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【市況】株価指数先物【昼のコメント】バフェット氏による大手商社株取得がセンチメントを大きく変える


 日経225先物は11時30分時点、前日比460円高の2万3350円(+2.00%)前後で推移している。自民党総裁選に関心が集まるなか、菅官房長官の擁立論が自民党内で強まっていることから、これまでの金融政策の流れは変わらないとの見方となった。

 また、バークシャー・ハサウェイを率いる著名投資家であるウオーレン・バフェット氏が伊藤忠商事 <8001> 、三菱商事 <8058> 、三井物産 <8031> 、住友商事 <8053> 、丸紅 <8002> の5社の株式を取得したと伝わったことも支援材料となった。寄り付きは2万3120円とシカゴ先物清算値(2万2935円)を大きく上回るギャップスタートとなり、ほぼ寄り付き水準を安値に上昇を続け、現物の前引け直後には2万3370円まで上げ幅を広げている。

 菅官房長官の擁立論が強まっていることで、現在の政策が継続されるとの見方に加えて、バフェット氏の大手商社株の取得が伝わったことが大きな支援材料になったようだ。これによってギャップスタートとなった日経225先物は先週末の急落分を吸収しており、ショートカバーを交えた上昇になったようである。日経225先物は先週末の急落前の保ち合いレンジであるオプション権利行使価格の2万3250円を中心レンジとした上下の権利行使価格である2万3125円と2万3375円によるレンジを回復している。目先的な達成感が意識されやすく、後場はこの保ち合いレンジ内での推移が続こう。

 なお、前引けのTOPIXは1.83%の上昇だった。そのため、後場は日銀のETF買い入れはない。NT倍率は先物中心限月で14.27と横ばいで推移。商社株の上昇がTOPIX型の強さにもつながっており、明日以降の商社株への物色持続を見極めることになろう。物色が継続し、さらに金融株などへ波及をみせてくるようだと、NTショートを意識したポジションに向かわせよう。

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