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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ミナトHD、コプロHD、ジモティー

ミナトHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■ミナトホールディングス <6862>  527円  +80 円 (+17.9%) ストップ高   本日終値
 ミナトホールディングス<6862>が急反騰。同社は前週末28日取引終了後、21年3月期の最終利益を従来予想の2億9000万円から3億5000万円(前期比25.4%増)に上方修正することを発表した。これは、テレビ会議システムを手掛けるプリンストンの連結子会社化に伴い、第3四半期以降の連結業績が変動する見込みとなったため。第1四半期に計上した上場有価証券の売却益を含む保有投資有価証券の売却益などが利益押し上げ要因となり、同社が想定していた従来予想を上回る。これが手掛かり材料となって投資マネーを誘導している。

■コプロHD <7059>  3,345円  +500 円 (+17.6%) ストップ高   本日終値
 コプロ・ホールディングス<7059>がストップ高。先週末28日の取引終了後、東京証券取引所及び名古屋証券取引所の承認を受けて、9月11日付で東証マザーズから東証1部市場へ、名証セントレックス市場から名証1部へそれぞれ市場変更されることになったと発表しており、これが好材料視された。同社は、建設業界を中心とした人材派遣事業を展開しており、21年3月期連結業績予想で売上高153億9800万円(前期比17.3%増)、経常利益16億6900万円(同5.3%増)を見込む。同時に23万株の立会外分売を実施すると発表した。市場変更における形式要件を充足することが目的で、分売予定期間は9月7日から9月10日まで。分売値段は分売実施日前日の終値もしくは最終気配値を基準として決定する予定で、買付申込数量の限度は顧客1人につき300株(売買単位100株)としている。

■ジモティー <7082>  3,200円  +429 円 (+15.5%)  本日終値
 ジモティー<7082>が急反発。この日、近距離での配送に特化した格安配送代行サービス「ジモティー便」の対象エリアを東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県の1都3県に拡大すると発表しており、利便性向上による利用者層の増加に期待した買いが入ったようだ。「ジモティー便」は、ジモティーの利用者同士がモノの譲り合いや取引を行う際に、5キロメートル500円からという格安の料金形態で配送を行うサービス。8月18日から東京都内限定で開始していたが、サービスを展開していないエリアから多くの問い合わせがあったことで、対象エリアに神奈川県、千葉県、埼玉県を追加し1都3県に拡大するという。

■綿半ホールディングス <3199>  2,738円  +314 円 (+13.0%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 綿半ホールディングス<3199>が急伸。先週末28日の取引終了後、9月30日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げることで投資しやすい環境を整え、株式の流動性の向上と投資家層の更なる拡大を図ることが目的という。また、株式分割に伴い、現行の株主優待制度の対象及び内容を維持すると発表した。これに伴い、新たに株式分割後の最低投資単位を保有する株主も優待の対象となり、実質的な株主優待制度の拡充となる。

■バイセル <7685>  2,975円  +331 円 (+12.5%) 一時ストップ高   本日終値
 BuySell Technologies<7685>が一時ストップ高。前週末28日の取引終了後、リユース事業などを手掛けるダイヤコーポレーション(東京都渋谷区)を株式取得と株式交換により完全子会社化すると発表しており、これが好感された。バイセルとは異なる顧客層の取り込みとそれぞれの買い取りチャネルの強みを生かした買い取り数量・商材の拡大や、古物オークションなどの新たな販路の獲得をはかることが狙い。また、ダイヤ社のもつ最新の市場価格を反映した商品取引データの活用やそれらのデータベース化などを推進することで、シナジーが期待できるとしている。株式取得価額は16億5600万円。なお、20年12月期業績への影響は軽微としている。

■自律制御システム研究所 <6232>  2,660円  +296 円 (+12.5%)  本日終値
 自律制御システム研究所<6232>が大幅反発。この日の取引開始前、エアロネクスト(東京都渋谷区)とドローンの基本性能を向上させるエアロネクストの機体構造設計技術「4D GRAVITY」を搭載した産業用ドローンの共同開発と、開発機体の量産に向けたライセンス契約を締結したと発表しており、これを好感する買いが入った。両社は19年10月に4D GRAVITYを搭載した産業用ドローンの新機体の開発に着手し、これまで共同で研究開発を進めてきた。今回の新たな契約を通じ、まずは自律制御シ研が開発中の用途特化型機体の中でも、物流領域に特化したドローンへの4D GRAVITY搭載を進め、更にその他の領域(点検、防災など)の産業用ドローンについても同技術の搭載検討を進めるという。

■cotta <3359>  913円  +85 円 (+10.3%)  本日終値
 cotta<3359>が大幅高で3日ぶりに反発。この日朝方、運営する菓子・パン作りの通販メディアサイト「cotta(コッタ)」の累計会員数が100万人を突破したと発表しており、これが好材料視された。同社によると、特に20年9月期の新規登録者数は、7月までの実績で21万人を超えており、前期の新規登録者数13万7000人を大幅に超えて過去最大となっているという。4~5月に開催した「無料パンキットの1万人プレゼントキャンペーン」が大きく貢献したとみており、これを踏まえて同社では、第2弾のプレゼントキャンペーンを準備中としている。

■妙徳 <6265>  1,836円  +130 円 (+7.6%)  本日終値
 妙徳<6265>が5連騰。同社は真空吸着パッドやアクチュエータなど空気圧関連機器の製造販売で高い商品競争力を誇るが、その技術力はロボット分野で生かされ、中小型ロボットを中心に、サニタリー、食品業界向け、あるいは協働ロボットに対応した多種多様なロボットハンドキットで需要を捉えている。コロナ禍にあって足もとの業績も回復色が鮮明だ。20年12月期営業利益は前期比12%増の2億3900万円と2ケタ成長を見込むが、上期時点の進捗率から上方修正の可能性が高いとみられている。

■エスケーエレ <6677>  1,029円  +71 円 (+7.4%)  本日終値
 エスケーエレクトロニクス<6677>が大幅反発。午前11時ごろ、RFID事業の新製品である「電子ペーパータグEP-01」のサンプル販売を10月に開始すると発表しており、これが好感された。同製品は、RFIDと電子ペーパーを組み合わせたデジタルトランスフォーメーション(DX)製品。表示データを随時更新できることにより、工場での製造工程や、倉庫内物流工程の業務の効率化を図ることができるほか、RFIDの通信時に送信される電波エネルギーを表示更新時の電力として流用する電力伝送技術によりバッテリレス化を実現し、製品の小型化とメンテナンスコストの低減を可能にしたのが特徴という。

■and factory <7035>  944円  +59 円 (+6.7%)  本日終値
 and factory<7035>が大幅高で3営業日ぶりに反発。27日の取引終了後、東証が同社株について31日売買分から貸借銘柄に選定すると発表。また、日証金も同日約定分から貸借銘柄に追加すると発表しており、株式の流動性向上による売買活発化を期待する買いなどが先行した。

●ストップ高銘柄
 ジャパンエン <6016>  1,372円  +300 円 (+28.0%) ストップ高   本日終値
 インパクト <6067>  2,840円  +500 円 (+21.4%) ストップ高   本日終値
 ティアンドエス <4055>  22,920円  +4,000 円 (+21.1%) ストップ高   本日終値
 オーミケンシ <3111>  637円  +100 円 (+18.6%) ストップ高   本日終値
 ミクリード <7687>  1,059円  +150 円 (+16.5%) ストップ高   本日終値
 など、11銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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