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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ロコンド、アルプスアル、三菱商

ロコンド <日足> 「株探」多機能チャートより
■ロコンド <3558>  4,010円  +285 円 (+7.7%)  本日終値
 ロコンド<3558>が急伸、前日の大幅高に続き上値指向を鮮明としている。同社は靴を中心とする通販サイト「ロコンド」を運営しているが、巣ごもり消費を捉え業績回復色を強めている。同社は8月31日取引終了後、eコマース事業を手掛けるBEENOS<3328> と越境ECの包括的業務提携を締結したことを発表。国産ブランドやD2Cの海外販売を加速する方針で、これが株価を強く刺激する格好となった。なお、きょうはBEENOSも株価を続伸させている。

■KeePer技研 <6036>  2,736円  +165 円 (+6.4%)  本日終値
 KeePer技研<6036>が大幅高で5日続伸。午前10時15分ごろに発表した8月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比49.5%増と大幅な増収となり、4カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。会社側によると、「愛車を清潔に、キレイにしたい」と、「愛車をリフレッシュしてもうしばらく乗ろう」というマインドが継続し、「いまだかつてない記録的な高実績になった」という。

■アルプスアルパイン <6770>  1,755円  +69 円 (+4.1%)  本日終値
 アルプスアルパイン<6770>が続伸。同社はきょう、SOMPOホールディングス<8630>傘下の損害保険ジャパンと、IoTセンサー連動型保険商品の共同開発を開始したと発表。両社は8月から実証実験をスタート。アルプスアルパインのセンサーから得られる稼働状況データを分析することで、稼働状況に応じた工場ごとの最適な保険設計につなげるほか、センサーから得られるデータを活用した故障予兆の把握と、その際に発生する修理などの対応費用を補償できる保険商品の開発を進め、21年度内のリリースを目指すとしている。

■三菱商事 <8058>  2,591円  +78.5 円 (+3.1%)  本日終値
 三菱商事<8058>が大幅続伸。ウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハザウェイが、同社株など総合商社大手5社への積極投資を表明、それぞれ5%超の株主として浮上したことでがぜんマーケットの注目を浴びている。特に同社株は総合商社で国内トップに位置づけられ、エネルギー産業との取引で優位性を発揮する。5%を超える配当利回りにもかかわらず、PBRが0.7倍台と株価修正余地の大きさが意識され、追随買いを誘っている。

■MTG <7806>  1,229円  +34 円 (+2.9%)  本日終値
 MTG<7806>が高い。この日、奈良県立医科大学との共同研究で、同社が開発した機器によって生成された除菌液を用いて新型コロナウイルスの不活化効果が実証されたと発表しており、これが好感された。同研究は、MTGの除菌液製造器に搭載されたコアテクノロジー「EOCIS(イオシス)」の特殊電極で、水道水を電気分解することによって生成される除菌液に対し、新型コロナウイルスへの不活化効果が実証されたというもの。同社では、マスクや消毒用アルコールといった衛生関連商品へのニーズが高まるなか、新たに「衛生(Hygiene)」とテクノロジーの融合を「HYGIENE TECH(ハイジーンテック)」と名付け、同分野に参入するとしている。

■パークシャ <3993>  2,793円  +68 円 (+2.5%)  本日終値
 PKSHA Technology<3993>が続伸。東京証券取引所が8月31日、同社株を9月1日付で貸借銘柄に選定すると発表したことを受けて、株式流動性の向上による売買活性化への期待から買いが入ったようだ。なお、日本証券金融も9月1日約定分から貸借銘柄に追加している。

■ツルハホールディングス <3391>  14,500円  +340 円 (+2.4%)  本日終値
 ツルハホールディングス<3391>が5日ぶり反発。新型コロナウイルスの感染拡大で消費が冷え込むなかも日用品や医薬品、衛生用品を販売するドラッグストアは相対的に売り上げ好調を維持している。同社が前日取引終了後に発表した8月の全店売上高は前年同月比7.4%増、既存店ベースでも4.8%増と増収を確保した。今期に入り3カ月連続で前年同月を上回る推移を続けており、これが評価される形で買いを誘導した。

■Genky <9267>  3,505円  +60 円 (+1.7%)  本日終値
 Genky DrugStores<9267>は3日続伸。8月31日取引終了後、8月度(7月21日~8月20日)の月次営業速報を発表。既存店売上高が前年同期比10.5%増と8カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。既存店のうちレギュラー店(標準化された300坪の店舗)は同17.9%増、大型店(150~900坪の店舗)は同3.1%増だった。なお、全店ベースの売上高は同22.1%増だった。

■ソラスト <6197>  1,275円  +20 円 (+1.6%)  本日終値
 ソラスト<6197>が4日続伸。8月31日の取引終了後、ライフサポート(東京都渋谷区)から介護付有料老人ホーム4カ所とデイサービス1カ所の計5事業所を譲受すると発表しており、これが好感された。今回譲り受ける事業は、ライフサポートが運営する東京都江戸川区の介護付有料老人ホーム「悠楽里えどがわ」「悠楽里えどがわグリーンパーク」、埼玉県さいたま市の介護付有料老人ホーム「悠楽里おおみや」「悠楽里さいたま中央」及び「デイサービス悠楽里」。これにより、対象エリア内でソラストグループが提供するサービスの充足率の向上を図るとしている。

■内田洋行 <8057>  5,560円  -770 円 (-12.2%)  本日終値  東証1部 下落率トップ
 内田洋行<8057>は急反落。8月31日の取引終了後、21年7月期の営業利益予想について前期比17.2%減の60億円と発表しており、これが嫌気されたようだ。また、配当予想も前期実績から30円減配となる90円とした。同社では、新型コロナウイルスによる景気の落ち込みの影響は懸念されるものの、「GIGAスクール構想」需要が本格化することで教育ICTの売り上げが大きく拡大すると予想しており、売上高は同19.8%増の2400億円とした。なお、合わせて発表した20年7月期の連結決算は、売上高2003億700万円(前の期比21.9%増)、営業利益72億4200万円(同89.9%増)だった。

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