【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ケア21、ショーケース、イマジカG
ケア21 <日足> 「株探」多機能チャートより
ケア21<2373>が3連騰し年初来高値を更新した。前週末4日の取引終了後、20年10月期の連結業績予想について、営業利益を9億円から13億円(前期比15.4%増)へ、純利益を4億円から6億7000万円(同2.2倍)へ上方修正したことが好感された。売上高は従来予想の340億円(同9.8%増)を据え置いたものの、足もとで施設系事業所の稼働率が全体として予想より高く推移していることに加え、在宅系事業所で新規利用者獲得のための施策効果が予想を上回り、利用者増とサービス提供との好循環が利益効率を押し上げたことが要因としている。なお、第3四半期累計(19年11月~20年7月)決算は、売上高251億5100万円(前年同期比10.2%増)、営業利益11億1300万円(同49.8%増)、純利益6億4000万円(同68.0%増)だった。
■ショーケース <3909> 790円 +55 円 (+7.5%) 本日終値
ショーケース<3909>が急反発。国内外で取得の特許技術を活用した「ナビキャストシリーズ」を主力にモバイル向けウェブサイト最適化技術をクラウドサービスで展開し、需要獲得が進んでいる。また、同社とプラップジャパン<2449>との合弁会社で広報PRのデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するプラップノードは、広報業務をデジタル技術で変革する新サービスを今月から開始している。自民党次期総裁候補として存在感を高める菅官房長官がデジタル庁の創設を検討していることが報じられるなか、テーマに乗るDX関連株の一角として人気が加速している。
■イマジカG <6879> 391円 +27 円 (+7.4%) 本日終値
IMAGICA GROUP<6879>が大幅高で4日ぶりに反発。午前11時ごろ、グループ会社のIMAGICA EEXとフォトロンが、9月5日にオンライン配信で開催された「第31回マイナビ 東京ガールズコレクション 2020 AUTUMN/WINTER ONLINE」で「XRファッションショー」のXR映像演出を行ったと発表しており、これが好感された。同イベントは、延べ約248万人が視聴したオンライン配信ファッションショーで、アリーナを超える規模のオンライン配信ファッションショーのXR映像演出では、日本初の試み。IMAGICA EEXの持つクリエイティビティとフォトロンの持つ最先端のXR技術が合わさることで、独創的で先駆的なXR映像演出を可能にした。
■住友精密工業 <6355> 2,295円 +127 円 (+5.9%) 本日終値
住友精密工業<6355>が大幅反発。4日の取引終了後、発表が遅れていた20年3月期連結決算を発表し、売上高510億1700万円(前の期比4.1%増)、営業利益33億5300万円(同40.3%増)、純利益10億200万円(前の期23億6000万円の赤字)と大幅増益となったことが好感された。航空宇宙関連事業における防衛装備品やICT関連事業におけるMEMS半導体製造装置などの販売が増加したことが牽引役となったという。また、カナダ関係会社の改編に伴う合理化効果も利益を押し上げたとしている。なお、21年3月期業績予想は、新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、業績への影響を合理的に見通すことが困難であるため未定としている。
■ユニフォームネクスト <3566> 1,353円 +68 円 (+5.3%) 本日終値
ユニフォームネクスト<3566>が3日ぶりに反発。4日の取引終了後に発表した8月度の月次業績速報で、売上高が前年同月比14.9%増と3カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。記録的な猛暑日が続いたことや梅雨明けの遅れなどにより、作業服カテゴリの空調服、アイスベストを中心とした夏物商材の販売が伸長した。また、通年商材をメインとする医療ユニフォームの販売がリピーターを中心に引き続き好調に推移したことも寄与した。
■テクノスマート <6246> 857円 +43 円 (+5.3%) 本日終値
