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【市況】株価指数先物【昼のコメント】首相会見への過度な不安が後退するなかレンジ上限を意識


 日経225先物は11時30分時点、前日比100円高の2万3310円(+0.43%)前後で推移している。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長講演における新指針が好感され、寄り付きは2万3230円とシカゴ先物清算値(2万3215円)を若干上回って始まり、現物の寄り付き直後には2万3310円まで上昇している。買い一巡後は急速に上げ幅を縮め、前場半ばには2万3190円を付けているが、前引けにかけては再び日中高値水準まで切り返している。

 米国市場の流れを引き継ぐ形でバリュー株へのシフトがみられており、ソフトバンクグループ <9984> 、東京エレクトロン <8035> 、エムスリー <2413> 、ファーストリテイリング <9983> など指数寄与度の大きい値がさ株の一角が軟調に推移。これによりNT倍率は先物中心限月で14.27まで下げる場面がみられている。NT倍率は直近の保ち合いレンジ下限が14.26辺りのため、この水準でいったんはNTロングへのシフトも一考だが、この水準を下回るようだと8月12日に付けた14.20が意識されてくるだろう。そのため、基本的にはNTショートを継続させておきたい。

 なお、前引けのTOPIXは0.85%の上昇だった。そのため、後場は日銀のETF買い入れは入らず、週末要因もあってこう着感が強まる可能性がありそうだ。しかし、市場が警戒している安倍首相の会見については、健康問題ではなく新たな新型コロナ対策を発表するようであり、過度な警戒感が後退することで、底堅い相場展開が見込まれよう。

 日経225先物は5日移動平均線が支持線として機能する形であり、オプション権利行使価格の2万3250円を中心とした上下の権利行使価格である2万3125円~2万3375円辺としたレンジ推移は継続。安倍首相の会見への過度な不安が後退するなかレンジ上限が意識されよう。

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