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【市況】株価指数先物【引け後コメント】戻りは限られたが2万3000円処の底堅さは確認


大証9月限
日経225先物 23170 -300 (-1.27%)
TOPIX先物 1615.0 -16.0 (-0.98%)

 日経225先物は前日比300円安(-1.27%)の2万3170円で取引を終了。テクノロジー株を中心とした米国市場の急落を受けてギャップスタートとなり、寄り付きは2万3060円とシカゴ先物清算値(2万3095円)を下回って始まった。ただ、寄り付き直後につけた2万3020円を安値にして下げ幅を縮めている。支持線として意識されている2万3000円は割り込まなかったことから、短期筋のショートカバーも入ったとみられる。しかし、グローベックスのナスダック100先物が1.0%程度のマイナスで推移していたこともあり、週末の米国市場の下落が警戒されてか戻りも鈍く、その後は2万2300円を挟んでこう着が続いた。

 東証1部の売買代金は2兆円を下回る薄商いとなり、米国市場の急落に対する過剰反応は限定的であった。ナスダック100先物の弱い値動きにより引き続きテクノロジー株への利食いが継続するか、また米雇用統計を受けて市場がどう反応するかを見極めたいといったところだったようだ。来週は週末に先物オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控え、週を通じてSQに絡んだロールに伴うスプレッド売買が中心になりやすい。

 しかし、グロースからバリュー株へのシフトが意識されてきており、夏季休暇から復帰する海外機関投資家がバフェット氏同様にバリュー志向に向かうようだと、全体としては底堅さが意識されやすくなる。日本株に対してショートに傾いているであろう海外勢の買い戻しの流れも強まりやすくなりそうだ。バリューシフトがみられる場面においてはTOPIX先物ロング、若干ヘッジ対応での日経225先物ショートといった形になろう。

 なお、手口面では日経225先物は、メリルが880枚、JPモルガンが580枚程度の売り越しに対して、ABNアムロが3000枚程度の買い越し。TOPIX先物では、ゴールドマンが4080枚、メリルが2100枚、バークレイズが2060枚程度の売り越し。一方でみずほが3540枚、SMBC日興が3280枚、大和が1430枚程度の買い越しとなる。みずほは日銀のETFに絡んだ買いとみられる。

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