【市況】【↓】日経平均 大引け| 小反落、模様眺めムードでもみ合いに終始 (9月1日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 23089.63
高値 23206.66(11:06)
安値 23047.77(10:15)
大引け 23138.07(前日比 -1.69 、 -0.01% )
売買高 10億2769万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆8612億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均はわずかながら反落、模様眺めムードで小動き
2.前日の米株市場は主要株指数高安まちまちで手掛かり材料難
3.自民党総裁選は菅氏優勢との見方でマーケットには安心感も
4.個別は総合商社株の上げと通信セクターの下げが明暗分ける
5.全体売買代金は再び低調、2兆円台を3営業日ぶりに下回る
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前週末比223ドル安と4日ぶりに反落した。ウォルト・ディズニーやボーイングなど景気敏感株を中心に利益確定売りが優勢となった。
東京市場では、模様眺めムードが強く日経平均株価は前日の終値を挟み方向感なくもみ合った。上値は重い一方、下値に対しても頑強で小幅な値動きに終始した。
前日の米国株市場では主要株指数が高安まちまちでナスダック総合指数は最高値を更新したもののNYダウは反落となった。これを受けて本日の東京市場も気迷いムードで朝方安く始まり、その後も方向感に乏しいなか、2万3000円台前半でのもみ合いに終始。前日に日経平均は高かったとはいえ、後半伸び悩む展開で戻り売り圧力も意識された。きょうも薄商いのなか上値を買い進む動きは限定的だった。ただ、一方で押し目買いは厚い。自民党総裁選では菅官房長官が優勢との見方が強く、その場合はこれまでの安倍政権の政策路線を踏襲するとの思惑から下値を売り叩く動きもみられない。個別では引き続き総合商社株が買われ、通信株の下げが目立つ。東証1部の売買代金は1兆8000億円台と低調で3営業日ぶりに2兆円台を下回った。
個別では、任天堂<7974>が売買代金トップで大幅高、三菱商事<8058>も商いを伴い上値指向、伊藤忠商事<8001>や三井物産<8031>なども高い。ソニー<6758>、東京エレクトロン<8035>が堅調、エムスリー<2413>も買い優勢だった。チェンジ<3962>が大幅高、ラクーンホールディングス<3031>も高い。ユーザーローカル<3984>も急伸。新日本電工<5563>が物色人気となったほか、ブイキューブ<3681>も活況高。
半面、ソフトバンクグループ<9984>が冴えず、KDDI<9433>、NTTドコモ<9437>など通信株が軟調。キヤノン<7751>、日立製作所<6501>も売りに押された。内田洋行<8057>、日本ケミコン<6997>が急落したほか、フィックスターズ<3687>も大幅安。ハイアス・アンド・カンパニー<6192>も大きく値を下げた。菱洋エレクトロ<8068>なども安い。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はエムスリー <2413> 、東エレク <8035> 、テルモ <4543> 、エーザイ <4523> 、日産化 <4021> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約49円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はKDDI <9433> 、SBG <9984> 、キヤノン <7751> 、中外薬 <4519> 、日東電 <6988> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約44円。
東証33業種のうち上昇は8業種。上昇率の上位5業種は(1)その他製品、(2)精密機器、(3)卸売業、(4)サービス業、(5)電気・ガス業。一方、下落率の上位5業種は(1)陸運業、(2)水産・農林業、(3)倉庫運輸関連、(4)不動産業、(5)繊維製品。
■個別材料株
△ツルハHD <3391>
コロナ禍も月次売上高の好調続き見直し買い。
△ロコンド <3558> [東証M]
BEENOS <3328> と越境ECの包括的業務提携を締結。
△駅探 <3646> [東証M]
MaaS推進で未来シェアと業務提携。
△BBタワー <3776> [JQ]
子会社が手掛ける「AI人事総務」がヨネックス <7906> に導入。
△チエル <3933> [JQ]
9月末を基準日として1株を2株に株式分割。
△ダントーHD <5337>
今12月期最終利益を大幅増額。
△KeePer <6036>
8月既存店売上高49.5%増で「記録的な高実績」。
△アルプスアル <6770>
損保ジャパンとIoTセンサー連動型保険商品の共同開発スタート。
△MTG <7806> [東証M]
奈良県立医科大学との共同研究で新型コロナウイルスの不活化を実証。
△日本テレホン <9425> [JQ]
自民党総裁選での菅氏優勢伝わり思惑買い継続。
▼ウチダエスコ <4699> [JQ]
前期営業利益倍増も今期は2ケタ減益見通し。
▼内田洋 <8057>
21年7月期営業17%減益見通しと減配を嫌気。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ランド <8918> 、(2)PRTIME <3922> 、(3)LTS <6560> 、(4)ミダック <6564> 、(5)チェンジ <3962> 、(6)ヴィッツ <4440> 、(7)三井松島HD <1518> 、(8)ラクーンHD <3031> 、(9)ユーザーロカ <3984> 、(10)新日本電工 <5563> 。
値下がり率上位10傑は(1)内田洋 <8057> 、(2)日ケミコン <6997> 、(3)Fスターズ <3687> 、(4)HyAS&C <6192> 、(5)日工営 <1954> 、(6)イトーキ <7972> 、(7)キムラタン <8107> 、(8)Jディスプレ <6740> 、(9)椿本チ <6371> 、(10)菱洋エレク <8068> 。
【大引け】
日経平均は前日比1.69円(0.01%)安の2万3138.07円。TOPIXは前日比2.37(0.15%)安の1615.81。出来高は概算で10億2769万株。東証1部の値上がり銘柄数は915、値下がり銘柄数は1162となった。日経ジャスダック平均は3543.77円(11.83円高)。
[2020年9月1日]
株探ニュース