テクノスマート<6246>が急伸。同社はフィルム塗工機や化工機などを手掛けアジア中心に海外輸出の比率が高いのが特徴。前週末4日取引終了後、ドイツ・デュールグループ傘下と欧米におけるリチウムイオン2次電池用電極コーティングラインの製造・販売で業務提携したことを発表。これによる業容拡大効果に期待した買いを呼び込んだ。市場では同社の筆頭株主である光通信<9435>が同社株を純投資目的で一貫して買い増していることも注目されており、株式需給面からも思惑がある。
■ブックオフG <9278> 859円 +38 円 (+4.6%) 本日終値
ブックオフグループホールディングス<9278>は反発。前週末4日の取引終了後に発表した8月度の月次売上状況で、国内直営店の既存店売上高が前年同月比2.9%増と3カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。書籍の売上高が前年を大幅に上回ったほか、貴金属・時計・ブランドバッグ、スポーツ・アウトドア用品、トレーディングカード・ホビーなどの売り上げが伸長した。なお、全店売上高は同3.7%増だった。
■メディカルネット <3645> 457円 +20 円 (+4.6%) 本日終値
メディカルネット<3645>は大幅高で4日ぶりに反発。午前11時ごろ、ALES Global(東京都千代田区)が運営する「ALES Global Investment Partnership2 -任意組合ファンド」へ出資したと発表しており、これが好感された。ALES Global社は、インドを中心とするアジア、イスラエルの海外スタートアップの代理人業務や日本企業向け海外投資アドバイザリー業務を行う企業。「ALES Global Investment Partnership2 -任意組合ファンド」は今年8月に設立され、インドのDX領域でネクストユニコーンと呼ばれる企業2社への出資及び出資後の管理業務を実施しており、メディカルNでは出資への参画を通じて、最新のITトレンドへのアクセスや有望な先端IT企業の発掘を進めるとしている。
■日本ラッド <4736> 644円 +28 円 (+4.6%) 本日終値
日本ラッド<4736>が5日ぶりに反発。同社はきょう、アグリーメント(東京都港区)のデータ統合アプリケーション「Attack Board」の事業を10月にも譲受すると発表。「Attack Board」は、既に多くの公的機関や企業でExcelの自動運用やウェブ上での運用、社内各種システムのデータ統合を推進する目的で導入されているアプリケーション。日本ラッドは同事業を譲受することで、各種提案の幅を広げたいとしている。
■みらいワークス <6563> 4,320円 +180 円 (+4.4%) 本日終値
みらいワークス<6563>は6日続伸。この日、副業マッチングプラットフォームを展開する子会社スキルシフトが、鳥取県と「とっとり副業兼業プロジェクト」を推進することになったと発表しており、これが好材料視された。同プロジェクトの第1弾として、鳥取県では9月18日、副業を希望する都市部の副業・兼業人材向けに「副業兼業サミット~週1で地方企業の副社長になる~」を実施するが、スキルシフトは、同日から鳥取県専用の「Skill Shift」特設サイトを開設し、鳥取県の企業で副業を希望するビジネス人材を募集する。また今後は、スキルシフトが有する地方中小企業と都市部の副業人材のマッチングにおける各種ノウハウや、注意点などを共有し、プロジェクトをサポートするとしている。
●ストップ高銘柄
コーユーレンティア <7081> 1,590円 +300 円 (+23.3%) ストップ高 本日終値
ブティックス <9272> 1,793円 +300 円 (+20.1%) ストップ高 本日終値
メディアリンクス <6659> 546円 +80 円 (+17.2%) ストップ高 本日終値
リビン・テクノロジーズ <4445> 3,480円 +500 円 (+16.8%) ストップ高 本日終値
セレスポ <9625> 797円 +100 円 (+14.4%) ストップ高 本日終値
など、10銘柄
●ストップ安銘柄
ヤマックス <5285> 506円 -100 円 (-16.5%) ストップ安 本日終値
enish <3667> 825円 -150 円 (-15.4%) ストップ安 本日終値
など、3銘柄
株探ニュース