(午前9時30分現在)。日本製鉄の21年3月期は赤字幅が拡大する見通しながら、PBRが解散価値から60%もディスカウントされた0.4倍まで株価が売り込まれており、売られ過ぎとの判断が働いている。

■ANAホールディングス <9202>  2,746.5円  +37 円 (+1.4%)  本日終値
 ANAホールディングス<9202>が4日続伸。きょう付の日本経済新聞で「10月にハワイ線を再開する方針を固めた」と報じられており、これが好材料視された。同路線は、新型コロナウイルスの感染拡大で3月下旬以降、運休していたが、再開されれば約半年ぶりとなる。記事によると、10月中に成田―ホノルル間を2往復運航するとしており、当面は帰国需要やハワイへのビジネス、留学生の利用を見込むという。

■イグニス <3689>  2,197円  +8 円 (+0.4%)  本日終値
 イグニス<3689>が4日ぶりに反発。SBI証券が7日付で投資判断「買い」を継続し、目標株価を2000円から3200円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券によると、株式市場で同社が展開している恋愛・婚活マッチングサービス「with」と、現在開発を進めているライブ特化型仮想空間SNS「INSPIX WORLD」に対する期待が高まってきていると指摘。既に株価は一時、年初から3倍以上に上昇する局面もあったが、9月26~27日に「INSPIX LIVE」での開催を予定している初音ミクのバーチャルライブ「初音ミクGALAXY LIVE 2020」が成功を収めるなどで、VR事業の収益拡大の確度が高まれば、更なる株価上昇も見込めるとしている。

■イーレックス <9517>  1,075円  -192 円 (-15.2%)  本日終値  東証1部 下落率トップ
 イーレックス<9517>が急落。7日の取引終了後、SMBC日興証券及びみずほ証券を割当先とする第三者割当により、行使価額修正条項付第3回新株予約権を発行すると発表しており、一株利益の希薄化などを警戒した売りが出たようだ。今回発表の新株予約権は9月23日を割当日としており、発行新株予約権数は8万個(潜在株数800万株)で、潜在的な希薄化は15.67%となる。なお、調達資金約101億6300万円は、カンボジアの水力発電における投融資資金や大型バイオマス発電所建設にかかる開発資金、電力小売事業におけるM&Aの投資資金にかかる借入金の返済、将来の燃料事業及び発電事業における投融資資金などに当てる方針だ。

■宝&CO <7921>  2,372円  -398 円 (-14.4%)  本日終値  東証1部 下落率2位
 TAKARA & COMPANY<7921>は続急落。7日の取引終了後、公募による170万株の自己株処分とオーバーアロットメントによる売り出しに伴う上限25万5000株の第三者割当増資を実施すると発表しており、これが嫌気された。売り出し株式数が発行済み株式数の約13%におよぶ規模とあって、株式の需給悪化を懸念する売りが向かった。処分・売出価格は9月15日から18日までのいずれかの日に決定する。なお、最大で約41億円の調達資金は、子会社宝印刷における決算関連ツールの開発資金や借入金の返済資金などに充てるとしている。

■サイネックス <2376>  920円  +150 円 (+19.5%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位
 サイネックス<2376>がストップ高に買われ、年初来高値を更新した。7日の取引終了後、東京都三鷹市と「『三鷹市まちづくり応援寄付金事務』の一括代行業務に関する契約書」を締結したと発表しており、これが好感された。同社は、ふるさと納税制度の情報提供サイト「わが街ふるさと納税」の運営とともに、全国の地方自治体に対し、ふるさと納税制度の活性化支援の提案を行う。今回は、三鷹市のふるさと寄付金制度の特徴を全国に発信するとともに、寄付者からの申し込み代行受付、決済システムの提供、関係書類の作成及び送付、特典商品の発送業務などの代行を同社が一括して行う。これにより三鷹市の事務負担を軽減し、ふるさと寄付金制度の活性化を支援するとしている。

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