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【市況】株価指数先物【昼のコメント】ソフトバンクグループ下落が重荷だが2万3000円は割り込まず

日経225先物は11時30分時点、前日比60円安の2万3110円(-0.25%)前後で推移している。先週末の米国株下落の影響が警戒されたが、寄り付きは2万3190円とシカゴ先物清算値(2万3175円)を上回り底堅く始まった。現物の寄り付き直後にはソフトバンクグループ <9984> の下落の影響もあり、2万3080円まで下押す場面もみられたが2万3000円は割り込まず、前場半ばには2万3220円まで戻している。ただし、グローベックスのナスダック100先物が1.0%を超える下落で推移しているこが重荷となり、再び下げに転じるなど不安定な値動きにある。

 ファナック <6954> の強調展開が日経平均株価を支えているが、米ハイテク株のデリバティブ取引が報じられたソフトバンクグループが日経平均を約90円下押す形となっている。そのため、先物市場ではソフトバンクグループの値動きを睨みながら、短期筋の売買が出やすい流れにある。また、7日の米国市場はレイバーデーの祝日で休場となるが、ナスダック100先物の弱い動きによって、祝日明け後の下げが警戒されることも、売り仕掛けを出やすくさせる一因となっている。

ただし、2万3000円は割り込まず、引き続きこの辺りが支持線として意識されている状況であり、短期筋の売り仕掛けが出たとしても、同水準接近では早めのショートカバーが入りやすいだろう。週末に先物オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えているため、ロールオーバーを中心としたスプレッド売買であると考えられる。そのため、短期筋の売り仕掛けに追随する動きも限られるだろう。

 なお、 前引けのTOPIXは0.21%の下落だった。0.50%より小さい下落率だが、先週末が安かったこともあり、後場は日銀のETF買い入れによる下支えへの思惑につながりやすい。ランチタイムはほぼ横ばいで推移しており、買い入れの思惑は高まっていないようだが、後場に底堅さがみられるか注視しておく必要があるだろう。

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